『東京卍リベンジャーズ』無敵のマイキー――カリスマ総長・佐野万次郎の魅力と闇落ちの理由に迫る!ストーリーと共にご紹介!
原作『東京卍リベンジャーズ』は2017年から2022年にかけて「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された和久井健先生による漫画作品。累計発行部数7000万部を突破した人気作品で、2021年4月からTVアニメの放送が開始され、その後、実写映画や舞台も公開されています。
人生どん底だったフリーター花垣武道が12年前の中学時代にタイムリープし、恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、人生のリベンジをしていく、熱い物語。
本記事では、個性豊かな登場人物の中でも特に人気を集める“無敵のマイキー”こと「東京卍會」初代総長・佐野万次郎の魅力や闇落ちについて、ストーリーと共にご紹介します。
目次
- 佐野万次郎の基本情報
- 『東京卍リベンジャーズ』“マイキー”とは
- マイキーの魅力
- マイキーと闇落ち
- 未来を変える存在
- “闇落ち”の本当の理由(*重要なネタバレが含まれます!ご注意ください)
- 三天時代(*重要なネタバレが含まれます!ご注意ください)
- “もう一人のオレ”と“最初の世界線” (*重要なネタバレが含まれます!)
- 最後のタイムリープ、そしてマイキーが最後に見た景色は(*重要なネタバレが含まれます!ご注意ください)
- アニメで演じているのは林勇さん
- 実写版映画で演じているのは吉沢亮さん
- “無敵のマイキー”と『東京卍リベンジャーズ』
佐野万次郎の基本情報
誕生日:1990年8月20日
身長:162㎝
体重:56㎏
血液型:B型
通称:マイキー、無敵のマイキー
イメージカラー:赤
好きなもの:オムライス(旗付き)、どら焼き、たい焼き
嫌いなもの:辛いもの
尊敬する人、憧れの先輩:自分
苦手な人、怖い人:いない
夢:不良の時代を創る
『東京卍リベンジャーズ』“マイキー”とは
佐野万次郎、通称「無敵のマイキー」は東京卍會の初代総長。「不良の時代を創る」ことを掲げ、友達の龍宮寺賢、場地圭介、羽宮一虎、三ツ谷隆、林田春樹と共に「東京卍會」を立ち上げます。その際“一人一人がみんなを守るチームにしたい”と告げます。
チーム設立には、10歳年上の兄・佐野真一郎の影響を強く受けています。真一郎は初代黒龍の総長。東京中の不良達から慕われた、不思議な魅力の持ち主です。マイキーは彼からバイクの楽しさを教わり、黒龍の最後の集会にも連れて行ってもらいました。
マイキーの中学時代は“不良はダサい”と言われていた中、兄の世代のように不良がかっこいい「不良の時代を作ってやる」という夢を主人公・タケミチ(花垣武道)に話しています。
「東京卍會」設立時、マイキーは本当は「東京万次郎會」にしたかったようですが、仲間達から「ダサい」と猛反対を受け、「東京卍會」に決まったという経緯があります。
マイキーの魅力
無敵のマイキー
マイキーといえば、圧倒的な強さを持つカリスマ的存在です。幼い頃から祖父の道場で場地圭介と共に稽古に参加していましたが、祖父からも才能があると言われていました。
実際に、“聖夜決戦編”では“歴代最狂最悪の武闘派集団”と呼ばれた黒龍(ブラックドラゴン)十代目総長・柴大寿を、1発の蹴りで倒します。また、“天竺編”では義理の兄でもある天竺総長・黒川イザナを追い込みました。
仲間想い
「愛美愛主(メビウス)」と東卍がもめた際、東京卍會参番隊隊長のパーちん(林田春樹)が暴走し、メビウス総長の長内を刺し逮捕されます。同じく参番隊副隊長だったぺーやん(林良平)にとってパーちんは幼馴染であり、自分にとって“全部”と語るほどの仲でした。そこで刑務所に入る事に否定的でないドラケンを逆恨みし、メビウスとの「8・3抗争」時にぺーやんはドラケンを奇襲します。
そのことに対し、マイキーはぺーやんを殴るどころか、「パーちんが捕まって笑ってるかよ?辛ぇよ。」「気が済むまでオレを殴れ。オレは仲間と争いたくないんだ。それで全部チャラにして戻ってこい。ぺーやん」(コミック3巻第23話引用)とぺーやんの気持ちに寄り添います。
優しさ
幼い頃に佐野家に引き取られた妹のエマ。母に捨てられたことや、自分だけが外国人風の“エマ”という名前だったことを気にし、佐野家に馴染めずにいました。そんな様子を見ていたマイキーは「今日から俺“マイキー”になる」と、自らも外国人風のあだ名を名乗り、エマを勇気づけました。弟妹に分け隔てなく接する真一郎と、マイキーのこのような優しさがエマを孤独から救った過去があります。
また、「関東事変」では、天竺総長・黒川イザナと闘った際「イザナ、オレはオマエを救いたいんだ」と訴えます。イザナは妹の命を奪った事を容認していたにも関わらず、マイキーはイザナの孤独に向き合おうとしました。
無邪気で純粋な一面も
隊員のキヨマサ(清水将貴)が勝手に喧嘩賭博をしていた際、マイキーとドラケン(龍宮寺賢)が現れ“東卍”の名前を落とすようなことをするな、とキヨマサを叩きのめします。その時キヨマサに痛めつけられていた少年が主人公・タケミチでした。更に「タケミっち 今日から俺のダチ!!なっ」と武道と友達になります。痛めつけられ、決して喧嘩が強いわけではないタケミチに歩み寄るマイキー。総長であることに驕らず、自分が良いと思った人と仲良くしようとする純粋さがあります。
昼間は副総長のドラケンと過ごすことが多いマイキー。2人でファミリーレストランへ行くとマイキーはお子様セットを頼むことが多く、ごはんに旗が立っていないと拗ねてしまう可愛らしい一面も。その時にさっと持参している旗をご飯に立てるドラケン。2人のコンビネーションはさすがですね。
夜は“東京卍會”のトップに立つマイキーですが、寝起きは髪の毛もボサボサ。小さい頃から使っているタオルのはじっこをいじりながら食卓へ登場します。他チームから恐れられているマイキーも、家族の中ではこのように子供らしい面がある普通の男の子でした。
そんな様子を妹のエマは「マイキーは人前で強いところしか見せない。今でも使い古したタオルケット握りしめてないと寝れない弱い男の子」(コミック17巻56ページ引用)と武道に話しています。“天竺編”で亡き人となったエマはマイキーの理解者であり、マイキーにとって必要な人物の1人でした。