心の解放は抑え気味に──“いつの間にか”を意識した茜との距離感とは? アニメ『山田くんとLv999の恋をする』山田秋斗役・内山昂輝さんインタビュー
本作で受けた“とある”カルチャーショックとは?
──本作では山田や茜がゲームに夢中な姿も描かれますが、内山さんは高校生の頃に何か夢中になっていたものはありますか?
内山:(思い出しながら)高校生は日々の生活をこなすだけで忙しくて、すぐに1日が終わっていたなという記憶なんですよ。
ただ、通学時間が長かったので音楽やラジオ、ポッドキャストを聞いたり、本を読んだりして、知識をたくさん貯めていました。あの頃はお金がなかったのでレンタルCDで音楽をたくさん聞いていました。
──徐々に山田の高校生活にもスポットが当たりますが、学校行事など内山さんの思い出をお聞かせください。
内山:文化祭のクラスの出し物でお化け屋敷をやりました。違う年はタピオカブームだったのでタピオカのドリンクを出したりとか、毎年ベタなのをやってました。
──お化け屋敷ではお化け役など役割があるかと思いますが、なにを担当されてました?
内山:ニッチな仕事をしてました。お化け屋敷でも学習の要素を入れなきゃいけなくて、登場するお化けの由来をまとめた冊子を作る係りでした。
──勉強熱心な学校ですね。ちなみに、オンラインゲームをされた経験は?
内山:あまりやらないです。台本を読んでいても、ゲームの専門用語など知らない言葉がいくつか出てきたので、言葉の意味を調べたり、YouTubeで解説動画を見たりして、読み方やイントネーションを勉強したり、共演者の方に聞いたり、いろいろと補完しながら演じていました。
作中には、ゲームで知り合ったグループがみんなで食事へ行く場面などがありますが、あれはカルチャーショックでした(笑)。ゲーム内で助け合ったり、アイテムを交換したりしていたら、協力関係によって仲も深まっていくんだなとこの作品で知りました。
職業も知らない、年齢も関係ない友達ができる機会はなかなかないので憧れます。
──オンラインゲームはあまりやらないとのことですが、好きなゲームのジャンルなどはありますか?
内山:昔からテトリスとかスポーツゲームとか、シンプルなゲームが好きですね。無心になってパズルを解くのが好きなので、最新ゲームの知識は薄いです。
──テトリスもオンライン対戦できますよ。
内山:やったことありますが、他のプレイヤーとの交流は皆無でした(笑)。
“徐々に”と“いつの間にか”を意識した茜との関係性とは?
──アフレコ現場で特に印象に残っていることはありますか?
内山:最終回を収録した際、池袋サンシャインシティとのコラボ企画でファンの方から集められたメッセージが、スタジオのロビーの机いっぱいに埋め尽くされているのを見てびっくりしました!
皆さんの思いを読んで、アニメに期待してくれているんだなと温かい気持ちになりました。
──茜役の水瀬さんと今回共演した感想はいかがですか?
内山:水瀬さんとは『心が叫びたがってるんだ。』で初めて本格的に共演しましたが、当時水瀬さんはまだ十代でした。その後も、他のお仕事でお会いすることはありましたが、最近仕事で会うと本当に大人になったなと思います(笑)。
今回は、高校生と大学生で茜の方が年上なんですよ。大人だけどちょっと抜けているのが茜の魅力ですが、水瀬さんの、昔とは違う大人っぽさの表現が今回の作品では見られました。
あと茜がたくさん話すのに対して、山田がポツリという会話が多く、茜に助けられた部分も多いのですが、水瀬さんとは台詞量の格差が大きくて申し訳なかったです(笑)。
──ティザーPVなど実際に動いている山田や茜をご覧になられた感想はいかがですか?
内山:原作の絵がそのまま動いている感じがして素晴らしいなと思います。そして、スタッフの方々の遊び心が随所に顔を出しているような小ネタなど面白いポイントがたくさんあります。アニメならではの仕掛けが毎回ありそうで、僕もイチ視聴者として期待しています。
──原作らしい表情もたくさん登場しますよね。
内山:あと、この作品ならではのものとして、ゲーム内のアバターキャラクターもとってもかわいく描かれているので楽しみにしています。
──デフォルメやアバターになった時に茜からはコメディ的な印象を受けましたが、山田はいかがでしょうか。演じる際に特に気をつけたことなどありましたか?
内山:山田もたまにかわいい顔をしますが、序盤の収録では、普段と違う感じを表現すると、「もうちょっとロー(テンション)に」と演出されていました。後半は割と振り幅が出てきますが、序盤はとにかく感情を表に出さないのが大事で。
特に前半は台詞が少なめなので、ボソッと言うシーンが多かったです。「饒舌に話す茜に乗っからないで」「心を開かない感じで」と演出されました。
──かなり抑えて演じられていたんですね。「心を開かないように」から茜と打ち解けるまで、ふたりの距離感で意識したことはありますか?
