『STATION IDOL LATCH!』鈴木 裕斗さん&福崎 那由他さん&高橋 英則さんインタビュー|「エキメン総選挙」で感じた広がり続ける「LATCH」の可能性とパッセンジャーの熱量
1票1票にパッセンジャーの愛を感じる「エキメン総選挙」
ーー昨年8月よりスタートした「エキメン総選挙」もFinalを残すのみとなりましたが、今のお気持ちはいかがですか?
鈴木:自分が携わってる作品の中で、総選挙を行うという経験は初めてでした。良い意味でも悪い意味でも、落ち着かない気持ちになります。先の展開を考えて、「これからどうなっていくのかな?」とか。自分が愛を持って演じているキャラクターがどういう位置づけになるのかも、気にならないわけはないですよね。
自分自身もプロジェクトに参加する中で、「1位になりたい」という気持ちはあるんです。ただ、こういったプロジェクトを通して、みなさんのキャラクターに対する愛情が伝わってくるのが、この企画の醍醐味だと思いました。参加していただいているパッセンジャーのみなさんも、それぞれ推しのLATCHに日々愛情を注いでくださっていて。それを肌で感じさせてもらえているのは、携わっている役者として、幸せな期間だなと感じています。今はドキドキする気持ちより、結果が出た後で「キャラクターに愛情を注いできて良かったね」とみんなで振り返る時間が楽しみです。
福崎:そうですね。やはり「一緒に盛り上げていこう」という感覚は楽しいです。ほぼ1年間ですもんね?
鈴木:ほぼ1年だね。
高橋:長いよね。
福崎:中間発表されるたびに、順位の入れ替わりがあって。個人的には、みんなが熱量をかけてきたものの結果が見られる「エキメン総選挙 開票LIVE」にも出演したかったなと。自分のキャラクターが報われてほしいという気持ちもありつつ、「こういうメンバーで新曲が見たい!」という期待もあるので、どうなるかは全然わからないですが、とにかく楽しみです。個人的にはポジティブな感情が多いですね。
ーー高橋さん演じる恵比寿駅/饗庭 紡麦は、エレガントブロックの3rd中間発表で1位に輝きました。
鈴木&福崎:おめでとうございます!
高橋:ありがとうございます。彼は「1位になりたい」という気持ちよりも、みんなで仲良くやりたいから、結果に対してそこまで前のめりではないんです。自分も同じ見方をしていたのですが、やはり1位をいただくと嬉しいものですね。最終結果はこれからですが、すでに満足している部分もあります。みなさんが頑張ってくれた結果として、饗庭さんは中間発表で1位になれたので。
もし最終結果が入れ替わっても、私自身はみなさんの頑張りが嬉しくてしょうがないです。今は、ただ純粋に「誰が選ばれるんだろう?」「早く結果が知りたい!」と思っています。1年をかけたプロジェクトの良い締めくくりになればと思っているので、全てに対して、良い結果になってほしいです。
ーー1票1票にパッセンジャーからの愛を感じているんですね。
高橋:そうですね。最終結果が出たときには、きっと悔し涙もあると思うんです。でも、「悔しくて泣いた」という事実が“頑張った証”だから、その想いは1位にも匹敵するんじゃないかなって。
ーー劇中でも「エキメン総選挙編」から新しい切り口のストーリーが展開されています。
鈴木:パッセンジャーの方々が、より感情移入できる物語が「エキメン総選挙編」だと感じています。「もっとこの人を応援したい」という気持ちが生まれるというか。それぞれが一皮むけたり、ギャップを感じられたりと意外性があって、LATCHたちの新しい一面を見られるんです。初めて不穏な空気も巻き起こっていて、みなさんも毎回一喜一憂されていると思います。僕自身は雷電の目線で見ていますが、パッセンジャーのみなさんの気持ちを動かすようなストーリーが多い印象です。
福崎:LATCHたちがブロックに分けられることで、新しい絡みが生まれているんです。これまで関わりが薄かった人とどういう距離感で話しているのかも分かって、キャラクターの掘り下げになっているなと。リーダーブロックにはグループをまとめられる、常識人が集まっているんですよ。
鈴木:確かに。そこまで破天荒な人はいないよね。
福崎:そうなんです。「3on☆star(モンスター)」の中では、他のふたりの個性が飛び出ているからこそ、真面目な性格が樅野くんの個性になっていました。それがブロックではどうなるのか。「環境が変われば、自分も変わる」という側面を演じながらも、楽しませてもらっています。
高橋:「エキメン総選挙編」が始まったとき、「みんな1位を目指してやっていくんだろうな」というイメージがありました。でも、中には消極的な人や否定的な人がいて。だからこそ、誰に対しても感情移入できると思うんです。「勝たなきゃ意味ないよ」という気持ちも、「みんなで仲良くやっていきたい」という意見も分かる。それぞれの葛藤が見える一方で、「消極的な人が選ばれたら、それはそれで面白いな」とか。それぞれに“三十人三十色”の個性があるので、ブロックごとのストーリーがしっかりと別れているのも見事だと感じています。
ーー高橋さんの仰るように、「全員が選挙に対して積極的ではない」という描き方にはハッとさせられました。
鈴木:立候補制じゃないという点も大きいはずです。全員参加が最初から決まっているので、当然「参加しなきゃいけないのか……」と思うメンバーもいる。かなりリアルな描写だと思います。