「アスランとカガリって“アスカガ”って言うんだ…」「戦闘シーンと音楽がカッコ良すぎる!」――20代女性ライターがほぼ初見で『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を鑑賞したら沼った話
2024年1月26日より全国ロードショーとなった劇場アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』。
私は今まで『ガンダム』というものに触れたことがなく、「『ガンダム』シリーズって、「アムロ行きまーす!」のアムロ・レイが初期のアニメだよね?」ぐらいの温度感でした。
「専門用語(カタカナとか)が多くて難しそう」「今更見るのは手遅れかも」と思いつつも、ガンダム好きの友人となんとなく劇場へ足を運び、蓋を開けてみると印象が一変。「凄い!よく分からないけど戦闘シーンがカッコいい!アスランが気になる!」と、ストーリーを全て理解はできなかったけれど、凄い作品を観てしまったという所感だけが残りました。
きっと『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を鑑賞し、私のように「『ガンダム』ってこんなに面白いコンテンツだったんだ!!」と感じた初見さんも多い……はず!
そこでネタバレが解禁となった今、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』をほぼ初見で鑑賞した率直な私(20代・女性)の感想を綴っていこうと思います。
※本稿には『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のネタバレが含まれております。完全初見で楽しみたい方は本作をご覧になったあとに本記事をご覧ください。
目次
- 度肝を抜かれた初っ端の戦闘シーン×「FREEDOM」の演出
- 初心者が分かった範囲のストーリー
- 劇場で“推し”を見つけた!
- おわりに
- この記事をかいた人
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度肝を抜かれた初っ端の戦闘シーン×「FREEDOM」の演出
まずはじめに前情報として、映画を鑑賞するにあたって、かろうじて『機動戦士ガンダムSEED』15話までを視聴していたのですが、未だに世界観は掴めておらず、PVも未視聴だったため最初にシン・アスカを見た時にアスラン・ザラだと。
若干、容姿の違和感を覚えつつもアスランだと一瞬勘違いしていました(なにせ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』を見ていないのでシン・アスカの存在を知らなかった)。
そんな本作、なんと言っても印象的だったのは初っ端から始まるブルーコスモスの過激派とザフトの正規軍の戦闘シーン。
キラ率いるコンパス軍(世界平和監視機構コンパス)がこの2つの勢力の争いを止めようとしたシーンは、ギラギラと眩しく感じるくらいに激しくて(正直、何が起こっているのか理解できず、そもそも2つの勢力のみ、キラたちと何かが戦っているように見えていた)、「これがガンダムの世界か!!」と謎の感動を覚えました。
そして、戦闘シーンで突如流れる主題歌「FREEDOM」西川貴教 with t.komuro。
「FREEDOM!」のフレーズ部分だけ知っていたので、「主題歌がこんなに序盤から流れるの?!」と驚きました。最初からものすごくピッチが速い印象です。映像の美しさも相まって劇場の音響環境で聴くと、神経がビリビリするような圧力……というか威厳や神聖さをより感じました。
もうここで既に興奮気味で、普段全くロボットものをみない私でもワクワクして「カッコいい!!!」と目を輝かせ、食い入るようにスクリーンを見つめたものです。
ここのシーンの部分を勝手ながら、めちゃくちゃポジティブな意味で、“初見殺し”と呼んでいます。予想していなさすぎるこの展開、「こういうの好きだよね?」と訴えかけられているような派手な戦闘シーンにワクワクしない方の方が少なかったのではないでしょうか。
作画が美しいからこそ初見でも(内容が分からなくとも)飽きずに見続けられるのだと思いました。
初心者が分かった範囲のストーリー
これを読んでおけば、ストーリーの解像度がもう少し高かった……少し後悔しています。鑑賞中はファウンデーションVSコンパスという構図だけ分かっていて、イザーク・ジュールや他のキャラの立ち位置は全くでした。
でもオルフェ・ラム・タオら率いるファウンデーションの面々の登場はどことなくアイドルっぽくて、「ファビュラスな人たち出てきた!」と思った記憶があります(笑)。あとアルバート・ハインラインが話しているのを聞いた時「絶対、福山潤さんだ!」と思いました。
本作は、戦闘シーンもふんだんにありましたが「愛」というものに重点を置いていたと感じています。キラ・アスラン・シンの各々にパートナーと呼べる存在がいたし、仲睦まじそうな描写も印象的でした。
最後の戦闘シーンも、プラウドディフェンダーを届けたラクス&キラのふたりがオルフェ(とイングリット・トラドール)を倒す描写があって、愛しあう2人で何かを成し遂げるというのを見せていたように思います。「去り際のロマンティクス」が流れた瞬間は鳥肌が立ちました。
イングリットがオルフェに想いを寄せているのに、オルフェがラクスへ執着しているので「この2人はずっとすれ違ったままなのかな」と思っていましたが、最期まですれ違ったまま(イングリットの片想い)だったのでしょうか。