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冬アニメ『月刊モー想科学』声優インタビュー|石井孝英×山本和臣×白井悠介×土岐隼一【連載第1回】

冬アニメ『月刊モー想科学』連載第1回:石井孝英さん×山本和臣さん×白井悠介さん×土岐隼一さん|この作品は会話劇や空気感が何となく笑える日常系非日常アニメ

 

白井さんの犬の鳴き声は犬より犬です

──オーバーサイエンスな現象がテーマの本作。最初に作品の概要やストーリーを聞いたときは、どんなお気持ちでしたか?

石井:監督・キャラクター原案の宮脇千鶴さん、シリーズ構成の金杉弘子さんは『美男高校地球防衛部HAPPY KISS!』でもお世話になっていたので、二人がタッグを組むとなると、面白いものができるに決まっていると思いました。

実際にシナリオを読んでいると、オリジナル作品ということも相まって、「次はどうなるのか。最終的にどうなるの?」と気になって仕方ない内容になっていて。メインキャラクターが駆け回り、すごくイキイキしていることが、台本を読んだだけでも伝わってきました。

 

 
山本:シナリオを読んでいて、会話劇や空気感が笑えるなと感じたんです。演じているときはジローさんの気持ちになって臨んでいましたが、改めて出来上がったものを俯瞰してみたときには、純粋に「メチャクチャ面白いじゃん!」と思いました。

白井:オリジナル作品なので、キャラクターの味付けの自由度が高く、アフレコ前からどうしていこうかというワクワク感がありました。

不思議な現象がテーマという作品への期待感もありましたし、メンバーも心を許せる人たちばかりだったので、とにかく座組そのものが楽しみでした。過去作でお世話になった宮脇さん・金杉さんとこうやってまたお仕事ができることも嬉しかったですね。

土岐:和臣さんも言っていましたが、僕たちはドタバタと全力で必死に演じていましたが、それを俯瞰して改めて見てみると、ちゃんと会話劇としてまとまっていて、気持ちよく見られたんですよね。出来上がった映像を見て純粋に「すげえな!」って思いました。

ゴローくんはセリフの密度が高く、勢いよく喋るシーンも多いんです。ただ、それだけ終わらせないように、ワンシーン、ワンシーン吟味して芝居できたらと、1話のアフレコ前に思っていました。

 

 

──それぞれが演じるキャラクターの紹介をお願いします。

石井:タローは科学雑誌『月刊モー想科学』の編集者ですが、仕事に対するやる気はゼロ。とにかく働きたくない、夢は専業主夫という28歳です。

1話のアフレコは気合を入れてスタジオ入りしたのですが、「タローはもっと肩の力を抜いて、ふわふわと喋ってくれていいよ。そういうキャラだから」というディレクションがありまして。そこから、力が抜けている感じや声からしてやる気ないのがタローなんだと理解し、軌道修正しました。

そんな人生をダラダラ過ごしたい、主人公らしくない彼なのですが、あることをきっかけに色々と振り回されてしまいます。物語を通して彼がいったいどうなっていくのか、楽しみにしていてください。

山本:ジローさんは『月刊モー想科学』編集部唯一の癒し系。

白井:サブローも癒し系でしょ!

山本:ジローさんは悪い気をまとった人やモノを浄化したり、病気や怪我を治癒したりできるヒーリング能力があるからね。

石井:あっ、そっちの癒し系!

