2023年初冬公開『劇場版 ポールプリンセス!!』に先駆け、主題歌シングル&キャラクターソングアルバムリリースに寄せて――音楽・東大路憲太さんインタビュー
『ポールプリンセス!!』の主題歌シングル『ポールプリンセス!! Starlight challenge』と、キャラクターソング・アルバム『ポールプリンセス!! -Solo Pole Song Album-』が同時リリースされます。
『ポールプリンセス!!』は「ポールダンス」×「歌」×「頑張る少女たち」 をテーマに、エイベックス・ピクチャーズとタツノコプロがタッグを組んだオリジナルアニメプロジェクト。YouTubeオリジナルアニメがスタートし、今年4月にはポールダンサーによるパフォーマンスをまじえたキャストイベントを開催。そして、現在2023年初冬公開予定の『劇場版 ポールプリンセス!!』を控えています。
本作を象徴するのが主題歌「Starlight challenge」です。星北 ヒナノ(CV.土屋 李央)、西条 リリア(CV鈴木 杏奈)、東坂 ミオ(CV.小倉 唯)、南曜 スバル(CV.日向 未南)たちの歌声が、煌めく夜空の星へと導いていくかのよう。現在、リリックPVが公開中です。
「Starlight challenge」や劇伴を手掛けている東大路憲太さんに『ポールプリンセス!!』を彩る音楽についてのお話をうかがいました。
「やっと自分がやりたいことができる」
――東大路さんは『ポールプリンセス‼︎』の企画初期段階から関わられていたとうかがっています。江副仁美監督と、企画プロデューサー兼CGディレクター・乙部善弘さんにおうかがいした時に、2020年から企画がスタートしたとうかがいましたが、東大路さんはどのタイミングで参加されたんでしょうか。
東大路憲太さん(以下、東大路):主題歌「Starlight challenge」を作ったのが2年前くらいだったと思います。つまり2021年。最初にお話いただいたときは、本当に企画書と立ち絵だけの状態でした。こういう経験は初めてだったので「どれくらい期待に応えられるか」というプレッシャーはありつつも、主題歌にお声がけいただけたということがとてもうれしかったことを覚えています。
僕自身、かわいい女の子たちが頑張る作品が好きなんです。いつかそういう作品に携われたら良いなと思っていたところに今回のお話をいただきました。やっと自分がやりたいことができるな、と。
――東大路さんは現在『プリンセスコネクト!Re:Dive』や『ウマ娘 プリティーダービー』など、まさに女の子たちが活躍する作品の楽曲も多数手がけられていますが、どういった作品がバックグラウンドにあるのでしょうか?
東大路:タイトルを一つ上げるなら『響け! ユーフォニアム』でしょうか。女の子たちのドラマが繰り広げられる学園モノが好きですね。
――では『ポールプリンセス‼︎』のお話を聞いたときは、音楽的にはどのようなイメージが湧きましたか?
東大路:お話をおうかがいしながら印象的だったのが、プラネタリウム、星空、ポールダンス……といったキーワードです。中でもポールダンスは重力を感じさせず、空高く舞い上がるようなイメージが湧きました。星空を感じさせるようなもの、上昇しているような雰囲気……そういうものを思い浮かべていましたね。
――ポールダンスという題材に関してはどのように捉えていました?
東大路:僕はポールダンスをまったく知らない状態だったんです。女の子たちのかわいい衣装を見て、爽やかな印象を抱きました。その後、スタッフの方と一緒にポールダンスを実際に見に行ったんです。会場では4つ打ちのキックが鳴ってて、照明も暗くて……。
――クラブのような雰囲気というか。
東大路:そうですね。イケイケな感じのクラブのような雰囲気で「ホンモノはすごいな」と。それで印象が変わりました。一般的にはセクシーなイメージがあると思うんですが、セクシーというか、野性的という印象です。
――アスリートですよね。私は『ポールプリンセス』のイベントで初めて拝見したのですが、生のポールダンスの華やかさと迫力に驚くばかりでした。生のポールダンスを見たことで曲づくりには影響があったのでしょうか。
東大路:いや、直接は影響を受けていなくて。どれだけ大変なことをやっているかを間近で見て驚いたということはあったのですが、キャラクターの曲はキャラクターにどれだけ寄り添えるかだと思っているので、他のキャラソンと作り方自体は変わらずでした。