夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第11話放送後 リラ役・照井春佳さんインタビュー|相棒という線を一切越えないのに、どこまでも深い関係の二人【連載第12回】
リラは、私にとっても本当の師匠みたいな存在
――リラ以外で、特にお気に入りのキャラクターを選ぶなら、誰になりますか?
照井:以前、イベントで同じ質問があった時、みんながタオと言っていて。私もタオって言わせて頂いたんですけど……。
――変わったのですか?
照井:変わったというか。もちろん、タオも大好きなのですが、私、お芝居をしていると、どうしても、一番関係性が近いキャラクターを好きになってしまうんですよね。相棒とか、恋人とか、親友とか……。だから、タオも、ライザも、レントもみんなもすごく好きなのですが、アンペルが非常に好きです(笑)。お芝居していても、リラがアンペルといる時は信頼感とかがすごく伝わってきますし、私もすごく信頼しています。
――長年演じてきたリラというキャラクターや、『ライザのアトリエ』という作品は、照井さんにとって、どのような存在になっていますか?
照井:リラを演じていったからこそ掴めたものとか、知れたものもいろいろとあって、役者としての自分の可能性を広げてもらいました。ある意味、私にとっても本当の師匠みたいに道しるべになってくれた存在です。真面目なのに、ちょっと抜けてるところとかも愛おしいし、出会った時から今まで印象はあまり変わらないんですけど、ずっと大好きです。『ライザのアトリエ』は、そんな素敵なキャラクターに出会わせてくれた作品としても大好きですし、作品自体も素敵な作品なので出会えて良かったと思います。
――ちなみに、ゲームのスタッフさんにキャスティングの理由を聞いてはいないのですか?
照井:え! 聞いてないです。聞いて良いものですかね(笑)。
――僕らインタビューをする人間は、スタッフさんにそういった取材をよくするのですが、たしかに、声優さんご本人が聞いたという話はあまり聞きませんね(笑)。
照井:そうですよね。もし取材で聞かれることがあったら教えてください(笑)。
――分かりました(笑)。では、最終話の見どころや、どんな映像になっているのか楽しみなところなどをネタバレにならない範囲で教えて頂けないでしょうか?
照井:リラとアンペルの話で言えば、最近、緊迫したシーンも多かったのですが、今回、すごく和やかなシーンもあったので、どんな風になっているのか楽しみです。あと、セリフまで言うとネタバレになっちゃうのですが、個人的にライザのあるセリフが大好きで。のぐち(ゆり)ちゃんのお芝居がすごく面白かったので、どんな演出になるのかなって気になっています。私、ああいうライザが大好きなんですよ。それにアフレコの時、皆さんとも話していたのですが、こういったアニメの最終回はすごく珍しいと思うので、どんな最終回になるのか楽しみにしていてください。
――では、このインタビュー連載も最終回目前となりますので最後にアニメ『ライザのアトリエ』を楽しんできた読者の皆さんにメッセージをお願いします。
照井:アニメ『ライザのアトリエ』を観て下さって本当にありがとうございます。『ライザのアトリエ』は、皆さんの応援のおかげで話題になり人気も出て、どんどん展開が繋がっていった作品。応援して下さる方々の想いの強さのおかげで、ここまで来られたと思っています。それって本当にすごいことですし、感謝は言い尽くせません。アニメから知って下さった方も、ゲームをすでに楽しんで下さった方も、絶対に最後まで楽しめるアニメになっていると思いますので、最終回もぜひ楽しんでください。本当にありがとうございました。
[取材・文/丸本大輔]
TVアニメ『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』作品情報
あらすじ
そんな刺激が少ない村での暮らしに活力を持て余していたのは、平凡で特徴がないことが特徴の少女、ライザ。「あーあ。何か面白いことないかな。」窮屈で退屈な村、そこに身を置く“なんてことない農家の娘”である自分に不満を抱いていたライザは、ある日、幼馴染みのレントやタオとこっそり小舟に乗り込み、島の対岸へはじめての冒険に出かける。
そこで出会ったのは、“錬金術”という不思議な力を使う一人の男だった。その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込む。“なんてことない農家の娘”から“錬金術士”へ。これまでの遊びとは違う、自分たちだけの“ひと夏の冒険”が始まる――。
25周年を迎えた「アトリエ」シリーズの人気作『ライザのアトリエ』が遂にアニメ化!
キャスト
(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会