fhánaの軌跡を辿る珠玉のアルバム『There Is The Light』リリース＆一夜限りのスペシャルライブ開催！　デビューシングルからの10年を振り返るfhánaインタビュー

これからのfhánaの未来を見せるスペシャルライブにしたいです

──「True End」のtowanaさんバージョンが収録され喜んでいるファンの方も多いかと思います。「True End」を収録するに至った経緯や収録にまつわる印象的なエピソードなどありましたらお教えください。

佐藤：ファンクラブイベントでtowanaが久々に歌いたいと言ったので本当に10年振りくらいに演奏してみたら感触が良かったので今回towanaのボーカルで新録しようと思いました。

towana：メジャーデビュー以前のオリジナルバージョンも大好きでよく聴いていたので、原曲の良さを損なわずその上で現在のfhánaの楽曲になるようにという意識で慎重に歌いました。ちゃんとtowanaの歌になっているか佐藤さんに確認しながらレコーディングしたのを覚えています。

kevin：以前から「True End」のtowanaバージョンを希望する声は多々届いていたので、実現できて嬉しく思います。

──『There Is The Light』のジャケット写真の撮影時は、梅雨時期にも関わらず天気がよくて暑かったとYouTube配信でお話されていましたが、撮影で楽しかったことやその他印象的なエピソードありましたらお聞かせください。

佐藤：とにかく暑かったです。海岸に猫が沢山いて可愛かったですね。撮影後、マグロ丼をみんなで食べました。

towana：頭皮を真っ赤に日焼けしました。体はしっかり守ったのですが頭は盲点でした。撮影後何日もずっとひりひり痛かったです……。

でも前回の5周年記念ベスト『STORIES』とも繋がる、広い空と緑の爽やかなアートワークに仕上がってとても気に入っています。

kevin：デビュー5周年の時のベストアルバムの時と同じように、海沿いの絶景を歩きながら撮影するのは最高に気持ちよかったです。

ただ、今回のベストアルバムの発売時期の都合上、秋服を着ているのですが、夏の日差しの中で秋冬で撮影をするのはかなりの暑さでした。撮影が終わったあと、その岬で食べたマグロ丼がとても美味しくて沁みました。

──初回限定盤では、ミュージックビデオが収録されたBlu-rayが同梱されていますが、特に気に入っているMVや思い出深いMVを教えてください。

佐藤：「愛のシュプリーム！」のMVは出演者も多く、さらにワンカット撮影でなかなか成功せず何度もやり直して撮影するうちに、現場に一体感が生まれて成功したときは大きな感動がありました。

towana：みんなでダンスや長回しの撮影をがんばった「青空のラプソディ」や「愛のシュプリーム！」、fhánaの第二の故郷である京都で撮影した「ケセラセラ」や「ムーンリバー」、ミニチュアメンバーが可愛い「星屑のインターリュード」、メンバー同士がついぞ関わらない「calling」もちょっぴりシュールで好きだし、挙げきれません。デビュー当時の動きのぎこちなさも今見ると可愛らしく思えます。

kevin：「calling」です。fhánaのミュージックビデオで演奏シーンよりもイメージシーンが多いものって比較的珍しい気がしていて印象に残っています。

何度も同じカメラの動きを繰り返すという、ミニマルな動きの中で生まれるグルーヴが妙に気持ち良くて気に入っています。