2ページ目：『サマータイムレンダ』最終回までのネタバレ・あらすじ紹介

影ミオを引き入れたことで新たに影の情報を得た慎平たちは、影に与していると思われる窓たちの父・菱形青銅（せいどう）の元を訪ね、菱形家が300年以上影と関わり続けていることを知らされます。

翌23日、慎平たちは島民になりすます影を一部駆除した後、慎平は腕時計に変身した影ウシオを身に着け、日都神社の宮司・雁切真砂人に会いに行きます。
　

8周目から9周目、10周目

影ウシオを失った慎平の手元に残っていたのは、以前慎平が潮に贈った貝殻のペンダントのみ。一方、ハイネと紙垂彦は影シンペイのスマートフォンを利用し、仲間たちを攪乱。ひづるは本物の慎平ではないことに気づき、もうひとつの人格であるリュウノスケとともにハイネたちと戦いますが、攪乱によって危機的な状況に追い込まれたため、慎平は拳銃で自殺し9周目へ。

目を覚ました慎平は攪乱を大急ぎでフォローし、ハイネらと戦うひづるたちの元へ向かうも、到着した時にはひづるは既に致命傷を負わされていました。戦力を削がれて全滅の危機に瀕した慎平たちでしたが、ハイネが突如その場を撤退したため、危機を脱します。

ひづるはこれまで体内で共生していたリュウノスケを慎平に託し、絶命。以降、慎平はリュウノスケと心の中で会話したり、その力を借りて戦ったりすることができるように。さらに、影ミオによると潮の貝殻にはウシオのデータが残っており、明日24日にいるはずのタイムループを経験していない影ウシオと出会えれば、貝殻のデータを元に影ウシオを復活させられるというのです。
　

到着した10周目のスタートはハイネの住処・ヒルコ洞。すぐにハイネと紙垂彦との戦いとなるも、影ウシオに加え、慎平の体内にいるリュウノスケと協力して紙垂彦を倒します。続けてハイネも倒そうとしますが、影ウシオはハイネの苦しみを読み取ってしまい倒しきれません。

衰弱しきったハイネは倒したはずの紙垂彦に回収され、紙垂彦はハイネを用済みだと言い、真の目的を明らかにしないまま、慎平を影の世界へ誘います。最後の戦いのため、人間が立ち入るべきではない影の世界に慎平は影ウシオとともに向かうのでした。
　

最後の決戦

影の世界に送られる過程で影ウシオとはぐれてしまった慎平は体内のリュウノスケに助けられながら探索を開始。

まもなくして慎平はハイネを伴った状態の影ウシオを発見。リュウノスケはハイネを攻撃しようとしますが、影ウシオに止められます。影ウシオといっしょにいるハイネは、14年前にひづると友人であった少女の人格であり、影の母・ヒルコとは別人なのでした。

さらに、紙垂彦は世界を終わらせることが目的であり、そのためには特別な力を持ったウシオの右目を必要としていることが判明。影の世界では慎平のループ能力や2秒先が読めるリュウノスケの能力が使えないため、慎平たちをここに引き入れたのでした。

ヒルコの空襲の記憶を利用し、慎平たちに猛攻を仕掛ける紙垂彦に対し、ハイネの協力のもと反撃に出る影ウシオ。相打ち覚悟で挑み、紙垂彦の爆撃を止めたものの、影ウシオは重傷を負い戦闘不能に。慎平とリュウノスケは最後の一手を打つため、紙垂彦と激闘を繰り広げ2分間の時間を捻出します。

仲間全員が満身創痍のなか、慎平は決死の一撃を紙垂彦に撃ち込み、見事勝利。その後、紙垂彦に連れられていたヒルコに導かれ、慎平たちは300年前にタイムリープ。そこですべての元凶を影ウシオが消去したことで、日都ヶ島に影が巣くう未来そのものがなくなったのでした。
　

エピローグ

目を覚ました慎平がいたのは、2018年7月22日──2年ぶりに日都ヶ島に帰るフェリーの中。久しぶりの懐かしい故郷の風景……のはずが、慎平はなぜだか最近見たような感覚を覚えます。

帰省した慎平を迎えたのは、澪や窓、朱鷺子、そして潮。さらに、同じ船で帰省したひづる、彼女の弟の竜之介とその娘・波稲（はいね）、顔馴染みの島民たち。7月24日に行われた日都ヶ島夏祭りでは、祭りの熱気と打ち上げ花火が夜空を彩る中、それぞれが思い思いの時間を過ごすのでした。
　

ぜひ漫画・アニメで楽しんで！

以上が『サマータイムレンダ』のざっくりとしたあらすじです。濃厚なストーリーですが、これはたった3日間の出来事というから驚き。最初から最後まで伏線が張り巡らされており、それらが丁寧に回収されていくため、何度も読み返して楽しめる作品になっています。ハッピーエンドのラストシーンは何度見ても感動してしまうほど。潮たちの方言もとってもかわいくて大好きです。

さらに、アニメでは本人と影を同じキャストが演じており、声優さんたちの見事な演じ分けも見どころのひとつです。ホラーっぽい要素もありますが、ハッピーエンドの結末を知っていれば怖いものが苦手な方でもきっと見られるはず……！　ぜひ漫画やアニメで『サマータイムレンダ』を楽しんでみてください。
　