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- 藤崎萌恵
- 数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスが癒し。主な記事は『チェリまほ』『陳情令』等。
墨香銅臭先生が綴る人気小説を原作とした中華ファンタジーアニメ 『天官賜福』。その第2期となる『天官賜福 貮』日本語吹替版が2024年1⽉7⽇(⽇)よりTOKYO MX・BS11ほかにて放送開始となります。
「天界」「人間界」「鬼界」の三つの領域から成る架空の古代中国を舞台とし、主人公・謝憐(シエ・リェン)をめぐる八百年にわたる壮大な物語が描かれる本作。
中国で2020年10月よりアニメ第1期が配信スタートし、日本には2021年7月に上陸。緻密に描かれる神秘的な世界観、美しいアニメーションは多くの視聴者を魅了し、日本でも大反響を呼びました。
『天官賜福 貮』の中国語版では謝憐役を鄧宥希さん、三郎(サンラン)/花城(ホワチョン)役を馬正陽さん。日本語吹替版では謝憐役を神谷浩史さん、三郎/花城役を福山 潤さんが演じます。
本稿では『天官賜福 貮』のあらすじや注目キャラクター、見どころなどを一挙ご紹介。この冬大注目のアニメ『天官賜福 貮』の放送・配信をお見逃しなく!
(※第1期のネタバレあり)
中元にある仙楽国の太子として生まれ育った主人公・謝憐(シエ・リェン)は天賦の才を持ち、万人を救いたいという志を抱きながら一心に修行に励んでいました。
祭礼行列中に城壁から落ちた童を救った神武通りでの美談が広まり、一念橋での戦いのあと、謝憐は17歳の若さで飛昇して神官に。しかし、彼は禁忌を破って二度も天界から追放されてしまいます。
そして八百年。三度目の天界入りを果たした謝憐でしたが、「三界の笑い者」と嘲笑されるようになっていました。アニメ第1シリーズでは、そんな謝憐が下界に降り、北の地で「花嫁失踪事件」、さらには西域・半月関で「隊商全滅事件」の調査をすることに。
自ら志願してやってきた神官・南風(ナンフォン)と扶揺(フーヤオ)と共に「花嫁失踪事件」の解明に乗り出した謝憐は、美しく幻想的な銀色の蝶・死霊蝶を操る謎の人物と出会います。
いくつかの謎が残るも事件が解決し、再び人間界に降りた謝憐はある日、三郎(サンラン)と名乗る博識で聡明な少年と邂逅。
三郎も加わり四人で半月関へと向かい「隊商全滅事件」の解決に尽力するなかで、謝憐は彼の正体に気づきつつも絆を深めていました。その三郎の正体とは、死霊蝶を操り、天界が最も恐れる存在、鬼界の王である血雨探花・花城(ホワチョン)だったのです。
半月関での事件の真相が明かされ、花城が謝憐のもとを去ってから暫く経った頃。天界の文神・霊文(リンウェン)からの伝言を受け天界へ戻った謝憐は、帝君・君吾(ジュンウー)のもとへ向かいます。
謝憐はある行方不明の神官が救援を求めているという情報を聞き、風師(フォンシー)こと師青玄(シー・チンシュエン)と共に死者の領域である鬼界へ調査に行くことに。花城の縄張りである鬼市に潜入し、一際賑わっている賭場に入ると、帳の奥には紅衣の人影があり──。
東方を守護する武神・郎千秋(ラン・チエンチウ)も加わり謝憐たちは鬼市で奮闘。事件を追うなかで、やがて謝憐の過去も徐々に明かされていきます。
事件の調査のため師青玄と共に鬼市に潜入した謝憐は、引き寄せられるように賭場の中へと足を踏み入れます。謝憐と花城の再会に期待が寄せられる『天官賜福 貮』では、ますます絆を深めていくふたりの関係も大きな見どころです。
花城は数日前に菩薺観を去る前、今度は本当の姿で会いに来ると謝憐に告げていました。再会した花城が本当の姿なのかどうかに関してひとつ言えることは、第1期で描かれた通り彼は謝憐に対してはとても誠実です。
これまでも仲を深めていた謝憐と花城ですが、第2期でふたりはさらに親密に。繊細に描かれるそれぞれの心情は心に刺さるものがあります。秘めた感情があふれる花城の表情や仕草は切なくもあり可愛くもあり。そんな花城に思いを馳せる謝憐の描写にもご注目。正直、毎話神回ですのでぜひ心の準備をお願いします。
鬼市の住人からは「城主」と呼ばれて慕われている花城。圧倒的な存在であり美しく魅惑的な城主の姿を余すところなくお楽しみください。謝憐の前で見せる顔とのギャップもたまりません。また、鬼市で一際目を惹く賭場や花城の御殿・極楽坊は非常に壮美で華麗。天界とはまた違った威厳を感じさせます。
一度目の飛昇のあと、謝憐は祖国である仙楽国で起きた大乱に独断で介入し、戦は悪化の一途をたどり国は滅亡しました。彼は懲罰として、首と右足首に黒い「呪枷」を嵌められて法力を封印され、天界から追放されています。その後、二度目の飛昇を果たすも、程なくして人間界に落とされました。
