アニメファンの依頼は絶えずあり!? 「レンタルなんもしない人」グッズ化記念インタビュー│人生観が変わった依頼とは?
人生観が変わった依頼とは?
──ここ最近の印象深い依頼を教えてください。
レンタルさん:よく聞かれる質問ではありますが、依頼に格付けみたいなことはしたくなくて。どれも印象深いことがありますので。
──ひとつひとつの依頼が濃そうですもんね。
レンタルさん:Twitterではあまり伝わらないと思うんですけど、そもそも普段自分となんの関わりもない人と行動をともにすること自体がなんか不思議で面白いですし、どんなに地味な内容でも新鮮に感じて。根底にあるそういう部分はどの依頼にも共通していて、どの依頼も面白く感じています。
ただ、一歩間違えると出会い厨ですし、そう言ってくる人もいて。でも僕は、依頼者のパーソナリティはどうでもよくて、知らない人の話を聞いたり一緒にいる状況が面白いんですよね。
──普通の人生ではなかなか味わえない経験をされていますよね。依頼を通していろいろな人と出会ったり、話を聞くことがあると思うんですが、レンタルさんご自身に影響があったりはするのでしょうか?
レンタルさん:毎回、地味に影響はあります。こういう人がいるのか、こういう悩みがあるのか、こういう仕事があるのか、と、知らなかったことを知るわけなのでたまに大きく影響されることもあります。
過去にアセクシャルというセクシャリティのひとつで、恋愛感情や性的欲求が全く無い人から話を聞いてほしいと依頼があって。その人はそういった感情がわからないから人間関係で周りとズレが生じてしまったんですけど、僕は恋愛感情や性的欲求は人類共通だと思っていたので驚きました。
その人は世間で流行りの恋愛ソングに全然ピンとこないと思うんですよ。みんなに共通していると思っていたことが覆されたことで自分の考え方にも大きな影響があったと思います。
加えて、自分が人と違う部分もしょうがないことなんだ、周りに無理に合わせなくても良いというか、そもそも合わせることが不可能なこともあるんだとあきらめることができるようになって。その依頼を受けてから一層、平気な顔で生きていけるような考え方になった気がします。
アニメファンの依頼は絶えずあり!?
──以前、声優さんのラジオイベントに出演されていましたね。アニメ・声優絡みの依頼も結構あったりしますか?
レンタルさん:「好きなアニメの魅力を思う存分語りたい」という依頼は始めた当初から絶えずあります。
──へぇ!
レンタルさん:興味がない人には話し辛いし、好きな人同士だと解釈違いがあるそうで。だからお金を払って、「この時間は存分に熱い思いを語っていいんだ」と話せるのが良いみたいです。
──依頼者に影響されてなにか作品を見たことはありますか?
レンタルさん:たまにあります。最近だと『オッドタクシー』の映画を一緒に観に行ったあと、TVシリーズが気になって全話見ました。
──普段からアニメや漫画を見たり、ゲームで遊んだりはしますか?
レンタルさん:普段からアニメを見る習慣はないですね。でも妻が『おそ松さん』が好きで、その影響でハマった時期があります。漫画だと『HUNTER×HUNTER』が好きです。あと、息子がゲームをする年齢になってきたので遊び相手になることがあります。
仕事でいうと聖地巡礼に付き合う依頼は多いですし、アニメイトにもよく同行しますよ。
──そういった依頼では買い物を見守るといった内容で?
レンタルさん:聖地巡礼の一環だったりしますし、都会が苦手だから一緒にいてほしいとか。アニメイトにはよく行ってると思います。