山本:そう。そういう不思議な能力のある彼は10歳なのですが、ちょっと大人ぶっているところがあって。公式サイトのプロフィールに書かれている「ひま」という字を「閑」としていることからも分かるように、ちょっとひねくれています。そういう大人ぶってしまうところや、年相応に子供っぽいところがかわいらしい、癒し系のとってもいい子です。

 

 
白井:サブローは犬です。たぶんアフガンハウンドの雄らしいです。毛がいい感じで触りたくなりますね。基本的に僕は、「ワン」「キャン」しか言っていません。

山本:1話を見てもらえれば分かりますが、白井さんの犬の鳴き声は秀逸。かわいい。僕は犬を飼っているのでよく分かりますが、あの鳴き方は犬より犬です。最高でした。

白井:今後、犬声優として頑張ろうかな(笑)。あとサブローはプロフィールにも書いてある通り、まるで人の話を理解しているかのような素振りを見せることがあります。サブローが何と言っているのか想像しながら作品を見るのも、楽しいんじゃないかな。

土岐:ゴローくんはサイエンス研究所で働くエリート科学者です。『月刊モー想科学』で働くタローらよりもオーバーサイエンてぃふぃっくな現象に詳しいんですよね。……が、いざというときにいまいち役に立たない(笑)。何かと間が悪いタイプですが、それに本人は気づいていないという。全力でやっているけれど、なんか絡まっちゃうタイプです。

僕はありがたいことに聡い役を演じることが多かったのですが、ゴローくんはそれとは真逆の役どころなので、演じていてすごく楽しかったですね。見ている人は「あぁ、もう!」とヤキモキするかもしれませんが、微笑ましく応援してやってください。

──OPテーマ曲「オーバーサイエンてぃふぃっく!」は、メインキャストの4人で歌唱されていますね。こちらはどのような楽曲でしょうか?

石井:まず、イントロがオカルティック。

白井:確かに!

山本:曲全体がオシャレだよね。ラップもありつつ、僕と白井さんがユニゾンで歌い上げるところもあって。

 

 
白井:最初にオープニングテーマ曲も歌いますと言われたときは「えっ、俺、犬だけど……?」って思いました。もしかしたら合いの手で「わんわん」言うやつかなと思っていたら、しっかりと歌うパートがあって。僕も参加していますので、ぜひ聞いてください。

土岐:テクニカルな曲ですよね。ミステリアスな音から始まって、Aメロ・Bメロとちょっとずつ曲の雰囲気が変わっていき、そして、サビになった瞬間にメジャーコードでボンっ!っと明るくなる。曲調から、本作のドタバタコメディ的な要素を感じられました。

山本:色々な音が入っていて、何度聞いても飽きないよね。

土岐:ですね。あとは「オーバーサイエンてぃふぃっく!」という歌詞が、みなさんの脳裏に焼き付くと思います。「オーバーサイエンてぃふぃっく!」は本編でも度々出てくるワードなので、サブリミナル効果できっと無意識のうちに「オーバーサイエンてぃふぃっく!」が刷り込まれていることでしょう。

山本:怖い! なんか怖いよ!

土岐:オープニングから作品の超常現象や不思議さが詰まっているので、ぜひ楽しみにしていてください。

 

 

最初から最後まで面白いと自信を持って言える作品

──みなさんは不思議な現象に興味・関心はありますか?

石井:あります。宇宙人はいると思います。

山本:どう考えても、「いる」しかないんですよ。

土岐:いたとしても、俺たちが見つけられるわけがない。だって、俺たちは手軽に宇宙に行く術がまだないじゃないですか。だけど、宇宙人がこちらに来ているということは、絶対に我々よりもテクノロジーが上な訳で。きっと宇宙人と会っても記憶が消されているんです。俺は宇宙人はいる説も提唱しているし、箱庭説も提唱している。

白井:宇宙は上位種が創った箱庭だってやつ?

土岐:そう。バーチャルゲームをやる感覚で、俺たちのこの世界は創られていて、その創った存在が地球に来ていて、それを我々は宇宙人として判断している。そういう説もあるなって。

山本:トウモロコシと昆虫は宇宙人が置いていった説もあるからね。

白井:へぇ! でも確か、人間も宇宙から来たのではないかという説もあるよね。

山本:サルから進化した訳ではないことはハッキリしているらしいですし。

 

 
土岐:昔は恐竜に羽毛が生えていたかも、なんて言われていませんでしたからね。ティラノサウルスだって、一度倒れると起き上がれないかもしれないような身体の作りなのに、どうやって生きていたのかっていう。絶滅したのも氷河期が原因だなんて言われていますが、本当にそうなのかなって。イースター島のモアイ像だって謎が多い。この世界はわからない事だらけですよ。

山本:本当に大好きだね!

