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『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」三石琴乃×三瓶由布子インタビュー

冥冥の燃えたぎる闘争心が言葉に乗った第38話(第2期14話)! 姉様との共闘で思わずキュン!? 『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」第38話放送後インタビュー|冥冥役・三石琴乃さん×憂憂役・三瓶由布子さん

三石さんのもてあそびたい心に、三瓶さんもすかさず距離感を変えて反応

――お互いのキャラの印象や、一緒に掛け合いをされた感想としてはいかがでしょうか?

三石:一緒にやると楽しいし、嬉しいですね。子供らしい幼い雰囲気の憂憂を想像していたけど、ディレクション通りのちゃんと賢くて、出来る子に修正されていて、勘のいい女優さんなんだなと。こんな言い方したら偉そうに聞こえちゃうかもしれないけど(笑)。

三瓶:冥冥は独特なテンポと空気をまとっていますが、三石さんの声とお芝居が入ることで、孤高の存在としての冥冥が完成された気がします。そして憂憂が慕って、「もっとそばにいたい。役に立ちたい」と思わせるのでしょうし、ミステリアスなところも合わせて魅力的な女性だなと思いました。また価値観がハッキリしているからこそ、引き際も見事で。他人に委ねないで、自分ですべて決めるところも素敵だなと思います。

三石さんのお芝居も独特の間やテンポがあって、流れるようにしゃべられて。二人で会話するシーンもありますが、冥冥がしゃべっている後ろで憂憂がニヤニヤしているシーンも見られて、私の気持ちもそんな感じです。たぶん憂憂の心の中ではずっとしゃべっているんじゃないかな。「さすがです! 姉様」って(笑)。あんなにヒリヒリした現場で、ここだけテンションが違うような。

三石:本当だね。

三瓶:現状の大変さよりも「姉様」といる喜びがあって。お互いに、お金とか愛とか好きなものがハッキリしているところは似ているのかもしれません。第三者的には会話も成り立っているのかなと思うことも多々ありますけど(笑)。でも、家で一人で台本を読んでいる時よりも、三石さんが一緒にいてくださったほうがより愛情が増すので、やりやすかったです(笑)。

三石:愛が伝わってくるので、ちょっと弄びたいなという、いたずら心が芽生えてきて(笑)、本番ではテストよりもぐっとささやいたりして。でも、それに応えて、すぐに距離感を変えて、返してくださるので、「本当…愛(う)い奴♡」と思っています(笑)。

三瓶:嬉しすぎる! 弄ばれることさえも嬉しいので、「どうしよう!?」よりも「きたっ!」という感じで(笑)。でも『呪術廻戦』の現場は、姉様だけでなく、虎杖役の榎木(淳弥)とか、割とみんな、テストよりも変えたり、おもしろくなることが多い現場なのかなと思いました。そして自分の出ていないシーンでは、「おもしろいなぁ」と思って、ニヤニヤしています(笑)。

――ちなみにお二人はここまで共演されたことはありますか?

三石:あります。

三瓶:私のデビュー作『だぁ!だぁ!だぁ!』に三石さんがゲストで来てくださって。三石さんが演じられたアキラは、私が演じる彷徨(かなた)の幼なじみで初恋相手でした。それ以降も何度か共演させていただきました。レギュラーでご一緒したのは『つぐもも』で、私が演じたかずやのお母さんのななかを演じられて、まさかの親子役でした。

第34話での姉弟のイチャツキシーンなど、三石さんいわく「私たちはオアシス」!? 

――第36話で呪詛師を追い詰めた冥冥と憂憂のやり取りも印象的でした。呪詛師に冥冥が長く語った後、憂憂が拍手したり、命乞いする呪詛師に「静かに。まだ姉様の話の途中です」と憂憂が言ったり。

三瓶:第34話で、冥冥が呪詛師と対峙しながらも虎杖に「好きに動いていいよ。合わせるから」というセリフも強くないと言えないですよね。あとミニメカ丸に、「ところで君の口座はまだ凍結されていないね?」と尋ねるのもおもしろかったです。

三石:あのシーンでは冥冥の目がニヤっとしてたね。

三瓶:まだ搾られるんだって。。。(笑)また、「渋谷事変」で最初、冥冥と憂憂と虎杖くんの3人で行動していた時も二人がちょっと漫才っぽくて、虎杖でも間に入れなかったところはおもしろかったです。イチャつく二人に、「早く行こうよ」と急かすけど聞いてなくて、冥冥の携帯への着信でやっと終わって。二人はいつもこんなふうに過ごしているのかなと思いました。「渋谷事変」のヒリヒリした中でちょっとほっこりできて。

三石:オアシスだよね。私たち(笑)。

――虎杖は、人を名字で呼ぶことが多い気がしますが、「冥さん」と名前で呼ぶのも珍しいなと。

三石:そうなんですか?

三瓶:たぶん「冥冥」って言いにくかったからじゃないですか(笑)。でも「憂憂」も読みにくいですよね。自分が呼ぶ側じゃなくて良かったです。この作品は難読な漢字が多いですよね。

三石:多分、意図的に読めなくしているのかもしれないけど、私もやっぱり読めなくて、よく思考が止まります。虎杖もまだしっくりこなくて(笑)。

三瓶:私もです。でもこのインタビューの中で自然と虎杖と言えている自分に感動しています(笑)。

――自身が演じるキャラクター以外のお気に入りキャラを教えてください。

三瓶:同じ兄弟愛という意味では脹相が印象的かも。

三石:あの人、いったい何者なの? 

三瓶:受肉体という。でもあの三兄弟も濃いですよね。浪川さんと、壊相(えそう)役の檜山(修之)さん、血塗(けちず)役の(山口)勝平さんと。

三石:何か時空が歪んだ感じがする(笑)。私は女子たちかな。カッコ良くて、強い女子が多いし、女の子が好きになっちゃう女の子みたいな。

三瓶:確かに野薔薇ちゃんとかもそうですよね。

三石:とりあえず虎杖を推しておこう。光栄に想え(笑)。

三瓶:三石さんに推されたことを光栄に想いなさい、榎木くん(笑)。でも敵のほうが幸せそうに見えることもあるんですよね。漏瑚が「100年後の荒野に立つのは儂である必要はない」と言えてしまうところとか、人間とは概念や考え方がまったく違うんでしょうね。だから公園で、みんなでシャボン玉を吹けるのかな(笑)。敵だけど癒されるシーンがあったり、憎み切れないところもあって。また人間が生み出したものだから人間臭さもあっておもしろいなと思います。

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
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