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夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』連載インタビュー:鳥海浩輔(鞍馬春秋 役)【第3回・後編】

夏アニメ『AYAKA ‐あやか‐』連載 第3回・後編:鳥海浩輔(鞍馬春秋 役)|ちょっとかわいいところもあるお兄さんな鞍馬春秋、ある1人に接するときを除いては柔和に

7月1日よりスタートしたオリジナルTVアニメ『AYAKA ‐あやか‐』。作家集団GoRAとキングレコードがタッグを組んだこの作品は、相棒×師弟×好敵手×兄弟という関係性と、それぞれに宿命を背負った男たちの絆の物語を描いていく。緻密なストーリー、深く広い設定、魅力的なキャラクターたち……。『K』を手掛けたGoRA作品の魅力が、ここにも詰まっている。

連載第3回は、鞍馬春秋役を演じる鳥海浩輔さんが登場! 後編となる今回は鳥海さんに、八凪真人の一番弟子であり、火泉神社の神主を務める卓越した脈接ぎの腕の持ち主である鞍馬春秋を語ってもらった。

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AYAKA ‐あやか‐
八凪幸人は、本土の児童養護施設で育った少年だったが、ある時亡き父の弟子であるという傍若無人な青年・沙川尽義がやってきて、幸人を故郷である綾ヵ島に連れ出してしまう。七つの島が連なる綾ヵ島は、火と水の龍の伝説が色濃く伝えられ、「ミタマ」と呼ばれる不思議な存在が当たり前のように生息する奇妙な島だった。幸人は、綾ヵ島の調和を守る仙人であったという父の三人の弟子たちと関わりながら綾ヵ島で暮らし始める。だが尽義の二人の兄弟子である鞍馬春秋と伊吹朱の間には深い確執があった。調和の崩れ始めた「あやかい」島で、幸人が直面する真実とは——作品名AYAKA‐あやか‐放送形態TVアニメスケジュール2023年7月1日(土)~2023年9月17日(土)TOKYOMXほか話数全12話キャスト八凪幸人:上村祐翔沙川尽義:寺島拓篤鞍馬春秋:鳥海浩輔伊吹朱:梅原裕一郎福分茶太郎:梶原岳人天乃夜胡:榊原優希一条いばら:花澤香菜八凪真人:津田健次郎尼宮百々子:早見沙織稲生三次:飛田展男薪田太平:福山潤ミタマ:椎名へきるスタッフ原作:GoRA・KINGRECORDS監督:長山延好シリーズ構成・脚本:GoRAアクション監修:柴田裕介キャラクター原案:redjuiceキャラクターデザイン:金子美咲モンスターデ...

鞍馬春秋はちょっとかわいいところもあるお兄さん

――作品の印象は、どんなものでしたか?

鳥海浩輔さん(以下、鳥海):いただいた資料には、相棒や師弟関係ということが書いてあったんですけど、それはキャラクター同士の関係で、どちらかというと世界観とか島の雰囲気、あと呪文とか術とかは和風な感じもして、そういった和のテイストの作品が個人的に好きなので日本古来の感じもあったので面白そうだなと思いました。

オリジナル作品なので、先がどうなるのかまではわからなかったんですけど、それぞれのキャラクターがいろいろと抱えている感じではあったので、それがこの世界観とどう結びついて、関係性がどう変わっていくのかというところは、気になりました。

――和風な感じが好きなのですね。

鳥海:好きですね~。和風とか時代劇とか。でも時代劇ってあまりアニメでは見ないですよね。ガッツリ時代劇アニメみたいなのがあっても面白そうなんですけど(笑)。

それでいうとこの作品は、オイシイ要素がたくさん盛り込まれているから、ちょっと欲張り過ぎじゃないの!って思いました(笑)。

――登場キャラクターも、全然タイプが違いますからね。

鳥海:そうなんですよ。4人共、服装の雰囲気だけ見たら世界観もよくわからないじゃないですか。それでいて女性キャラも出てきますから、だいぶ幅広い方をターゲットにしている感じはありますよね。でも、キービジュアルの背景には、鞍馬さんが一番合っている気がします(笑)。

――鞍馬には福分茶太郎(CV.梶原岳人)と天乃夜胡(CV.榊原優希)という弟子がいます。

鳥海:弟子といっても、絡んでいるようで実はそんなに絡んでないんです。ただ今後、八凪幸人(CV.上村祐翔)との絡みはありそうですけどね。

――でも、すごく慕われていますよね。

鳥海:そうですね。基本的に鞍馬さん自体、いろんな方に慕われているのだろうなと思いました。彼自身もとても優しくて、誰に対してもソフトな当たりなので、基本的には善人なんだと思います。

――鞍馬春秋を演じるときに、意識したことはどんなことですか?

鳥海:基本的にはずっとにこやかにしていて、表情も、とある1人に接するときを除いては柔和なんです。だから優しい人だと思って演じていました。

テンションも、普段からそこまで変わらないんです。アラミタマと対しているときも、いわゆる必殺技のような感じで呪文を唱えるにしても、決め!っていうところまでやらないというか。どちらかというと慈愛に満ちた感じなんです。

だから気にしたのは、ちょっと緊張感を出すとか、彼の感情が見えたときのさじ加減くらいですかね。基本天然で、穏やかなところがある人なので。

――結構天然ですよね。

鳥海:天然でしたね。びっくりするくらいドジっ子でした(笑)。

現状、主要メンバーの4人の中では一番大人なので、いいお兄さん、優しいお兄さん、ちょっとかわいいところもあるお兄さんという感じです。そこの丸みを帯びたところは気にしつつ、その優しさが逆に怪しくならないようにしようかなと思いました。

ただ、僕は役をいただいたとき、あまりこうしてやろう!とかはなくて、いただいた設定や台本のト書きに書いてあることをそのまま汲んでストレートにやるだけなんです。その上で指示をいただくというやり方を、いつもしています。

――ディレクションは、それほどなく?

鳥海:伊吹 朱(CV.梅原裕一郎)に対するときくらいですかね。どこまで出していいのか、顔が今こうなっていますけど、実際の完成形はこうなるので、もっとやって大丈夫ですとか。そのあたりのさじ加減くらいだったと思います。

――呪文はいかがでしたか? カッコよく言いたくなりそうな感じでしたが。

鳥海:ぜひ言ってみてほしいです。呪文はカッコいいから確かに真似してもらってもいいんですけど、結構大変だと思います(笑)。今後すっごく長いのが出てくるんですよ。ここまで長いのはあまりないんじゃないかな……。

呪文って、結構聞き慣れない言葉ではあるので、言い方の正解がいまいちわからなかったりするんです。出典はあるんでしょうけど、オリジナルな文言も入っているので、余計に難しかったです。漢字も本来読まない読み方をしていたりしたので、そのあたりはやっぱり相談しながらでした。調べられるものは調べましたけど、現場で作っていく感じでしたね。

(C) GoRA・KINGRECORDS/Project AYAKA
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