土岐:不思議な現象系の話題や雑誌、大好きなんです。

石井:もうゴローそのものですね(笑)。

土岐:ゴローの「何でこれを知らないんですか!?」と言っちゃうところは、とても共感できました(笑)。

白井:僕は不思議な現象にそこまで興味ないけど、3人の話は「へぇ」って思うことばかりだ。

──いよいよアニメの放送がスタートします。第1話の見どころを教えてください。

土岐:開始5分くらいできっと、本作がどういう物語なのか分かってもらえると思います。頭を空っぽにして見ることができて、見終わった後には清々しい気持ちになって「あー、楽しかった!」と思ってもらえる作品なんじゃないかな。しっかり伏線もあるので、考察しながら楽しんでください。

 

 
白井:僕のなかでの本作は「日常系非日常アニメ」。科学では説明できない不思議な現象や怪奇現象を追い求めていく物語は非日常感がありますが、我々の日常とも近いような雰囲気もあって、どこか親しみを感じるんですよね。監督やプロデューサーは、「作品を見た後にほっこりして、明日も頑張ろうと思える作品にしたい」とおっしゃっていましたが、まさにそういう作品になったと思います。1話以降も魅力的なキャラクターがたくさん登場しますので、ぜひ最後まで見ていただけると嬉しいです。

山本:まず、サブローの鳴き声がかわいいので大注目です(笑)。その他、ジローさんはかわいいですし、タローさんも中身は置いておいて見た目はカッコいいですし、ゴローさんも最初は視聴者がいちばん感情移入しやすいキャラクターです。渋いおじいさんや綺麗なお姉さんも出てくるので、楽しみにしていてください。あとコーヒーがすごくおいしいです。これは見ていただければきっと分かるはず(笑)。

石井:日常アニメの側面もあれば、「オーバーサイエンてぃふぃっく!」な側面もあり、何気ないシーンが後々に生きてくるなど様々な要素を含んだ作品です。ストーリー・キャラクター・音楽どれもこだわって作られているので、きっとみなさんにも刺さるはず。最初から最後まで面白いと自信を持って言える作品なので、ぜひ楽しんでください!

 

TVアニメ『月刊モー想科学』作品情報

 
放送情報
2024年1月 放送開始
TOKYO MX:1月11日より毎週木曜日 23:30~
BS朝日:1月14日より毎週日曜日 23:00~

スタッフ
原作 馬谷いちご
監督&キャラクター原案 宮脇千鶴
シリーズ構成 金杉弘子
キャラクターデザイン 廣田 茜
プロップデザイン 志村錠児
色彩設計 佐藤 直
美術監督 縫部文江
撮影監督 佐藤 敦
編集 小守真由美
音楽 立山秋航
音楽制作 ポニーキャニオン
音響監督 納谷僚介
音響効果 小林亜依里、野崎博樹
製作 モー製作委員会
アニメーション制作 OLM Team Yoshioka

キャスト
タロー・J・鈴木:石井孝英
ジロー・田中:山本和臣
サブロー:白井悠介
ゴロー・佐藤:土岐隼一

キャサリン・スー:釘宮理恵
エドワード・チー:杉田智和
パーチ:古屋亜南
ノイン:井上雄貴
ナンシー:斎藤千和

ロック:西村知道

 
公式サイト https://moh-scientific-anime.com/
公式X(@MOH_scientific) https://twitter.com/MOH_scientific

(C)馬谷いちご/モー製作委員会

 

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