冥冥の燃えたぎる闘争心が言葉に乗った第38話(第2期14話)! 姉様との共闘で思わずキュン!? 『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」第38話放送後インタビュー|冥冥役・三石琴乃さん×憂憂役・三瓶由布子さん
MBS・TBSほかにて放送中のTVアニメ『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」。
第38話「揺蕩」では、疱瘡神(疱瘡婆)と交戦状態に入ると、いきなり領域展開されて棺桶に閉じ込められた冥冥。墓石に押しつぶされるピンチに陥るものの憂憂を呼び寄せて疱瘡神を撃破。そして舞台は渋谷に移って、真希、七海、直毘人と陀艮の戦いへと移ります。
今回は冥冥役・三石琴乃さんと、今シリーズから初登場の憂憂役・三瓶由布子さんの姉弟対談をお届け。第38話の激闘の振り返りからお互いのキャラの印象や掛け合いされた感想、初共演作品のエピソードまで、語っていただきました。
鮮烈な印象を与えた「私のために死んでくれるかい?」
――先日、放送された38話を振り返っての感想と印象的なシーンをお聞かせください。
冥冥役・三石琴乃さん(以下、三石):やっぱり戦闘シーンが印象深いですね。
憂憂役・三瓶由布子さん(以下、三瓶):見せどころですからね。
三石:気持ちが高ぶっているはずなのに表面的には淡々としている冥冥が、圧を強めにしゃべったり、燃えたぎる闘争心が言葉にのっかるシーンが個人的なオススメでしたがいかがでしたか?(笑)
三瓶:今まで淡々と語っていた冥冥がどう戦うのか説明しながら戦っているシーンで、憂憂もあたかも自分が戦っているように一緒に説明していて。映像を見たら、すごく偉そうにしゃべっているなと(笑)。でも姉様の戦いを説明できて光栄です! あと冥冥が、憂憂を担ぎながら高速移動しているシーンでは「担がれてる! 姉様、力持ち!」と思ってキュンとしました(笑)。
――疱瘡神との戦闘中に、冥冥が憂憂に「私のために死んでくれるかい?」と言ったシーンは二人の強い絆を感じました。
三瓶:よく考えたらすごいセリフですよね。私も「これが合図なんだ」と思いました(笑)。
三石:でもこんな言葉が出るようになったのには過去に何かがあったのよ、きっと。ポニーテールから三つ編みになる間に。冥冥は自分が弱いからすごく鍛えたと言っていたけど、知られざる大きな出来事を乗り越えてきてるのかも。
三瓶:そのお話もいつか見たいですね。
三石:あと生い立ちや家族関係も全く見えない。例えば他にも兄弟がいたりして、状況によって連れていく弟(=能力)を選ぶとか。
三瓶:その時は、全部の弟を演じ分けますので、ぜひ(笑)。
――「渋谷事変」の印象とここまでのエピソードで印象深かったシーンを教えてください。
三石:他のメンバーは指令を受けて各々動いていると思いますが、冥冥と憂憂はギャランティに見合った仕事はこなすけど、基本単独行動が多くて(笑)。他の人たちがどう動いているのかはわかりませんが、ただ大変な戦いをしているんだろうね。
三瓶:姉さま、それは間違いないです。
三石:中村(悠一さん=五条 悟)くんが封印されてしまって。報酬を倍にしてもらわないと割に合わないわ……という気持ちです(笑)。
三瓶:まったくその通りだと思います(笑)。物語の最初から命がけの戦いが続いていますが、その中でも屈指の、命がどんどん消えてゆく、ずっとヒリヒリしている状態のお話なのかなと。しかもずっと過酷なはずなのに、ここからがようやくスタート地点と言っても過言でないような。夏油さんの裡にいる何者かの悪意が形を持って現れ始めたのかなと思いました。毎週、見ていてもまったく落ち着きません(笑)。その中でも冥冥と一緒に行動できているので、ものすごく安心感があります。
――三瓶さんが憂憂役として出演が決まった時はどのように感じましたか?
三瓶:すごく嬉しかったです。まずお姉さん役を三石さんがされていることが嬉しかったですし、冥冥と憂憂の関係性も独特でおもしろくて。この姉弟は普段、どんな生活をしているのかなとか、他の家族がいるのかなとか気になります。
三石:二人は、普通の姉弟の感覚ではないよね。
――改めてご自身が演じるキャラクターの印象と魅力を感じる点をお聞かせください。
三瓶:憂憂は一にも二にも「姉様」で、姉様への愛で存在しているキャラクターなのかなと思うと、すごくやりやすかったです(笑)。演じている時に、「愛が大きすぎるけど、出来る子でいてください」とか「もう少し、普通な感じに戻してください」とディレクションを頂いたので、バランスに気を付けています。でもアニメーションでは表現として表情が崩れたり、おもしろく動いている部分は原作より大きいのかなと思って、その差が出ているのも演じていておもしろいなと思いました。
三石:冥冥は守銭奴というわかりやすい特徴があるので、お金への愛情が明確で演じやすかったけど、今回新たに弟が登場し、しかも簡易領域が使える。でもまだわからない部分が多すぎる人で、あの微笑みに妙な吸引力がある。「これからヒントが出るのかな?」とか、「コミックで言ったら5巻先くらい、いやもっと先なのかな?」と気長に待ってます(笑)。
私はアニメなどで演じる時は、二次元のものを三次元にしようという意識でしゃべっているので、日常会話よりは声を前に出しデフォルメした表現をしています。でも冥冥の場合は絵が物語ってくれているので、「そうしなくても成立するな」と思わせてくれたキャラクターです。