澤野弘之さんのボーカルプロジェクトSawanoHiroyuki[nZk]の最新曲「odd:I」が8月8日配信開始! 澤野さんが劇伴も担当する映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 後編』主題歌でゲストボーカルはポルノグラフィティの岡野昭仁さん!! 澤野弘之さんへメールインタビュー
様々なアニメや映像作品などで主題歌や劇伴を手掛けてきた澤野弘之さんのボーカルプロジェクトSawanoHiroyuki[nZk]の最新曲「odd:I」が8月8日配信開始!
SawanoHiroyuki[nZk]は澤野さんがいろいろなボーカリストを迎えるプロジェクトで、これまでもAimerさんやLiSAさん、西川貴教さんなどとコラボレーションしています。
新曲「odd:I」は澤野さんも劇伴を担当されている映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 後編』主題歌で、ゲストボーカルにはポルノグラフィティの岡野昭仁さんを迎えています。岡野さんもこれまでソロプロジェクトでTVアニメ『七つの大罪 憤怒の審判』OP曲「光あれ」、『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』主題歌「その先の光へ」を担当しており、両曲共、澤野さんが作曲されています。今回は澤野さんからオファーがあり、豪華コラボが実現しました。「odd:I」は壮大なバラードナンバーで、岡野さんのエモーショナルな歌声とSennaRin(茜雫凛)さんの歌詞が心に優しく、深く響いてくる楽曲になっています。
新曲「odd:I」と映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 後編』の配信直前の今、澤野さんにメールインタビューの形で楽曲についての紹介や岡野さんの魅力、アニメ『七つの大罪』についてなどお答えいただきました。
SawanoHiroyuki[nZk]は様々な作品やボーカリストと音楽制作できるのが魅力
――2014年よりボーカルプロジェクト、SawanoHiroyuki[nZk]をスタートさせましたが、ここまでやられてきた感想をお聞かせください。またその後の音楽活動へ影響はありましたか?
澤野弘之さん(以下、澤野さん):来年で活動10年を迎えるのですが、スタート当時はいつまで続けていく事が出来るのだろう? という感じもありました。様々な作品との出会いやボーカリストとコラボしてこれた事で、このプロジェクトならではの活動の意義を実感してこれたと思っています。また、現在のプロデュースワークにも繋がっていったと感じています。
――このプロジェクトのおもしろさや魅力をお聞かせください。また参加ボーカリストを選ばれる際のポイントはありますか?
澤野:やはり作品・楽曲によって様々なボーカリストと音楽制作できる事だと思います。選ぶポイントは、どんなアレンジやアプローチの楽曲を作っても最終的にサウンドの方向性や見え方に大きく影響するのはボーカルのカラーだと思うので、やはり歌声ですね。
これまで『七つの大罪』シリーズで楽曲提供してきたポルノグラフィティの岡野昭仁さんに逆オファー。改めて感じた岡野さんのすごさと新鮮な表現
――新曲「odd:I」はポルノグラフィティの岡野昭仁さんをボーカリストに迎えています。過去に岡野さんのソロプロジェクトで「光あれ」、「その先の光へ」でも作曲を担当されていますが、岡野さんというボーカリストに魅力を感じる点をお知らせください。そして今回SawanoHiroyuki[nZk]として岡野さんにボーカルをお願いしようと思った理由をお聞かせください。
澤野:岡野さんはキャリアや技術的にも素晴らしいボーカリストなのはもちろんですが、どんなサウンドに乗っかってもカッコよく表現できる歌声と存在感が改めて凄いなと思っています。これまでに「七つの大罪」という作品で、岡野さんのソロプロジェクトに楽曲提供してきたので、逆に今回は[nZk]に参加して頂く形で映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 後編』の主題歌を表現してみたいと思いました。
――レコーディングの際、岡野さんにどんなディレクションをされましたか? 実際に聴かれた感想とレコーディングでの裏話などお聞かせください。
澤野:ディレクションで色々お願いしたというよりは、岡野さんから出てくる表現を楽しませてもらうような現場でした。改めて凄さを感じましたし、バラード曲でご一緒するのは初だったので、新鮮に感じる表現も多々ありました。
「odd:I」はラストを壮大に飾るようなバラード・スローな男性ボーカル曲でというオーダー
――「odd:I」は、ご自身で劇伴も担当されている映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 後編』の主題歌ですが、どのようなコンセプトやテーマで楽曲制作されたのでしょうか?またアニメの制作サイドからオーダーはありましたか?
澤野:映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』の主題歌がリズミカルな女性ボーカル楽曲だったので、後編はラストを壮大に飾るようなバラード・スローな男性ボーカル曲でというオーダーがあり、そのイメージで制作していきました。
――サウンドメイクやアレンジで意識されたことや新たに取り入れた楽器や試みはありますか?
澤野:そうした事を強く意識して制作した部分はあまりなく、自分の感じるままに制作を進めていきましたね。強いて言うなら、静と動のコントラストを強く押し出すアレンジは意識したと思います。
――作詞を茜雫凛さんにお願いされた理由と澤野さんからオーダーされたことはありますか?
澤野:彼女のプロデュースで一緒に楽曲制作してきて、彼女が作る歌詞の世界観・言葉のチョイスや繋げ方に自分には真似できない魅力を感じて、いつか作詞家としてもなにかお願いしたいと思っていました。僕から細かくオーダーしたというよりは、作品の世界感から彼女なりに感じたものを自由に表現して貰った感じですね。
――ご自身的な聴きどころをお聞かせください。
澤野:やはり岡野さんのエモーショナルなパフォーマンスと茜雫凛の言葉の世界観ですね。サビが一番の聴かせどころではありますが、出だしの音数が少ない静かなサウンドの部分も個人的にはお二人のおかげでいい形に表現できて気に入っています。