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秋アニメ『とあるおっさんのVRMMO活動記』石川界人×畠中 祐×岡咲美保インタビュー

秋アニメ『とあるおっさんのVRMMO活動記』アース役・石川界人さん×ツヴァイ役・畠中 祐さん×ミリー役・岡咲美保さんインタビュー|VRMMOを知らなくても楽しめる、ゲームの楽しさを疑似体験できる作品

お互いのお芝居についての褒め合い合戦に突入!? 岡咲さんが先輩ふたりから学んだこととは?

――今度はこの3人の中で、ご自身が演じるキャラ以外の印象とお芝居についての感想をお聞かせください。

石川:恥ずかしい質問ですね(笑)

ツヴァイを演じるのが祐くんだったことが意外でした。明るく、おちゃらけているところはあるけれど、芯はおもしろさや笑いだけではないというキャラだと思っていたので。ツヴァイはゲームに関しての造詣が深い描写があるんです。パーティープレイがうまくて、熟練したパーティーだという表現があったし、カッコいいところもあって、ともすればツヴァイのほうが主人公なのでは? という動きをするキャラクターだったので……そんなキャラが祐くんだったのが“意外”というのは失礼かもしれませんけど。

(全員爆笑)

石川:アホなんだけど、アホじゃないというか。収録前は、祐くんが演じるのが意外でしたが、いざ収録してみると祐くん以外考えられませんでした。心配するところは本気で心配してくれるし、ふざける時も本気でふざけるという、人生の楽しみ方を知っているキャラだなと、祐くんが演じることでよりそう思いました。

岡咲:素晴らしい!

畠中:よっしゃ!

石川:ミリーについてですが、岡咲さんとは他の作品でちょこちょこお会いすることはありましたが、こうやってガッツリ共演するのは初めてだったので、「どんなお芝居をする方なんだろう?」と。また“とある先輩”から「うちのみぽりんを頼むよ」とも言われていたので……。

岡咲:その方が誰なのかわかります(笑)。

石川:一緒に収録して、すごくほわほわした、やわらかい雰囲気を感じつつ、声にしっかり芯があって。ご自身でもミリーはミステリアスなキャラと言っていましたが、岡咲さんの声やお芝居によって、よりミステリアスさが出たし、アニメになったことでよりキャラの存在感が増したのかなと思います。……こんな感じでいかがでしょうか?(笑)

――ありがとうございます。では続いて、畠中さんから、石川さんと岡咲さんの演じるキャラの印象とお芝居についての感想をお願いします。

畠中:アースは、大地がこれまで積み上げてきたものが投影されているキャラなので、アースの物事を見る視点や、何事にも細かく積み上げていくところが、界人さんのパーソナルな部分が少し出ている気がしました。界人さんの行動や考え方などの積み重ね方がとても丁寧なところがアースにも投影されているので、掛け合いをしていて僕が混乱したとしても、しっかり受け止めて、返してくれるので、すごく安心感がありました。尺からはずれてしまっても、ちゃんと修正して返してくれるし。「ああ、アースだ」と。

石川:一応補足しておくと、こちらも祐くんに助けられることもありますから。

畠中:ミリーはふわふわっとしたキャラクターですが、岡咲さんのお芝居はふわふわっとした表現の中に底知れない、ブレない何かがある感じで。客観性があって、どこかで何かを見ている人という印象がずっとありました。

石川:それは妖怪か何かなの?(笑)

畠中:流されているようで、流されていない感じとか、不思議さがあって。

岡咲:へえ~。「へえ~」とか言っちゃった(笑)。

――では岡咲さんからも、お二人のキャラとお芝居の印象を。

岡咲:石川さんとがっつりレギュラーでご一緒するのは初めてでしたが、この収録を振り返ってみると、石川さんとアースがリンクする場所がたくさんあった気がします。

この作品の魅力はアースが自分の好きなことをやっているところとお話ししましたが、石川さんも自分が進みたい道を示しながらも、違う意見にもちゃんと耳を傾けてくれるし、寄り添ってくれる座長さんだなと思っています。休憩中に場を和ませてくれるだけでなく、収録中の掛け合いでも、アースは一番、いろいろなキャラとの掛け合いが多いと思いますが、テストの時に相手のキャラクターやキャストさんのお芝居の特性を理解されて、本番では返してくださるパスがとてもやりやすくて、いつも「すごいな」と思っていました。どんなシチュエーションであっても、例え台本に描かれていないところでもアースならどうするかを常に考えていらっしゃるんだなと感じました。

石川:(照れながら)何なの、これ?(笑)

岡咲:あまりこういう機会や質問はありませんよね(笑)。ツヴァイを演じられている畠中さんからは「お芝居ってこんなに自由でいいんだな」と教わりました。

(全員爆笑)

畠中:そう! お芝居は自由なんだよ!