アニメ第1期では、二百年前に西域で半月(バンユエ)(=後の半月国師)と知り会った謝憐が、半月と親交のあった永安国の少年・裴宿(ペイ・シュウ)とも出会っていたことが明らかに。裴宿は後に天界に昇って神官となり、半月は半月妖道として人々から恐れられ、時代は違えど芳心国師と共に「妖道双師」と呼ばれていました。
謝憐のこれまで生きてきた時代の一部分が見えてくるなかで、第2期では、とある出来事をきっかけに謝憐にまつわる驚きの過去が明かされることに。優れた剣術や、当時の彼の行動の真意にも注目が集まります。
天界には大小様々な神が存在し、その美しさは眼福もの。神武殿に招集された神官のなかには、明光将軍こと裴茗(ペイ・ミン)、南陽将軍こと風信(フォン・シン)、玄真将軍こと慕情(ムー・チン)といった豪華な面々も。
風信と慕情は、かつての主君であった謝憐と八百年にわたる付き合いになります。複雑な思いがあるようですがそれぞれ謝憐のことを非常に気にかけている様子も窺えますのでお見逃しなく。風信&慕情は配下の南風&扶揺と同様、仲が悪いのに息がピッタリなのも特徴です。
さらに、第2期では錚々たる注目キャラクターが登場。君吾、師⻘⽞、郎千秋をはじめ、魅力的なキャラクターたちから目が離せません。
CV:⼦安武⼈
神武大帝。天界の第一武神であり、落ち着いた印象で威厳に満ちている。謝憐のことを「仙楽」と呼び信頼を置いている様子。鬼市で起きた異変の調査を命じ、花城には用心するよう謝憐に忠告している。
CV:島﨑信長/川澄綾子
天界の五師のひとりで「風師」と呼ばれる風を司る神官。同じく五師の水師(シュイシー)こと師無渡(シー・ウードゥー)の弟。男神だが女性の姿になることも多い。社交的な性格で、君吾に抜擢されて鬼市で起きた事件の調査に同行する。
CV:⼭下⼤輝
東方を守護する武神。元永安国の太子なので太子殿下と呼ばれることも。鬼市での調査をする謝憐、師⻘⽞と合流。素直な一面を見せるも、正義感溢れる高貴な心の持ち主で、正義に反することを見過ごすことはできない。
数年前にBLと出会い、心に潤いを取り戻しました。BLとブロマンスを愛し、大好きな作品はたくさんありますが『チェリまほ』が心のよりどころです。そして『魔道祖師』をはじめ中華BLの沼へ。趣味は国内外のBL漫画や小説を読むこと&ドラマ観賞で、これまでに執筆した記事は『チェリまほ』『美しい彼』『魔道祖師』『陳情令』『ENNEAD』など。
〈⽇本語字幕版〉
毎週⽔曜 24:30~WOWOW にて放送中
〈⽇本語吹替版〉
◆TV放送
2024 年1⽉7⽇(⽇)より
毎週⽇曜 21:30〜 TOKYO MX/
毎週⽇曜 22:30〜 BS11 にて放送(放送版)
1⽉8⽇(⽉)より
毎週⽉曜 25:00〜 WOWOW にて放送(オリジナル版)
◆配信
1/7(日)より
毎週日曜 22:00~Prime Videoにて配信(オリジナル版)
毎週日曜 21:30~ABEMA にて地上波同時配信(放送版)
ほか
800年の物語が再び動き出す――
墨香銅臭(モーシャントンシウ)(代表作「魔道祖師」)が描く、美しく壮大な中華ファンタジーのアニメ化第2シリーズ!
仙楽国の皇太子として生まれた謝憐(シエ・リェン)は、人々を救うことを夢見て飛昇し神官となるも、禁忌を犯して二度も天界から追放されてしまう。
そして800年。三度目の飛昇を果たした謝憐は人間界で“三郎”と名乗る少年と出会う。
博識で物怖じしない不思議な少年・三郎(サンラン)の正体は、鬼界の王と恐れられ天界と敵対する鬼、“花城”(ホワチョン)。謝憐はその正体に気付くも、ともに過ごすうちに彼との絆を深めていくのだった...。
半月関での事件を解決し、三郎が謝憐のもとを去ってから暫く経ったある日。帝君・君吾(ジュンウー)によって天界に召喚された謝憐は、ある神官が救援を求めているという情報を聞き、死者の領域である鬼界に足を踏み入れる――
謝憐:神⾕浩史
花城:福⼭潤
霊⽂:⽇笠陽⼦
君吾:⼦安武⼈
風信:古川慎
慕情:小林千晃
師⻘⽞(男):島﨑信⻑
師⻘⽞(⼥):川澄綾⼦
郎千秋:⼭下⼤輝
裴茗:諏訪部順一
裴宿:増田俊樹
原作:墨香銅臭
総監督:李豪凌
監督:虎牙
シリーズ構成・脚本:黒白胡椒
総演出監督:オム・ユジョン、キム・チョンス、キム・サンミン
キャラクターデザイン・総作画監督:イ・サンミ、オム・イクヒョン
美術監督:キム・ギュンソク
色彩設計:イ・ソンホ
音楽監督:楊秉音
アニメーション制作:絵夢動画
日本版製作:株式会社アニプレックス
オープニングテーマ:シド「面影」(Ki/oon Music)
エンディングテーマ:krage「春想」(Sony Music Labels Inc.)
動画改編自晋江文学城作家墨香銅臭同名小説©天官賜福製作委員会