i☆Ris・茜屋日海夏さん ソロデビューシングル「Stereo Sunset (Prod.AmPm)」発売記念インタビュー|これまで歌ったことのないチルな雰囲気の『MFゴースト』ED曲と、自身が作詞したカップリング曲を収録! 挑戦とやりたかったことが詰まった1枚に
なんと自動車免許取得直後に『MFゴースト』のタイアップの話が!?
――ソロデビュー曲「Stereo Sunset (Prod.AmPm)」は、現在放送中のアニメ『MFゴースト』のED曲ですが、原作やアニメをご覧になった印象や感想をお聞かせください。
茜屋:まず『MFゴースト』の原作を読ませていただいたり、その元になった『頭文字(イニシャル)D』も私が小さな頃から知っている作品ですし、車が題材になっているので、疾走感のある作品という印象がありました。
私が歌うED曲「Stereo Sunset (Prod.AmPm)」は「ザ・チル(「chil out」を語源とするゆったりした、くつろげる音楽)」みたいな曲なので、アニメがOPからスピード感を持って走り抜いた後、私の曲で落ち着いてもらえたらいいなと思っていました。完成した映像を見たら、きれいな夕焼けの中、海沿いを車が走るシーンから始まる、楽曲にピッタリの映像になっていて、すごく嬉しかったことを覚えています。
――ちなみに、茜屋さんは自動車の運転はされるのでしょうか?
茜屋:実は昨年、免許を取ったんです! 今はペーパードライバーにならない程度にちょくちょく乗っています。
元々、免許を取りたいなと思っていましたが、ちょうど免許を取得したあたりで今回のお話をいただいて。楽曲を作る前に取れていて良かったです。今はこの曲を聴きながらドライブするのが楽しみで。リリースされたら、早速やってみようと思っています。
――もう車は購入されたんですか?
茜屋:まだです。左ハンドルのかわいい車に憧れているので、いつか手に入れられたら良いですね(笑)。
――『MFゴースト』でカナタが乗っているTOYOTA 86は?
茜屋:かっこいいなとは思うんですが、まだ私には運転技術が足りていないかなと…!ただいつか挑戦できたらいいですね。
「Stereo Sunset (Prod.AmPm)」は情景が浮かびやすくて大人っぽい曲。ぜひカーステレオで聴いてほしい
――「Stereo Sunset (Prod.AmPm)」を初めて聴いた時の印象は?
茜屋:イントロですぐに引き込まれて、素敵な曲だなと思いました。私はバラード曲が好きで歌う事も得意なんですが、この曲はバラードとも違うし、今まで自分が歌ったことがないジャンルの曲だなと思って、挑戦するのが楽しみでした。歌詞も情景が浮かびやすくて、レコーディング中もそれらをを頭の中でイメージしながら歌えましたし、夕方のドライブ中にカーステレオで聴いてほしい曲だなと思いました。
――『頭文字D』の原作やアニメがやっていた90年代に流行ったシティポップっぽさもあって。
茜屋:私もそれは感じました。昔の曲を聴くのも好きなので。
――レコーディングはいかがでしたか?
茜屋:曲をいただいた段階で「どう歌声をのせていこうかな」とか「この歌詞の部分でどんなニュアンスをつけようかな」とかいろいろ考えていましたが、レコーディング当日は自由にやらせていただいたので、自分がイメージしていたことは表現できたかなと思っています。
――i☆Risでのレコーディングとの違いは感じましたか?
茜屋:(違いは)めっちゃありました。i☆Risでは一人ずつ順番に録るんですが、最初に(若井)友希ちゃんが歌って、何となく楽曲のイメージがついて、その歌声を聴いて合わせていく感じで。自由と言いつつも5人の歌声のバランスは合わせないといけないんですが、今回は完全に一人なので、より私がやりたいように歌わせてもらいました。
ただ、ソロではやり方もいろいろあって、これが正解というものがないし、一作目ということで、私のソロ活動のイメージをつかんでもらう意味でも重要なので、悩んだ部分もあります。
――具体的に、レコーディングで意識された点やディレクションなどをお聞かせください。
茜屋:Bメロの「La La La」の部分で、特に2サビ終わりの間奏明けのDメロの「La La La La La」は少し吐息感で、思わず出ちゃった「La La La La La」を意識しました。車の中で無意識に口ずさんでいるように意識しながら歌ったので、じっくり聴いていただけたらと思います。
苦戦したところは特になく、音域的にもすごく歌いやすくて。i☆Risで普段歌っている曲はキーが高いので、感情を爆発させて、ぶつけられるキーですが、この曲は落ち着いていて、ゆっくりと心情を歌詞にのせられる音域だったので、とても私にマッチしていました。
今回、本当に自由にやらせていただいて、私が「ここのニュアンスを変えてみたいな」とか「もう1回歌いたいな」と思ったところをやらせてもらったくらいでした。
――お気に入りのフレーズや聴きどころを挙げるとすれば?
茜屋:わかりやすいところでいえば、サビ頭ですね。1番とラスサビの「ステレオと恋なら止まらないで」、2番の「シナリオの最後は明かさないで」は、自分の気持ちをそのまま吐露している口調がいいなと思って。また、1番とラスサビは同じ歌詞ですが、語尾の部分はちょっと変えていたり、違うニュアンスを入れています。「サビだから上げて」みたいな抑揚をあえて付けないように歌っているので、ぜひフルで聴き比べてほしいです。
――ソロデビュー曲は勢いのあるアッパーな曲が多いものですが、こういったミディアム系の曲なのは珍しいですね。
茜屋:確かに。でもこういう曲のほうが得意なので良かったです(笑)。
――曲を聴いたファンの方からの反響はいかがでしたか?
茜屋:「i☆Risでの歌い方とは全然違うよね」という声がたくさんありました。i☆Risで他のメンバーのファンだけど、私の歌声が好きと言ってくださる方がとても多いのですが、そういった方たちからも「すごく良かった」という反響をいただいて嬉しかったです。
――MVも公開されています。一人でのMV撮影はいかがでしたか?
茜屋:ニヤニヤしちゃいました。「この場にいる全員の視線が私に集まっているんだ」と思って恥ずかしいやらソワソワするやらで(笑)。私は座って歌っているだけで、後は車や助手席視点の映像や『MFゴースト』の舞台になっている鎌倉や江の島の風景が織り込まれていて。ちなみに車のシーンに私も出るのかなと思って尋ねたら「違います」と速攻で否定されました(笑)。
事前にコンテを見させていただいていましたが、完成したMVを見たら画質の懐かしい感じなどイメージ通りで、これから何度も見返してしまいそうです(笑)!楽曲とMV、合わせて素敵なものができたなと思いました。