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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に残された数々の謎を考察!

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に残された数々の謎を考察!スレッタとエリクトは別人? プロスペラの目的、グエルの行方……第2期の鍵になりそうな要素を紹介!

物語の黒幕候補・プロスペラが進める「クワイエット・ゼロ」とは

今後の物語の鍵を握る存在となりそうなのが、スレッタの母・プロスペラ。第12話では、言葉巧みにスレッタに戦いの決意をさせ、衝撃的のラストを生み出すきっかけを作った存在です。公式サイトで公開されている小説「ゆりかごの星」や、ヴァナディース機関の生き残りであるベルメリアとの会話から、その目的はヴァナディース事変の復讐ではないかと思われるのですが、第11話でそのヴァナディース事変を起こしたとされるデリングと共に、「クワイエット・ゼロ」と呼ばれる計画を進めていることが明らかになりました。

普通に考えれば、プロスペラが復讐したい相手はデリングであるはず。にも関わらず協力関係を結んでいるということは、それだけ「クワイエット・ゼロ」と呼ばれる計画がプロスペラにとって重要であることを意味します。デリングとの会話の中でも、もともとはプロスペラが進めていた計画で、後からデリングが主導権を握ったであろうことが示唆されており、「クワイエット・ゼロ」が実現することで、結果的にプロスペラの目的である21年前の復讐が完成するのでは……とも考えられます。

また第12話では、プロスペラはデリングの命を狙うソフィたちの攻撃に対してスレッタの出撃を促す形で対応しています。プロスペラは、第1話でヴィム・ジェタークのデリング暗殺計画を察知していたほどの情報網をもっていますから、ベネリットグループの解体を狙ったシャディクたちの計画についても概要を把握していた可能性は高いでしょう。にも関わらず、わざわざ危険を犯してスレッタとエアリアルを出撃させたのは、復讐の対象であるはずのデリングやベネリットグループを助けるような行動と言えます。

これはプロスペラにとって、デリングには利用価値があり、命を落とされるのは望ましくない(少なくとも現段階では)のに加え、エアリアルが戦闘を重ねていくことで得られるデータが、「クワイエット・ゼロ」を進める上で有益であるからだと考えられます。

とはいえその「クワイエット・ゼロ」については、まったく情報が明かされていないので、ほぼ想像となってしまいますが、「プロスペラとデリングの両方にメリットがある」という点がヒントになるかもしれません。デリングは妻(ミオリネの母)を亡くしている可能性が高く、夫(娘も?)を亡くしているプロスペラとは共通点もあるので、例えばGUND技術を利用して死者とコンタクトを取れるようになるようなシステムを作ることが目的なら、両者が協力し合うというケースもありえるのではないでしょうか。

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