TVアニメ『NieR:Automata Ver1.1a』2B役・石川由依さんインタビュー【第1回】|ゲームとの違い、先の読めない展開を楽しんでほしい
第1話「ゲームがそのままアニメーションになった」
ーーここからは、『NieR:Automata Ver1.1a』第1話〜第3話までの各話の見どころについてお聞きしていきます。第1話「or not to [B]e」はゲームのプロローグ部分をそのままアニメに落とし込んだようなつくりになっています。
石川:第1話は本当にゲームの印象を崩さずにアニメーションになっていると感じました。もちろんアニメならではのアクションシーンの戦闘モーションやアングル、ゲームをコンパクトにまとめたシーンもあります。だけど、「私、アニメ用に収録し直したよね……?」と思うほど、ゲームと同じように音声も加工されていて、ゲームの世界がそのままアニメーションになった印象を受けました。
おそらく、ゲームファンのみなさんはアニメ化に対して「どんなふうになるんだろう……」と楽しみ半分ドキドキ半分かと思いますが、きっと喜んでもらえるんじゃないかなって。スタッフのみなさんが『NieR:Automata』という作品を大事に思いながら、つくってくださったのが分かる第1話です。
(※取材は第1話放送前に行われた)
ーーゲームと同じシーンやセリフが多分にある第1話でしたが、アフレコで懐かしさを感じましたか?
石川:逆に「このプロローグ何回見ただろう」と思いました(笑)。プロローグはゲームでセーブができないので、プレイ中に操作キャラクターが死んでしまうと最初からやり直さなきゃいけないんですよ。だからこそ、「何回も見てきたシーンがそのままアニメになった!」と感じています。どこよりも覚えているシーンだから、「ここの風景見たことがある! いっぱいやったな~!」とワクワクしました(笑)。
ーーなるほど(笑)。何回も見てきたお話ではあると思いますが、第1話の中で特に印象に残っているシーンはありますか? やはり、終盤の“あのシーン”かなと思うのですが……。
石川:まさに、終盤の“ブラックボックス反応”のシーンですね。ゲームでは一人ずつ収録していたのですが、ゲームをプレイした時に「あれ、一緒に収録したっけ?」と思うくらい2Bと9Sの息がぴったり合っていると感じたんですよ。
そんなシーンを今回は本当に一緒に収録できて。だからといって、テンション感を変えてはいけないのですが、隣にいる花江くんの息遣いや空気感を実際に感じることができて、「一緒に収録ができるっていいな」と思わされました。そういう意味でも印象に残っているシーンですね。