この記事をかいた人
- 笹本千尋
- 1998年生まれのフリーライター。アニメ文化とアンティーク雑貨と絵を見ることが好きです。
番外編では「ゲタ」という言葉について、そして本作が発祥でネットミーム化されつつある言葉を紹介します!
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』といえば、SNSにてファンアート(FA)もたくさん寄せられていますよね!
そんなFAを見ていると、稀に「ゲタ」という言葉を目にすることはありませんか?
実はこの「ゲタ」というのは水木先生の漫画『続ゲゲゲの鬼太郎』に登場する「田中ゲタ吉(たなか・げたきち)」というキャラなんです。ゲタ吉は鬼太郎の別名なので同一人物なのですが、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズとは異なり本作では鬼太郎の青春時代が描かれているためアダルトな内容が含まれています。
視聴者の間でネットミーム化しつつある『ゲ謎』言葉もたくさんありますよね。キャッチーでインパクトが強いワードが本作には散りばめられており、思わず使いたくなってしまうのも頷けます。
本作で水木たちが哭倉村に訪れ、物語が始まっていくことに由来してか、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を鑑賞する(またはしたこと)を「入村」と表現するファンがSNSを中心に広がっています。 例)「入村してきた!!!」
作中で水木が沙代にクリームソーダを喫しましたと言ったことからか、「喫する」という言葉を多用する視聴者が続出中です。また、ゲゲ郎が奥さんとクリームソーダを飲んでいたことも相まって、(聖地巡礼的な意味で)クリームソーダを飲む方も増えています。 例)「クリームソーダを喫しました!」
「狂骨」とは、井戸に捨てられた死者の怨念によって生まれた怨霊のこと。作中では暴れ回り人々を襲う姿が見受けられました。自分の中の気持ちが爆発しそうな際などに「狂骨になりそう」と言われたりもしています。
石田彰さん演じる長田幻治といえば、まず「唵ッ!!」というセリフを思い浮かべる方も多いはず。「唵」という言葉はインドで神秘的な意味を持つ言葉です。ただあまりにも幻治がこの言葉を発したシーン(狂骨を召喚したりなど)の印象が強かったからか、SNSでは色々な用途で「唵」を使う方が多い印象です。(※「バルス!」に近い感覚で使用されているように思います)
以上、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の考察まとめでした! 今回ご紹介した考察はあくまで多くある考察のほんの一部です。
キャラひとりに注目しても時代背景からみた考察、容姿や言動からみた考察など、多くの観点からキャラクターを見つめることができるところも本作の魅力だと思います。近くにありそうな真実だったり、陰があるものってなんだか気になってしまいますよね!
[文/笹本千尋]