岡咲:結構衝撃的でした。アニメはドラマCDなどと違って、あらかじめ尺や表情が決まっているので、私はある程度、枠が決められた中で、自分ができる範囲の表現をしたり、自分が思うキャラクターを見せようと思ってやってきました。その決められた枠がある中でも畠中さんのお芝居を見ると、「ここはこういうふうに形を変えられたんだ!?」みたいに、目からウロコ状態でした。柔軟性がありながらも、しっかりトガった部分もあって、感動しました。

石川:人はそれを創造性と呼ぶんだよ。

岡咲:畠中さんの創造性は素晴らしいです。

畠中:(照れながら)本当にこの時間は何なんですか!?

石川:こんな話は飲み会でもしないからね。

畠中:嬉し恥ずかしい時間でした(笑)。

――貴重なお話をありがとうございます。

石川:じゃあ、お互いのダメなところも言っておきますか?(笑)

岡咲:聞きたい! 聞きたい!

畠中:むしろ、そっちのほうが興味あるかも!

収録中は石川さんのふとした一言に笑いをこらえるのが大変!?

――収録時に印象的だった、またはおもしろかったエピソードがあればお聞かせください。

石川:今は人前だからおもしろおかしくしゃべりますが、アフレコではまじめですから。

岡咲:私は石川さんがずっとツボでした。こんなに爆笑したのは学生時代以来かもしれません。小学生の時にクラスメイトにツボだった男子がいたのを思い出しました。

畠中:それは界人さんが小学生レベルだったと?

石川:ほーっ。

岡咲:違うんです! でも私のおもしろいツボを突かれたのは小学生の時以来だったんです。収録中にセリフを言ったら、必ずひと言、言ってくださるじゃないですか?

石川:ああ、感想を添えるよね。

岡咲:それがすごくおもしろくって。収録が始まるQUEランプが光ったら「わかりました。はい」と自己完結されるんですが、私の中ではその話題が完結していないので、笑いをこらえるのが大変で。

畠中:「今の何?」みたいなね。例えば何て言われたの?

岡咲:全然覚えてないです。

(全員爆笑)

畠中:それほどツボだったのに?

石川:中身がないのよ。

岡咲:石川さんから自然とさらっと出た言葉に、皆さん我慢されていたんですが、私は我慢できなくて。あと鋭いツッコミもされていましたね。

石川:「モノローグが出ちゃってますよ、石川さん」みたいなのがおもしろかったのかな? 思ったこと、すぐ口にしちゃうから。

畠中:答えるのが恥ずかしい質問でもちゃんと答える。

石川:でも「嫌だな」と一応言っておく(笑)。

岡咲:そういう方に出会ったのは、この業界に入ってから初めてだったので。いい意味で、ですよ。

石川:ありがとうございます。まじめに生きているだけですが、おもしろいと言ってもらえてよかったです。

畠中:これも鋭い?

岡咲:誰も傷つかない、優しい鋭さですよね。

石川:でも祐くんは結構傷ついているんだよね。何の気なしに突っ込んだだけでも「界人さん、あれって」と。結構引きずるんだから。

畠中:長い付き合いですが、9年前からずっとそうです(笑)。

――石川さんのおもしろさ以外のエピソードはありますか?(笑)

畠中:打ち上げの話まで飛んでいいのであれば。

石川:打ち上げはすごかったね。

岡咲:午前4時くらいまで。

――放送開始前なのに打ち上げの話題とは(笑)。

畠中:それだけ打ち上げをしたくなるメンバーだったということです。この現場はキャストもスタッフさんも比較的、近しい年齢層の方たちばかりで。

石川:収録が終わったころは、コロナも落ち着いてきた時期だったので、軽く少人数でご飯に行きたいなと思えるメンバーだったんです。

岡咲:楽しかったですよね。

畠中:集団で収録するのも久々でしたし。

岡咲:私、人生で初めて2次会に参加しました。

畠中:そうなんだ!? ハードな2次会に来ちゃいましたね。

岡咲:「これが2次会なんだ!?」と嬉しかったですし、感動しました。「こういう流れで続いていくんだ!?」って(笑)。

――ちなみに原作の椎名ほわほわ先生は収録現場にいらっしゃったんですか?

石川:1話と最終話にいらっしゃってごあいさついただきました。「ほわほわです」とおっしゃった時、「ほわほわ!? あっ、先生の名前だ!」と気付きました。

 

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