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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
本作の登場する亜左弔兵衛は、“賊王”の名を持つ大盗賊の長。残忍な性格とずば抜けた適応能力で、幼いころから数々の修羅場を潜り抜け、20歳という若さで伊予の山奥に賊の村を築いた傑士です。また、監視役である山田浅ェ門桐馬は実の弟でもあります。
本記事では亜左弔兵衛の情報を一気にご紹介! その強さや生い立ち、今後の活躍などをまとめて解説します。
※本稿には原作やアニメのネタバレが含まれます。
“賊王”の名を持つ死罪人
監視役 山田浅ェ門桐馬
罪状 略奪、強盗、殺人など多数
誕生日:8月4日
年 齢:20歳
身 長:176cm
イメージカラー:臙脂
◤◢◤#地獄楽 登場人物◢◤◢
— 『地獄楽』公式 (@jplus_jigokurak) April 22, 2023
亜左弔兵衛
cv.#木村良平
"賊王"の呼び名で、伊予の山奥に賊の村を持つ傑士。
その残忍な性格と適応能力の高さで、数々の修羅場を潜り抜けてきた。
▼作品公式サイトhttps://t.co/3BYdiTP20D#地獄楽アニメ pic.twitter.com/g1jLRKM4Fr
弔兵衛は、高い戦闘能力と適応能力を誇っており、どんな状況でも即座に理解し受け入れ、順応。そして、その高い戦闘能力を用いてその場を制してしまうのです。それがたとえ、この世のものとは思えない状況に陥る神仙郷だとしても。
神仙郷で“竈神(そうしん)”と呼ばれる化け物に囲まれた際も、戸惑う様子を一切見せず「生物…なのか…なら殺せるな」と迷うことなく攻撃を開始。高い戦闘能力で自分よりもはるかに大きいそれらを一掃してしまい、さらにはその血(と思われる体液)で水分補給までしてしまいます。
その生い立ちから「不変のものはない」と身をもって知っている弔兵衛は、変化を恐れることはなく、また、自分の姿に固執することもありません。環境に応じて自分を変化させ、奇々怪々な神仙郷を生き抜いていきます。
「オレの主君はオレだっ オレの神もオレだっ‼」
これは弔兵衛が、「殺しは罪です」と言いながら攻撃してくる竈神に激昂した際に言った台詞です。環境に合わせて自分を変化させる弔兵衛ですが、己こそを正義とする自我はどんな環境でも貫きます。
彼はこれまでの人生で何度も他者が決めたルールに則った“罪”を押し付けられてきました。罪を言い渡す人間でさえ、そのルールを定めた張本人ではありません。弔兵衛からすれば、自分の欲ではなく他者に決められたルールに従うだけの操り人形のような人間に言い渡された罪など何の価値も意味もないのです。
自分は常に正しく、自分がやりたいようにやる──どんなに環境や容姿など外的な部分が変化しても、この信念だけは変わることはありません。
元々弔兵衛は侍の息子でした。しかし、父が仕えていた藩主が罪を犯したことで藩はお取り潰しとなり、暮らしは貧乏に一変。母は病死し、父は主君の仇討ちに参加したことで死罪となってしまいます。
弟・桐馬と路頭に迷っていたところ、野盗に襲われ売り飛ばされかけますが、持ち前の適応能力で野盗たちに取り入り、桐馬とともに盗賊の仲間入りを果たすことに。そこで頭角を現し、大規模な盗賊団を率いる“賊王”となったのでした。
変化を恐れない弔兵衛が唯一変わらないと言うのが弟・桐馬への深い愛。仲間の盗賊から育ちの良さが出ているという理由で桐馬の顔に傷をつけられそうになった際、自ら自分の顔に大きな傷をつけて弟を守るほど、桐馬を大切に思っているのです。
◤◢◤#地獄楽 登場人物◢◤◢
— 『地獄楽』公式 (@jplus_jigokurak) April 22, 2023
山田浅ェ門桐馬
cv.#小野賢章
山田浅ェ門・試一刀流、段位未定。
亜左弔兵衛の監視役で、実の弟。
山田家へ潜入し、1か月という速さで代行免許を得た。
▼作品公式サイトhttps://t.co/3BYdiTP20D#地獄楽アニメ pic.twitter.com/8o42ToMGtp
そもそも弔兵衛が死罪人として捕らえられたのも、役人たちに追い詰められた際に桐馬を逃がす隙を作るため。逃げた桐馬は驚異的な速さで死罪人監視役の座を掴み弔兵衛の担当を志願し、共に神仙郷に渡ることとなりました。
神仙郷に降り立った後も、危険な敵と対峙した際には即座に庇うように桐馬の前に出るなど、弟を守ることが弔兵衛の最優先事項であることがわかります。
幼いころから二人だけで生きてきた弔兵衛と桐馬。弔兵衛は両親が亡くなった時も、野盗に襲われた時も、涙ひとつ零すことはなく、弱気になる桐馬に対し「オレだけを信じろ!兄は弟の道標だ!!」と発破をかけます。彼は弟を守るために強くならざるを得なかったのかもしれません。
神仙郷で不老不死の仙薬を探す弔兵衛と桐馬は、この島を統べる天仙(てんせん)と遭遇します。いくら攻撃しても再生する天仙によって瀕死にされた2人は不老不死の薬の元を作る穴へと放り込まれてしまい、絶体絶命の状況に。
しかし、弔兵衛は瀕死だったとは思えない驚異のパワーで桐馬を担ぎながら奈落の底から這い出します。やっとの思いで穴から抜け出たところで、天仙に仕える化け物・道士に遭遇。天仙同様に再生能力を持ち、不可視の攻撃・タオを操る道士と戦い、ついに喉を掻き切られ弔兵衛はついに致命傷を負ってしまいます。
もはやここまでか……と思いきや、なぜかあっという間に喉は再生。そのまま何事も無かったかのように道士と激しくぶつかり合いますが、両腕が折られても、どんなに傷を負ってもたちまち元通りに。
元より変化を厭わない弔兵衛は「えらく便利な体になったようだな」と人ならざる能力にも恐怖など感じることなくこのことを受け入れます。一方で、兄が取り返しのつかない事態になってしまうことを危惧する桐馬。
どうやら弔兵衛は穴の中で仙薬の元となる植物と接触したことで再生能力を得たよう。普通の人間では飲み込まれて理性を失ってしまうはずが、自我を保ち、能力をものにした弔兵衛。このことを理由に、その後稀有な人間として天仙たちの懐へ招き入れられることとなるのでした。
亜左弔兵衛を演じているのは、木村良平さんです。『黒子のバスケ』の黄瀬涼太役や『銀の匙 Silver Spoon』の八軒勇吾役を演じています。
一見すると暴力的で荒々しく見える弔兵衛ですが、激しい戦闘中も相手のことをよく観察し弱点を見極めるなど、冷静で頭の切れる一面も持っています。また、犯してきた罪は数知れず、賊王とまで呼ばれるようになったものの、そうなったのは大切な弟と生き抜くため。
このギャップが弔兵衛の魅力であり、心を掴まれる視聴者もきっと多いはず! 人知を超えた島・神仙郷をどうやって生き抜いていくのでしょうか。注目です!
「地獄楽」公式サイト
『地獄楽』アニメ公式Twitter
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。