映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』幻のアザーカット2点が特別公開! 奇跡的な瞬間を収めるに至った撮影秘話も
荒木飛呂彦氏の大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』から生まれた、傑作スピンオフ『岸辺露伴は動かない』。2020年末より高橋一生さんを主演に迎え実写ドラマ化され、こちらも大人気に。そして映画化が決定し、映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が大ヒット上映中です!
この度、芸術の都・パリの街中で撮影され、抜群の完成度で甲乙つけがたい仕上がりながら、泣く泣く別デザインに決まったために採用されなかった幻のアザーカット2点が特別に公開されました!
幻のアザーカット2点が特別に公開!
1枚目のカットで捉えられているのは、この劇場長編映画の製作にあたって新たにデザインされた黒のロングコートを身に纏い、街灯にもたれて一人佇む露伴の姿。
夜明けを迎えたばかりの早朝のパリ、ルーヴル美術館の裏にあるリヴォリ通りで撮影されたもの。パリ有数の人気を博す通りで、灯りに照らされて浮かび上がる露伴のアンニュイな表情や、背後の壁に大きく伸びた影も印象的で、まさに「ルーヴルの“裏”」という本作の物語にもピッタリなスポット。
これから待ち受ける「この世で最も黒く、邪悪な絵」にまつわる“岸辺露伴最大の事件”の不穏さをにじませる、ミステリアスなカットに仕上がっています。
そしてもう1枚は、地元民も愛するというフォトジェニックな階段の上で、襟元に手を添えて物思いにふける露伴と、リラックスしながら少しおどけたような様子で見つめている担当編集の泉京香(演:飯豊まりえ)をモノクロームで映したもの。
劇中、露伴と京香がパリでの案内を務めてくれるエマ・野口(演:美波)と合流するシーンでも登場するこの階段はドーム通りにあり、人通りも激しくなくゆったりとした時間が流れ、芸術の香りが息づいている場所です。
この撮影で初めてフランスを訪れた飯豊さんはパリの印象について「これまで絵本やテレビでしか見たことがなかった街を訪れて感動しています。しかも私にとって大切な作品の撮影で来られたのですから尚のこと。オシャレにしても、パリにいるとのびのびとできる感じがします」と喜びを滲ませながら語っています。
日本を飛び出したパリの街並みでも、モノトーンの衣装をシックで上品に着こなす高橋さんと飯豊さんの姿は、いつもの露伴×京香の雰囲気を捉えながらもスタイリッシュな仕上がりとなっています。
撮影を担当した写真家の菱川勢一氏は「その場で生まれるものを大事にしたい」という思いで、撮る場所だけは事前に決定していたが具体的な構図までは作り込むことなく、現場でもかなり自由な雰囲気で撮影を行ったとのこと。
最終的に本ポスターとして採用された、ルーヴル美術館をバックに露伴が歩を進めるようなショットも同様で、いずれも限られたスケジュールの中で、移りゆく空模様や、俳優陣の存在感と背景に入れ込むパリのロケーションとのバランスなど、さまざま試行錯誤をした上で撮られた奇跡的な1枚ばかりです。
先日、公開記念舞台挨拶に登場した高橋一生さんは、作品の消費スピードが速まっている時代性にも触れながら「これは原作にも書かれていることですが、露伴の露には儚いという意味が込められているそうです。僕は俳優としてその儚いものと共に過ごしていきたいと思っています。皆さんも皆さんなりにこの儚いものと共に過ごしていただき、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を長く大切にしていただきたいです」と力を込めて挨拶していました。
公開3週目を迎えなお、他に類を見ない魅力にリピーターも続出し、熱烈なファンを中心に長く愛されていく作品となることを証明している本作。
この幻のビジュアルからもうかがえるように、数々の芸術的ショットがそのまま大スクリーンで動き出すかのように美しい映像に酔いしれる、一つの“芸術作品”となる本作を、ぜひご堪能ください。
映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」作品情報
公開情報
大ヒット上映中
ストーリー
「この世で最も黒く、邪悪な絵—」。その謎を追い、特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴はフランス・ルーヴル美術館を訪れる。そこには数々の恐ろしい出来事が待ち受けていた…。観る者を深淵なる世界へと誘う極上サスペンス。
クレジット&ビリング
出演:高橋一生 飯豊まりえ / 長尾謙杜 安藤政信 美波 / 木村文乃
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫
製作:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
配給:アスミック・エース