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- 胃の上心臓
- 拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ロボットアニメ作品やTYPE-MOONの作品を主に追いかけている。
鴨志田一先生が手がける累計発行部数250万部超の人気小説『青春ブタ野郎』シリーズ。TVシリーズから続く主人公・梓川咲太(CV:石川界人)の高校生編エピソードの完結が描かれる劇場アニメ『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』が、2023年12月1日(金)より全国の映画館で上映中です。
12月2日(土)には新宿バルト9において、石川界人さん(梓川咲太役)、瀬戸麻沙美さん(桜島麻衣役)、久保ユリカさん(梓川花楓役)、東山奈央さん(古賀朋絵役)登壇の公開記念舞台挨拶が実施。本作への心境などを語ったので、本稿ではその模様をお届けします。
声優陣が盛大な拍手で会場に迎えられると、石川さんから順番に会場に集まったファンのみなさんへとご挨拶。今回の舞台挨拶は上映前に実施されたものとなっており、瀬戸さんが尋ねると会場にはこれから初めて本作をご覧になる方が多数。
本格的なトークパートへ移ると、このイベント当日が桜島麻衣の誕生日であることが話題に。この機会にあわせて、12月2日(土)と3日(日)に限定来場者特典「桜島麻衣直筆バースデーメッセージカード」が配布されていたことも記憶に新しいのではないでしょうか。
その流れから、原作・鴨志田先生書き下ろしによる第1週目来場者特典「青春ブタ野郎はスプリングデイズの夢を見る」について触れる場面も。声優陣は既に目を通しており、東山さんからTVシリーズにはなかった絡みが見られたとの気になる言葉が飛び出す場面も
続いて劇場版公開に際する心境を話してもらうことに。石川さんはネタバレ無しで話すのは難しいと前置きしつつ、自身が演じる咲太がなぜ思春期症候群に巻き込まれてきたのか、その理由を考察するきっかけになったと話してくれました。
瀬戸さんは本作で思春期症候群を発症してしまう咲太を誰が助けてくれるのか、その人物がどう咲太と向き合うのかを楽しみにしていたとコメント。台本を読んだ時には、どうやって麻衣を演じるかと悩むくらい丁寧に作品に向き合ったそうです。
久保さんと東山さんにもお話を伺うと、久保さんは前作『おでかけシスター』から花楓は一歩を踏み出して急スピードな成長を見せる、東山さんは『ランドセルガール』はキャラクターの成長を描く物語でありつつミステリー要素もあると述べていました。
お次は本作が主人公である咲太を掘り下げる物語であることから、瀬戸さん、久保さん、東山さんに改めて咲太の魅力を尋ねることに。
東山さんから見ると咲太はヒーローだったそう。本作を鑑賞してもその前提は揺らがなかったようで、自分を削り過ぎていると感じるくらい相手の立場になって考えられるところが素敵だと語っていました。
久保さんは妹である花楓(かえで)を演じていることから、そんな妹目線で咲太はいいお兄ちゃんだと一言。また、花楓の前では涙を見せないという咲太の一面についても掘り下げていました。
そして瀬戸さんは、タフなところや若いのに達観しているけれどそう徹しきれないところをピックアップ。特に好きなのが繊細な一面を麻衣にしか見せないところだそうで、そういう時に人を選んでいるところが良いのだとか。
続いて石川さんが3人のヒロインの魅力を語ることに。朋絵については気兼ねない存在の親友関係、花楓は咲太を花楓の兄という理想の姿でいさせてくれる点が良いとコメント。そして麻衣に関しては、咲太が目指している優しい人を体現していると熱く話していました。
ここでイベント終了の時間となり、東山さんから順番にこれから作品をご覧になるファンのみなさんへメッセージを述べていきました。
最後に石川さんは、これまで誰かに手を差し伸べて来た咲太は、思春期症候群に巻き込まれる側で当事者ではなかったと話しました。そんな彼が本作では思春期症候群を発症してしまうことから、当事者だったヒロインたちの心情を咲太を通して体感できるそうです。
また、明確な説明が多い作品ではないと前置きし、実際にご覧になって自分の中で解釈したり感じ取ってもらいたい。上映終了後まで席を立たないでほしいとの2点をファンのみなさんにお願いしていました。
ついに公開となった本作。アニメ『青ブタ』の物語のひとまずの区切りとなりますので、これまでシリーズを追いかけて来た方はもちろん、前作『おでかけシスター』をきっかけにご覧になった方もぜひ劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
拗らせ系アニメ・ゲームオタクのライター。ガンダムシリーズをはじめとするロボットアニメやTYPE-MOONを主に追いかけている。そして、10代からゲームセンター通いを続ける「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」おじ勢。 ライトノベル原作や美少女ゲーム、格闘ゲームなども大好物。最近だと『ダイの大冒険』、『うたわれるもの』、劇場版『G-レコ』、劇場版『ピンドラ』がイチオシです。