映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ役・星乃夢奈さん×ツムリ役・青島心さん女性キャストインタビュー | 映画の英寿とツムリは距離感が近い!? それぞれが演じるキャラクターの変化とは?
役とともに成長し続けた1年
――TVシリーズも終盤ですが、1年間仮面ライダーを演じて成長したことを教えてください。
青島:ナビゲーターが感情をもっていくツムリの変化は、1年の中で徐々に出さなければなりませんでした。演じていて難しい部分でしたが、現場でみんなが自然とそういう感情になれる演技をしてくれたんです。自分だけで成長したというよりは、周りに成長させてもらったと思っています。
星乃:ツムリと祢音は、色々違いますよね(笑)。そもそも自分が存在していなかったという展開は、現実ではありえないことです。台本を読んだときに1回では理解できなくて、監督と色々すり合わせもしました。
最初の頃の祢音ちゃんは、一人っ子で大事に育てられたお嬢様だったんですが、ビートバックルが登場した第10話「謀略Ⅰ:新世界のビート」から、強い決意を持って現状としっかり向き合える女の子に変わっていきました。
私はそこまでメンタルが強くないんですが、祢音ちゃんの「私は私でいたいから」というセリフが大好きなんです。自分を一番大事にできるのは自分だと教えてくれた彼女は、私自身の考え方もガラッと変えてくれた役だと思います。演じられてよかったし、役としても私としても成長できた1年でした。
――1年の中で座長である簡さんの変化を感じる瞬間はありましたか?
星乃:簡くんは仮面ライダーがほぼ初の現場だったらしく、周りの人に「どうしたら良い座長になれるんだろう」とよく相談していました。彼の中でも色々あったと思うんですが、一皮どころか三皮くらいむけて、今では何も言わずとも引っ張ってくれています。簡くんがまとめてくれるおかげで「こうしたい」とお互いに言いやすい現場になっていて、みんな助けられていると思います。
青島:簡くんに限らず、最初はテストでお互いの芝居が初めてわかるという状態だったんですが、今では少しでも気になることがあれば聞くようになりました。冬の劇場版(『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』)以降、簡くんが明らかに変わっていったんです。『仮面ライダーリバイス』の前田さん(前田拳太郎さん)や日向くん(日向亘さん)たちの影響を受けて「バトンを繋いでいく」という想いが芽生えたんだと思います。お芝居のことを色々と相談してくれるようになったので、一緒に作品を作る仲間として嬉しかったですね。
――視聴者としても、みなさんが成長していく様子を映像から感じていました! 最後に、今回の映画と、クライマックスを迎えるTVシリーズへの意気込みをお願いします。
青島:今回の映画は、それぞれが最後という想いを背負って頑張りました。ラストはまさに集大成だと思いますし、英寿以外のみんなも活躍しているので、ぜひ観ていただきたいです。
TVシリーズは、未だに終盤という実感がなくて「本当に終わるのかな?」って。ただ、英寿を中心に最終地点へと向かっていることは感じています。やはり『仮面ライダーギーツ』というタイトルなので、それをしっかりと表せるよう、あともう少しの撮影を頑張りたいと思います。
星乃:映画の前に本編を観ると、以前のメンバーと再会したり、懐かしいセリフも聞けたりより楽しめます。一方で、新しいゲームから始まるので、友達から急に誘われて観たとしても面白い内容です。何かに悩んでいる人や夢に向かって頑張っている人へのメッセージが隠されていたり、仲間の大切さも描かれたりするので、色々な感情を芽生えさせてくれる作品だと思います。
TVシリーズは、序盤から予想の斜め上をいく展開が繰り広げられていて、携わっている私たちでも本当に予想がつかないんです。それが最後の最後まで続いていくので、結末までついてきてほしいですし、楽しんでいただけたら嬉しいです!
[取材/田畑勇樹 文/小川いなり 写真/鳥谷部宏平]
『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』作品情報
あらすじ
キャスト
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