夏アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』撮影監督・髙津純平さんメールインタビュー【連載第15回】|彼が主人公でもおかしくないくらい魅力的なキャラクターだと思います
全世界シリーズ累計発行部数7,200万部超の大人気コミック『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(著・和月伸宏/ジャンプ・コミックス ※「北海道編」はジャンプスクエアにて連載中)の新作TVアニメが、7月6日よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送スタート!
連載開始から約30年を経ての新作TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す──。
アニメイトタイムズでは、それぞれの信念を抱え新しい時代を生きる魅力的なキャラクターを演じる出演キャスト陣らにメールインタビューを実施! 第15回は撮影監督・髙津純平さんに、本作の見どころや自身の演じるキャラクターへの印象などをお伺いしました。
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原作コミックに近い雰囲気を出そうとしているのがこだわっているポイントです
──まずは撮影監督とはどのようなお仕事をされているのか、本作における撮影監督の具体的な役割などお教えください。
撮影監督・髙津純平さん(以下、髙津さん):簡単に言うと撮影はカット単位で色がついたキャラクターと背景を合わせてムービーを作成する仕事をしています。撮影監督では作品の処理の方向性を決めたり、シーン単位での処理を設計したりしています。
例えば「この作品では髪のグラデーションを入れましょう」「空間のフレアは無しにしましょう」など最終的にどう処理を加えるのかを提案したり受けた提案を作成したりします。また劇中で出てくる特殊な技、今作では心の一方や流水の動きなどの処理開発も行っています。
──原作漫画への印象やイメージ、魅力に感じたところなどをお教えください。
髙津:小学校高学年の時期に連載していたので読んでいたのをおぼろげながら覚えています。
ただその頃は子供なのもあって純粋に日本刀でのチャンバラや飛天御剣流がかっこいいと思った程度でしたが大学生頃に改めて読み直し、幕末から明治初期の激動の時代の中で様々な思想があり剣心も敵にも信念があり、互いにその信念をぶつけ合っているのが魅力だと思いました。
──山本秀世監督とのお話や印象的なことはありますか。
髙津:山本監督とは過去何作品か仕事をご一緒していたのである意味任せられている状態で、互いに色々提案しながら楽しく作業を進めさせて頂きました。
──SNSで公開されていた撮影処理前と後の画像を拝見しました。撮影処理後は画の奥行きが増しているのを実感したのですが、本作の撮影処理をされる際に難しいと感じることやこだわっているポイントなどはありますか。
髙津:カメラの画角や被写界深度などを想像してキャラクターがその場にいる空気感が出るように意識して作業に取り組んでいます。
また和月先生のカラーイラストの雰囲気や原作コミック内での迫力が表現出来るように心がけています。
例えば線に入り抜き処理を加えたり、迫力を出したい場面では線を荒くしたり影部分にタッチ線を入れたりして原作コミックに近い雰囲気を出そうとしているのがこだわっているポイントです。