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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に残された数々の謎を考察!

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に残された数々の謎を考察!スレッタとエリクトは別人? プロスペラの目的、グエルの行方……第2期の鍵になりそうな要素を紹介!

2023年1月に、いよいよ第1期が最終回を迎えた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。放送開始から終了まで、常に大きな話題を集め続けたことは言うまでもありませんが、とくに最終話となる第12話は、あまりにも衝撃的すぎるラストに、未だショックから立ち直りきれていない人も多いのではないでしょうか。

少し気が早くはなりますが4月からの放送開始に備えて、第1期で残された謎や気になる要素を考察しつつ、筆者なりの第2期の展開も予想していきます。

目次

スレッタとエリクトは別人?スレッタは一体何者なのか

本編前に公開されたプロローグでは、4歳の幼い少女エリクト・サマヤと、ガンダムルブリスのパイロットであるエレノア・サマヤの二人が登場。エリクトは、本編でスレッタを演じる市ノ瀬加那さん、エレノアはプロスペラ役の能登麻美子さんが演じており、エリクトの成長した姿がスレッタ、プロスペラが正体を隠したエレノアであると当初は考えられていました。

そこから物語が進んでいく内に、スレッタ=エリクトではないという可能性が非常に高くなってきます。もっとも大きな根拠となっているのは時系列の矛盾で、プロローグの出来事にあたると思われるヴァナディース事変は、21年前に起こったという言及が複数回なされています。ヴァナディース事変が起こった時に4歳だったエリクトは、本編の時系列では25歳を迎えているはずで、17歳のスレッタとは年齢が大きく離れていることになります。

またスレッタは、ヴァナディース事変に関する記憶をもっていないことも根拠の1つ。ベネリットグループはエリクトにとっても父親を奪った憎むべき対象のはずで、そのベネリットグループが所有するアスティカシア学園に自分から通いたがるとは考えにくく、ミオリネに対しても何らかのわだかまりの感情が発生していたはず。

プロスペラが、エリクトの身体をコールドスリープした上で、幼い頃の記憶を消去した……といった可能性も残されていますが、そんな回りくどい方法を取るよりも、エリクトに過去の出来事を詳しく伝えた上で計画の協力者になってもらうほうが、プロスペラにとっても望ましいのではないでしょうか。

なおファンの間では、「スレッタ≠エリクト」という考察は、第1話の段階でも行われていました。その際に根拠となっていたのは、デリングらプロローグから登場しているキャラクターの容姿の変化。実際、経過した時間をスレッタとエリクトの年齢差である13年と仮定すると、やや老けすぎている印象を受けます。

 
ただ、スレッタ≠エリクトと考えるなら、謎が残るのはスレッタの正体。エレノアとスレッタには、プロローグで命を落とした父親のナディム・サマヤ譲りの眉毛という共通点があり、何らかの関係はあるのではないかと思われます。年齢が17歳であることを信じるなら、スレッタが生まれたのはヴァナディース事変から約4年後となるので、ヴァナディース事変の前にはもうエレノアが妊娠していて、ナディムが亡くなった後にスレッタを生んだというのは考えにくそうです。

『水星の魔女』の世界では、容姿や声、記憶を操作する技術があることが明かされているので、赤の他人をエリクトそっくりの容姿にした可能性なども考えられますが、高いMSの操縦技術やエアリアルと意思疎通らしきものを交わしている描写を見るに、スレッタはただの人間ではなく、その出生には大きな秘密が隠されている可能性は高いと思います。

また、プロスペラが娘を指す時は、スレッタだけではなくエアリアルを含む(もしくはエアリアルだけを指す)かのような物言いをしていたのも気がかりなところ。エランはエアリアルとの戦闘中、少女の幻を見ていたこと、コクピットに表示されたエアリアルのOSが「SYS Ver.E.S(エリクト・サマヤ?)」とも読めることから、エアリアルとエリクトには何らかの関係性があるのではないかと推測できます。

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