冬アニメ『便利屋斎藤さん、異世界に行く』フランリル役 青木瑠璃子さん×ニニア役 田所あずささん第9話振り返りインタビュー|ニニアのフランリルへの執着のヤバさは田所さんの想定以上!? 青木さんとフランリルの共通点とは?【連載第8回】
一智和智先生が、KADOKAWA「ComicWalker」等で連載中の漫画『便利屋斎藤さん、異世界に行く』がTVアニメ化! 2023年1月より放送中です。
異世界に転生した主人公・斎藤(サイトウ)は、前世で培った便利屋としてのスキルを活かし、冒険者として新生活をスタートさせる本作。サイトウは、冒険者・ラエルザ、モーロック、ラファンパンと出会い、彼らのパーティーに加わり、一緒に冒険することに。特別な力もなく、魔法も使えないサイトウですが、自分が仲間たちのためにできることへ真摯に向き合い、便利屋で磨いた技術や機転で、仲間たちのピンチを救っていきます。
第9話では、キスルギとの戦いで傷ついたモーロックが宿屋で療養中、サイトウとラエルザ、ラファンパンの3人で探索して戻ってくると、モーロックが魔犬に食べられて死んでしまいます。
蘇生を施されたモーロックはまだ不完全で、魔力がどんどん弱まっており、蘇生のカギを握る魔犬を追うことに。自分の死期を悟ったモーロックがサイトウへ、ラエルザを嫁にしてほしいと懇願中に、その魔犬が二人を見つめて……というところで終わりました。
アニメイトタイムズでは、本作の連続キャストインタビュー企画を実施中! 第8回は、エルフだけどたくましいフランリル役の青木瑠璃子さんと、パートナーの魔術師、ニニア役の田所あずささんのちょっと百合っぽいパーティコンビです。
第9話を振り返っていただきつつ、二人の意外な面も見られた(!?)対談の模様をお楽しみください。
ひと山超えたところで、また衝撃的な事件が発生! 展開や構成の上手さを感じた第9話
――9話を振り返ってみた感想をお聞かせください。
フランリル役 青木瑠璃子さん(以下、青木):それまで一緒に旅をしてきた人たちと久しぶりに会えて嬉しかったですし、第9話のお話自体もおもしろかったです。第8話で大きな山を越えたなと思ったら、まさか今度はモーロックさんがアンデッドになってしまうとは! 普通は軽い日常回を挟むところで、またひと山あるという展開が衝撃的でした。
ニニア役 田所あずささん(以下、田所):しかも「犬に食べられる」なんて、メインキャラの死に方じゃないですよね(笑)。
モーロックさんの事件と並行して、魔犬のいいストーリーが始まって、感情がぐちゃぐちゃでした(笑)。
モーロックさんが蘇生できないとあきらめかけているところで、サイトウさんがあきらめず、できることをしようとラエルザやラファに呼びかけるところは素敵でしたし、一方の魔犬の話もせつなかったです。
――モーロックの蘇生と魔犬のストーリーがクロスしたところで、サイトウに「ラエルザを嫁にもらってくれんか?」とモーロックがまたいいことを言うんですよね。
田所:緩急のバランスや飽きさせない構成がすごいなと思いました。
青木:でも基本のギャグはしっかりと。
――第9話で印象深かったシーンはありますか?
田所:第9話も下ネタが結構多くて(笑)。この作品は絶妙な温度感で下ネタが出てきますよね。そこがシュールで好きです。
青木:中盤ではシリアスなシーンが続いていたので、そこで我慢した分をここで発散したのかも(笑)。
私は「このシーン」というよりも、全体的な展開や構成のすごさが印象的でした。
――ここまでエッチでオチャメな面を見せていたモーロックですが、中盤はいいシーンも多く、「もしかしたら主人公はサイトウではなく、モーロックなのでは?」と錯覚してしまいそうです。
青木:確かに(笑)。物語がずっとサイトウさんを中心に進んでいくわけではなく、いろいろなキャラの視点や背景で描かれていて、それが後でしっかり繋がっていることが分かるところがおもしろいですね。
――第9話以前で印象に残っているシーンを挙げるとすれば、どこでしょう?
青木:第4話でフランリルとニニアがイチャついているのをサイトウさんに見られたところが印象的でした(笑)。
――サイトウが申し訳なさそうに出てきて、まるで昭和のコントみたいでした。
田所:コテコテで、逆に新鮮さもありました。
私は原作を読んだ時から忍者のキスルギのお話が好きだったので、アニメでもそのエピソードが出てきて嬉しかったです。アニメになって描かれる枚数が多くなることで、より掘り下げられたり、カメラの範囲も広くなって、理解がさらに深まりました。
――第4話ではフランリルがラエルザと戦うシーンも迫力がありました。あのシーンで二人の強さも計れたように思います。
青木:バチバチにやりあっていましたね。女性っぽさを出していないキャラ同士の戦いは熱くて好きです。
ラエルザの装甲が外れるというまさかのお色気で終わるという形もよかったです(笑)。ここで戦ったことでお互いを認め合い、のちに共闘するところにも繋がっている気がします。