6人のボカロPが“ヴィラン”をモチーフに楽曲制作! みなさんの“推しヴィラン”を見つけてほしい――超学生さん メジャー初EP「MAR6LE」リリース記念インタビュー
TVアニメ『デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編』のED曲「Abyss-Over」や、『仮面ライダーBLACK SUN』の主題歌「Did you see the sunrise?」、アニメ『カワイスギクライシス』のOP曲「スペースキャットビッグバン」などで知られる、人気歌い手「超学生」さんのメジャー初EP「MAR6LE」(マーブル)が3月27日(水)に発売!
「Abyss-Over」をはじめ、収録される全6曲は、「超学生×ボカロP」プロジェクトの一環で、様々な作品のヴィランをモチーフにしたものとなっています。
アニメイトタイムズでは、リリースを記念し、超学生さんにインタビューを実施!
EP全曲の注目ポイントや、タイアップ曲を歌うことへの想い、ラジオやYouTubeでの活動についてなど、さまざまなお話を伺いました。
『デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編』は主人公がヴィランの珍しいシリーズ
――現在放送中のアニメ『デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編』のED曲「Abyss-Over」を歌われていますが、ご自身の曲が流れているEDをご覧になった感想などお聞かせください。
超学生さん(以下、超学生):『デュエル・マスターズ』というコンテンツが大きすぎて、最初は実感が湧きませんでした。でもOPで自分の声が『デュエル・マスターズ』の映像と一緒に流れるなんて、夢のようだなと思いました。日曜朝に放送される全年齢向けのアニメのテーマ曲を担当するのは初めてだったので光栄です。
また今回、すごくいい経験になったなと思っていて、『デュエル・マスターズ』のテーマ曲を歌わせていただけたことに加えて、録音などの音作りを僕のほうでやらせていただけたこともありますし、作詞作曲の烏屋茶房さんとのやり取りの中で、TVで流れることを前提に話すこともなかなかないことだったので、とても勉強になりました。
――アニメをご覧になった感想は?
超学生:僕は元から『デュエル・マスターズ』が好きだったので、もちろんこのシリーズも見ています。今までのシリーズと比べて方向性が真逆で、主人公が熱血主人公ではなく、ヴィラン側になっているところは新鮮な切り口だなと。そして作品の概要を見て、超学生にテーマ曲をいただけたことが大変嬉しかったです。前シリーズ『デュエル・マスターズ キング』のOP主題歌「ヒストリア」の作詞・作曲・編曲をボカロPのかいりきベアさんがやられていたので、長年『デュエル・マスターズ』を見続けている側としても、ここで超学生がご一緒させていただけることがおもしろいなと思いました。
「MAR6LE」は、6人のボカロPがヴィランをモチーフに楽曲制作
――3月27日に「Abyss-Over」も収録されるEP「MAR6LE」がリリースされます。「光り輝く石」を意味するタイトルの由来を教えてください。
超学生:まず今回収録されるのが6名のボカロPさん制作の曲だったので、「6」にちなんだものにしたいなと。そこにシナジーとかコラボ的な単語を入れたいということになり、一生懸命考えて、「MAR6LE」という「b」を「6」に変えたタイトルになりました。
僕と6人のボカロPさんのマリアージュや相互作用という意味もありつつ、いろいろな方から別々にヴィランキャラクターを選んでいただいているのに、根幹のヴィランの魅力は皆さん一致しているんだなというのが「超学生× ボカロP プロジェクト」でわかりました。
ヴィランは敵側だけど、ヴィラン側にも正義があって、それが「結果的に主人公側と逆だから敵になっている」ところに皆さん魅力を感じているようで。6人のボカロPさんの「マーブル」という意味も入っていたりして、我ながら良いタイトルになったかなと気に入っています。
――「MAR6LE」には、「超学生× ボカロP プロジェクト」で制作された6曲が収録されますが、プロジェクトのコンセプトについてご紹介ください。
超学生:サブテーマ、モチーフとしてあるのが皆さんにヴィランキャラクターを描いていただくというものです。例えば『ドラえもん』の映画に毎回出てくる敵役だったり、「コロコロコミック」や「少年ジャンプ」など少年漫画には不可欠な存在で、今回そこにフィーチャーした楽曲を作りましょうと。
――ヴィランというとすごく幅が広く、自由度も高そうですね。
超学生:なので、ボカロPさんには好きなヴィランキャラクターを選んでもらったうえで、作っていただいたので、ボカロPさんの好みや普段楽曲に込めているものとは違ったセンスみたいなものが入っていて、各ボカロPさんのファン側の視点から見てもおもしろいのではないかなと思います。
――どの曲も個性的で、どのヴィランをテーマに書いたのかなと想像が膨らみました。
超学生:ボカロPさんから見たそのキャラクターと、僕から見たそのキャラクターは違うと思うので、お互いにどこに魅力を感じているのかはちゃんとすり合わせなければと思いました。でもそこはあえて自己解釈でやることにしました。
たとえ僕とボカロPさんがそのヴィランキャラクターに感じる魅力が違ったり、そのキャラクターが取った言動の意味が違ったとしても、それも含めてコラボレーションかなと。なので、こちらからはあえて楽曲の音域やジャンルなどの指定はしていないので、曲が届くのが楽しみでした。