内山:“徐々に”と“いつの間にか”というところが大事だったと思います。はっきりと急激に心情が変化するポイントがあるのではなく、だんだんと気持ちが変わっていく流れです。
物語が進んでいくにつれて人間関係が変化していき、山田も以前より感情が表に出たり、口調が柔らかくなったりはしますが、人が変わったような大きな変化はありません。
── 一見、茜が恋愛面を引っ張っているようで、山田が茜の抜けたところをリードして恋愛が発展していくという、ちょっと不思議な関係ですよね。
内山:茜から連絡をすることが多いですが、山田が茜をフォローしてあげることもあって、ふたりならではの独特な関係かもしれません。
アフレコしていても胸キュンな展開が多くて楽しかったので、視聴者の方にも毎回見守っていただけたらなと思います。
[取材・文・撮影/杉村美奈]
山田秋斗 立ち絵クレジット
作画:川口裕子/Yuko Kawaguchi
監修:濱田邦彦/Kunihiko Hamada
ペイント:カン ソヒョン(MADBOX)/ Seohyon Kang(MADBOX)
特殊効果:加賀ひかり(MADBOX) /Hikari Kaga (MADBOX)
TVアニメ『山田くんとLv999の恋をする』作品情報
イントロダクション
予期せぬ失恋に落ち込む女子大生・茜と、ゲーマー男子高校生・山田との「難攻不落」の恋を描いたネトゲ×ラブコメストーリー『山田くんとLv999の恋をする』が、待望のアニメーション化!
原作は、マンガアプリ「GANMA!」にて連載中、ましろによる同名コミック。
単行本と電子書籍の累計発行部数が200万部(紙・電子版合算)を突破したほか、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』も過去受賞した「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で第6回大賞に選ばれるなど、口コミから火がついたその人気はますます加速中!
アニメーション制作は、『オーバーロードIV』や『宇宙よりも遠い場所』など、重厚なファンタジーからバトル・アクション、日常・お仕事モノまで幅広く手掛ける「マッドハウス」が担当。
監督は、『ちはやふる』、『カードキャプターさくら』でキャラクターの機微を描くことに定評のある浅香守生が務める。
ネットワークゲームとリアルの世界を行き来しながら、徐々にレベルアップしていく茜と山田の関係性を、周囲の個性豊かな友人たちも含めてエモーショナルに紡いでいく。
レベル1にも満たない状況からスタートした茜と山田の恋、果たしてその行方は!?
ストーリー
彼氏がネトゲで知り合った女性と浮気し、そのまま別れを告げられてしまうというサイアクな出来事に直面した女子大生の木之下茜。
話を合わせるためにネトゲをはじめていた茜の元に残ったのは、彼氏との愛と共に育んでいたはずのキャラだけだった......。
ストレス発散のため、ネトゲの狩り場で暴れていた茜は、たまたま遭遇した同じギルドの「山田」に失恋の愚痴をこぼすものの、「興味はないすね」と、そっけなく返されてしまう。
だが、キレイになって元彼を見返そうと参加したオフラインイベントで、再びその言葉を耳にする。
それが“山田”との、運命的な出会いだった――!
放送情報
2023年4月より各局にて放送開始!
TOKYO MX:4月1日(土)より毎週土曜24:30~
とちぎテレビ:4月1日(土)より毎週土曜24:30~
群馬テレビ:4月1日(土)より毎週土曜24:30~
BS11:4月1日(土)より毎週土曜24:30~
北海道放送:4月1日(土)より毎週土曜25:58~
静岡放送:4月1日(土)より毎週土曜26:13~
RKB毎日放送:4月1日(土)より毎週土曜26:30~
CBCテレビ:4月1日(土)より毎週土曜26:42~
MBS:4月1日(土)より毎週土曜27:38~
AT-X:4月2日(日)22:30~(再放送:毎週木曜28:30~/日曜7:30~)
※放送日時は編成の都合等により変更となる場合もございます。予めご了承下さい。
配信情報
dアニメストア、ABEMAにて4月1日より毎週土曜24時30分~地上波同時配信!
ほか各配信サービスでも4月4日火曜12:00より順次配信開始!
dアニメストア:4月1日(土)24:30~
dアニメストア:ニコニコ支店 4月1日(土)24:30~
dアニメストア:for Prime Video 4月1日(土)24:30~
ABEMA:4月1日(土)24:30~
U-NEXT:4月4日(火)12:00~
アニメ放題:4月4日(火)12:00~
バンダイチャンネル:4月4日(火)12:00~
Hulu:4月4日(火)12:00~
DMM TV:4月4日(火)12:00~
FOD:4月4日(火)12:00~
Amazon Prime Video:4月4日(火)12:00~
ニコニコ:4月4日(火)12:00~
TELASA(見放題プラン):4月4日(火)24:00~
J:COMオンデマンドメガパック:4月4日(火)24:00~
auスマートパスプレミアム:4月4日(火)24:00~
milplus見放題パックプライム:4月4日(火)24:00~
スタッフ
原作:ましろ(コミックスマート「GANMA!」連載)
監督:浅香守生
シリーズ構成:中西やすひろ
キャラクターデザイン:濱田邦彦
美術監督:清水友幸
色彩設計:大野春恵
3D監督:新垣隼
撮影監督:酒井淳子
編集:木村佳史子
音響監督:明田川仁
音響効果:安藤由衣
音楽:ミト(クラムボン)xDE DE MOUSE
オープニングテーマ:「ぐらでーしょん feat. 北澤ゆうほ」KANA-BOON
エンディングテーマ:「トリック・アート」清竜人
プロデュース:EGG FIRM
アニメーション制作:マッドハウス
キャスト
木之下茜:水瀬いのり
山田秋斗:内山昂輝
佐々木瑛太:花江夏樹
佐々木瑠奈:加隈亜衣
前田桃子:大西沙織
鴨田たけぞう:飛田展男
椿ゆかり:土屋李央
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