冬アニメ『Buddy Daddies』来栖一騎役 豊永利行さん×諏訪零役 内山昂輝さんが演じる相棒(バディ)役、コミカルでリアルなさじ加減とは?/インタビュー
2023年1月よりTOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『Buddy Daddies』。殺し屋バディがある案件をきっかけに4歳の女の子を育てることに。どんな仕事もこなすふたりでも慣れない育児に大奮闘します。
放送を記念し、来栖一騎役の豊永利行さんと諏訪零役の内山昂輝さんにインタビューを実施! 作品やキャラクターの印象や役作り、見どころを語っていただきました。
予想以上にコミカルな作品!
――本作はオリジナル作品ですが、お話を聞いた時の印象を教えてください。
豊永利行さん(以下、豊永):殺し屋のバディ作品なのに絵柄がキャッチーだな、子どもがどう殺し屋に絡むのかな?と思いました。
――実際に台本を読んで、印象は変わりましたか?
豊永:思った以上にコミカルだなと。零と一騎の間柄も仲良しな訳でなく……。相棒ですが溝があるんだろうと感じていました。そんな関係性や殺し屋業も面白く描かれていますね。
内山昂輝さん(以下、内山):初めは『子育て企画』という仮タイトルで、子育てを題材にしたアニメはあまり聞かないのでどんな作品かな?と興味が沸きました。初回冒頭の殺し屋の作戦から一転して、コメディ要素も強くなるのでオリジナルならではの先が読めない展開が効いているなと感じています。
――どのように役作りをされましたか?
内山:オリジナル作品は手がかりが少ないので、まずはキャラクターのビジュアルに合った感じを重視しようと思っていました。あとは、殺し屋モードの時はどの程度、普段と違う戦闘的な雰囲気を出すべきか、などを考えていました。
豊永:零は漠然とした殺し屋の情報だけなので、キャラクター性を盛り込みづらいだろうなと思います。一方、女性とギャンブル好きな一騎ですがちょっと暗い過去があって。一騎は設定がかなり多いので、結構迷いまして……。うっちーとは逆の悩みで、ビジュアルイメージを崩さず設定を詰め込めるかなと模索しました。
内山:たとえば、明るさのみを全面に押し出すのではなく、どこかでほんの少し暗さを表現したり、それで過去の雰囲気を微妙に感じさせたり、とかですかね。
豊永:そうそう、台詞的に過去が垣間見える方が良いかな、とかね。
――特に一騎は過去にも注目したいキャラですよね。どのようなことを意識しながら演じましたか?
豊永:僕が常に役者として気をつけていることは、コミカルとリアリティのバランスなので、本作ではそのバランスを一騎とミリが担っていると思います。リアリティを損ないすぎずバラエティ寄りに振り切る、現実と非現実を行き来する塩梅に注意しつつ、監督と試行錯誤しながらバランスを調整しました。
――振り切って演じたシーンとは?
豊永:たくさんありますが、久ちゃん(九棋久太郎)にミリの存在を知られないように嘘をつく時(第2話)、敢えて零に「へたくそ」と言われるほど下手に演じてみたりとか。
――内山さんはどのように演じられていますか?
内山:アニメのキャラクターは髪型によって別人に見えるくらい雰囲気が変わると思っているんですが、零はオン(殺し屋モード)とオフ(平常時)でヘアスタイルがガラリと変わるので(笑)。「ここは殺し屋モードを出してほしい」とスタッフサイドから演出されることも多くて、そういう場合はセリフのトーンを普段よりキリッとさせたり、気をつけました。
あと、序盤は何度も「一騎とミリの軽快なテンポに零は引っ張られないで」と言われましたね。ふたりとの会話で心が揺れ動かないでほしい、と。
豊永:言われてたね。その都度、ごめんなって思ってた(笑)。
内山:いやいや、自然と身体が反応しちゃって(笑)。なので、ふたりのテンションに乗らないように掛け合うのがポイントでした。