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映画『屋根裏のラジャー』アマンダ役・鈴木梨央が語る幼少期の思い出/インタビュー

長編アニメーション映画『屋根裏のラジャー』アマンダ役・鈴木梨央さんインタビュー|「天真爛漫さを表現できるよう靴を脱いでアフレコしました」

映画『メアリと魔女の花』を手がけたスタジオポノックの最新長編アニメーション『屋根裏のラジャー』が、2023年12月15日(金)より全国の劇場にて公開されます。本作は、イギリスの詩人・作家であるA.F.ハロルドさんの小説『The Imaginary』(『ぼくが消えないうちに』訳:こだまともこ/ポプラ社)を元にした作品。

少女アマンダと、彼女が生み出したイマジナリの少年・ラジャーが、想像と現実の世界を駆け巡る様子が描かれています。スタジオポノックが得意とする美しい背景美術や、日本初となる新たな技術を用いた光と影の演出により深化を遂げた手描きアニメーションなども注目の映画です。

そんな本作でアマンダ役を演じるのは、鈴木梨央さん。5歳の頃から芸能活動をスタートした鈴木さんは、多数のドラマ・映画などに出演してきたほか、TVアニメ『どろろ』のどろろ役など声優としても活躍しています。

アニメイトタイムズでは、ことしで18歳になった彼女にインタビュー。『屋根裏のラジャー』への印象をお聞きしたほか、「この業界にいるのが不思議なくらい泣き虫だった」という幼い頃について振り返ってもらいました。

 

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彼の名はラジャー。世界の誰にも、その姿は見えない。なぜなら、ラジャーは愛をなくした少女の想像の友だち―イマジナリ-。しかし、イマジナリには運命があった。人間に忘れられると、消えていく。失意のラジャーがたどり着いたのは、かつて人間に忘れさられた想像たちが身を寄せ合って暮らす「イマジナリの町」だった――。作品名屋根裏のラジャー放送形態劇場版アニメスケジュール2023年12月15日(金)キャストラジャー:寺田心アマンダ:鈴木梨央リジー:安藤サクラエミリ:仲里依紗ジンザン:山田孝之ダウンビートおばあちゃん:高畑淳子ミスター・ハンティング:イッセー尾形老犬:寺尾聰オーロラ:杉咲花骨っこガリガリ:一龍斎貞友小雪ちゃん:かぬか光明ドロン:大谷育江ジュリア:平澤宏々路ジョン:川原瑛都スタッフ原作:A.F.ハロルド「TheImaginary」(「ぼくが消えないうちに」こだまともこ訳・ポプラ社刊)監督:百瀬義行プロデューサー:西村義明制作:スタジオポノック製作:「屋根裏のラジャー」製作委員会主題歌「Nothing’sImpossible」ア・グレイト・ビッグ・ワールド&レイチェル・プラッテン公開開始年&季節2023アニメ映画(C)2023Ponoc『屋根裏のラジャー』公式サイト『屋根...

 

天真爛漫さを表現できるよう、自分も靴を脱いでアフレコしました

――最初にシナリオを読んだときの感想を教えてください。

アマンダ役・鈴木梨央さん(以下、鈴木):台本を読んでいると、今よりも幼かったころを思い出しました。同時に、当たり前の日常が当たり前じゃないということに気づかせてくれる作品だとも感じたんです。

 

 

――幼い頃、鈴木さんはどんな子供でしたか?

鈴木:とにかく人見知りで、泣き虫で、あまり主張もしないタイプでした。ただ、この世界に入って、自分よりも年上の方と関わる機会が多くなり、自然と自分から話すことも増えて。当時から比べると、だいぶ変わったと思います。

――そんな鈴木さんには、アマンダがどういう子に映りましたか?

鈴木:アマンダはあかるいんですけど、天真爛漫なだけではなく、本当はすごく寂しい気持ちを持っている繊細な女の子だと思いました。

 

 

――アフレコではどんなディレクションがありましたか?

鈴木:自由に演じさせていただきました。声のお芝居って特に、ちょっとトーンが違うだけで伝わるニュアンスも変わると思うんです。例えば、アマンダがお友達に一言「バイバイ」と言うセリフだけでも、素直に言っているのか、どこか内に秘めている感情を含めているのかなどの伝わり方が、声のトーンによって変わります。なので、何パターンか収録してみて、監督さんも自分も納得いくものを採用したセリフがいくつかありました。あとは、ラジャーと冒険するときは天真爛漫さを表現できるよう、自分も靴を脱いでアフレコしたりしたんです。

――気持ちをより近づけるために。

鈴木:はい。ラジャーと冒険しているときはもちろん楽しいけれど、アマンダが抱えている感情ってそれだけじゃなくって。悲しい思いや本当はお母さんに甘えたい気持ち、寂しさ、そして相手を傷つけたくない優しさなど、場面ごとに彼女の気持ちに寄り添いながら演じました。

 

 

――ドラマや映画でも活躍されている鈴木さん。アニメのアフレコで特別意識することや難しいと感じることはありますか?

鈴木:気持ちの面で考えることはどちらも一緒だと思います。ただアニメ作品の場合は、台本を読んで一から人物を作り上げるのではなくて、元にあるキャラクターがいて、そのキャラクターに感情を乗せたり、色づけたりしていくお芝居なのかなと私は感じていて。なので、元々あるキャラクター像やイメージを壊さず、形にしていくにはどうしたらいいだろうと考えることが多いですね。

自分が思うキャラクターのイメージ像と、監督さんやプロデューサーさんが思うイメージ像がマッチするよう、色付けて層を厚くしていく作業が必要で、そこが難しいなと感じています。

 

 

(C) 2023 Ponoc
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