この記事をかいた人
- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
――朝日奈さんは、途中参加する現場の空気感はいかがでしたか?
朝日奈:日笠陽子さん、逢坂良太さん、そして伊藤かな恵さんと長くお世話になっている方がたくさんいる現場だったので、あまり緊張せずリラックスしてできたと思います。“ずっとやっていた感”があるくらいでした。
――別の現場で会っていても、作品ならではの空気感もあると思うのですが、そういう感じはありましたか?
朝日奈:他の現場ではあまりないくらいの仲の良さですね。グループLINEも常に盛り上がっていて、気付いたら50件くらいメッセージが溜まっていて、いざ見てみたら誰もしゃべっていないんですよ(笑)。『はたま』のスタンプだけがずっと流れていて、すごく仲がいいんだな~って思いました。
――ここまで、キャラクターについて伺ってきましたが、朝日奈さんは『はたま』の魅力はどこにあると感じましたか?
朝日奈:日常パートが特に好きです。第1期を見た当時、魔王たちが日本で働いているというのが新鮮だったし、向こうの世界とこっちの世界のギャップに驚いていたけれど、今となっては完全に日本の生活に馴染んできているというのが面白くて(笑)。日本人より“日本人”しているところがありますよね。そこにファンタジー要素があって、そのバランスがいいなって思います。
――第2期も18話まで進みましたが、ここまでで印象的なシーンはありますか?
朝日奈:第17話で初めて登場したときは、クレジットも「サトウツバサ」だったんです。そのあと真奥貞夫に、くんくんくんくん、ペロみたいなことをしていて、「犬か!」って思いました(第18話)。真奥に「何すんだ、オイ!」とめちゃめちゃ怒られていましたが、そりゃそうだよなって(笑)。本当に自由で、人の話を全然聞いていないところとか、真奥を連れて空を飛びまわっているところが面白かったです。
――収録は誰と一緒が多かったのですか?
朝日奈:真奥役の逢坂さんとはずっと一緒で、そこに鈴乃役の伊藤かな恵さんがたまにいらっしゃるような感じでした。3人は一緒に行動することが多かったので。ただ、逢坂さんとは同じ時間に収録はしていたのですが、ブースは別だったんです。真奥の裏で何かをやっていることが多かったので、声が重なってもいいように、ということだったんですけど。
――寂しいといえば寂しいですね。
朝日奈:そうですね。声がヘッドフォンから聞こえてくる感じだったので。でも、被りながらも一緒に録れたのは良かったです。
――木野さんはいかがですか?
木野:アラス・ラムスはコミカルなシーンにあまり参加できていなかったんです。なので、思い出に残っているシーンと言えば、第13話で千穂ちゃんが銭湯で修行をしているところで。浮かんだり、水に打たれたりしていて、最後に大声を発するんですが、そのシーンで大声を出す人はみんなブースにいたんです。アラス・ラムスも最後に「パパー」って叫んでいたので「(台本を確認した時に)いる!」と思って、「やっとコミカルなお芝居ができる!」って嬉しくなりました。
「みんな本気で叫んでいい」と言われていたので、そこは思い切り叫ばせていただきました。アラス・ラムスって、かわいいとかほっこり要素があるシーンが多かったので、そうではないギャグなところを出せた場面が印象に残っています。
――この先の第19話以降の見どころを教えてください。
朝日奈:エンテ・イスラに向かうところですね。
木野:やっぱりアシエスがここから大活躍しますよ!っていうことじゃないですか!
朝日奈:そうですね(笑)。自由気まますぎて心配な面もありますし、第17話の登場では、「大丈夫かな?」ってところはありましたけど、第19話以降、アシエスの活躍で物語がどうなっていくのかを楽しみにしていてほしいです。キャラもどんどん立っていって、食いしん坊も加速していきます(笑)。シリアスなシーンが続いていく面もありますが、そこにアシエスがいることで柔らかくなったり息抜きができる感じに仕上がっているので、ぜひ楽しみにしていてください。
[文・写真/塚越淳一]
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