エルフの魔法使いは人の心を知る旅へ――冒険の終わりから始まるファンタジー漫画『葬送のフリーレン』あらすじ&魅力を紹介!【ネタバレあり】
「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中、山田鐘人先生×アベツカサ先生による漫画『葬送のフリーレン』。
長命なエルフの魔法使い・フリーレンを主人公に、魔王討伐後の世界を描く異色のファンタジーであり、コミックスの累計発行部数が1000万部を突破している人気作品です。その人気から2023年9月から2期連続でアニメが放送され、こちらも大きな話題となりました。
本稿では、作品の魅力や、単行本最新巻までのあらすじをご紹介します!
※本稿は作品のネタバレを含みますのでご注意ください。
目次
- 第1巻〜第4巻のあらすじを紹介【詳細なネタバレあり】
- 第5巻〜第11巻のあらすじを紹介【詳細なネタバレあり】
- 第12巻~第13巻のあらすじを紹介【詳細なネタバレあり】
- 最新話・第128話〜第138話ネタバレ(最新を追うならここ)
- 『葬送のフリーレン』の魅力
- 旅の途中のエピソードをピックアップ【詳細なネタバレあり】
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第1巻〜第4巻のあらすじを紹介【詳細なネタバレあり】
冒険の終わりと勇者の死
まずは本作の大まかなあらすじをご紹介。
物語は勇者一行が魔王を倒し、王都へ凱旋する場面から始まります。勇者・ヒンメル、僧侶・ハイター、戦士・アイゼン、そして途方も無いほど長い寿命を持つエルフの魔法使い・フリーレン。仲間たちと祝杯をあげ、50年後の再会を約束した彼女は、特に感慨もなく魔法収集の旅へと出発します。
時は流れ、年を重ねた仲間と再会するフリーレンでしたが、人間とエルフの時間感覚のズレに直面します。フリーレンにとって50年はほんの一瞬のような感覚ですが、再会した仲間たちは年老い、全盛期の姿ではありませんでした。
そんな当たり前の事実を知っていたのにも関わらず、衝撃を受けていくフリーレン。そして、直後にヒンメルは逝去してしまいます。彼女の目に溢れる涙……。人を知りたいという想いを持ったフリーレンの新たな旅路はここから始まったのです。
フェルンとの出会い
ハイターのもとを訪れたフリーレンは、戦災孤児のフェルンと出会い、魔法の修行を手伝うことに。
救われた恩を返すべく、日夜修行に励むフェルン。彼女には、フリーレンが驚くほどの魔法の素質がありました。数年後、病に臥せるハイターの頼みを聞き入れ、フリーレンはフェルンを旅の仲間として同行させます。
魂の眠る地(オレオール)へ
アイゼンの依頼を受け、大魔法使い・フランメの手記を捜索するフリーレンたち。たどり着いた遺跡で見つけた手記には、死者と対話できる「魂の眠る地(オレオール)」についての記述が残されていました。フランメは、一番弟子であるフリーレンがいつか人を知りたいと考え、遺跡に戻ってくる未来を予測していたのです。
奇しくも「魂の眠る地」は、魔王城がそびえる大陸北部・エンデに位置していました。ヒンメルともう一度話すために……。フリーレンは嫌々ながらも、かつて訪れた旅の終着点を再び目指し始めます。
臆病な戦士・シュタルク
紅鏡竜(こうきょうりゅう)の脅威に怯える村で出会ったアイゼンの弟子・シュタルク。村の英雄と呼ばれていましたが、実は臆病な性格で魔物との実戦経験がありません。
ただ戦士としての修行は日々続けており、村を守りたいという彼の覚悟は本物でした。迎えた竜との決戦では真の実力を発揮し、単独で竜の討伐に成功。こうして、フリーレンのパーティーに晴れて”前衛”が加わることになりました。
VS七崩賢・アウラ&首切り役人
グラナト伯爵領に到達した一行は、和睦の話し合いにやってきた七崩賢・アウラの配下たちに遭遇。魔族の悪辣さを知るフリーレンは戦闘態勢に入りますが、衛兵に捕らえられてしまいます。
その後、地下牢にやってきた配下のひとり・ドラートを撃破し、フリーレンはアウラが潜む街の外へ。フェルンとシュタルクは、街で暗躍する魔族リーニエとリュグナーに戦いを挑み、見事打ち倒してみせます。
一方、「服従の天秤」で生み出した不死の軍勢を操るアウラと激闘を繰り広げるフリーレン。その決着はあまりにも一瞬でした。「服従の天秤」は魔力の大きい側が相手を服従させる効果を持ちます。フリーレンは、フランメの教えから常に魔力を制限しており、アウラは彼女の実力を見誤っていたのです。かくして天秤はフリーレンに傾き、アウラはその場で自害することになりました。
僧侶・ザインの後悔と旅立ち
北側諸国のアルト森林で出会ったのは、天性の才を持つ僧侶・ザイン。かつて冒険者になる夢を持っていた彼は、兄への想いや親友の誘いを断った後悔から故郷の村で燻っていました。
そんな彼の姿にかつての自分を重ねたフリーレンは、意地でも仲間に誘うと宣言。兄の言葉に背中を押され、まもなくザイン自身も彼らと旅立つ決心を固めます。
呪いを操る混沌花を討伐したり、フェルンとシュタルクの喧嘩を仲裁したり、旅の中で仲間と過ごす楽しさを知ったザイン。遂には親友の足取りを掴み、フリーレンのパーティーを離脱していきました。