『東京卍リベンジャーズ』下げる頭もってなくてもいい 人を想う“心”は持て――信念を貫く東卍No.2!龍宮寺堅の魅力に迫る!
原作『東京卍リベンジャーズ』は2017年から2022年にかけて「週刊少年マガジン」(講談社)で連載された和久井健先生による漫画作品。累計発行部数7000万部を突破した人気作品で、2021年4月からTVアニメの放送が開始され、その後、実写映画や舞台も公開されています。
主人公は、人生どん底だったフリーター・花垣武道(ハナガキタケミチ)。ある日、中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人・橘日向(タチバナヒナタ)が最凶最悪の悪党連合”東京卍會”に殺されたことを知ります。その翌日、タケミチは駅のホームで何者かに背中を押され、線路に転落し死を覚悟しましたが、目を開けると12年前にタイムリープしていた…
“タイムリープ”という能力を手に入れたタケミチが12年前の中学時代にタイムリープし、恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、人生のリベンジを開始する物語。“不良漫画”の要素と“タイムリープ”というサスペンス要素が合わさった斬新なストーリーに加え、少年達の友情や不器用に懸命に生きる姿が描かれた、胸を熱くさせてくれる作品です。
本記事では、東京卍會No.2!副総長を務める“ドラケン”こと龍宮寺堅の魅力についてご紹介します。なお、コミックス最終巻までの内容をまとめていますので、ネタバレに注意しながら、不良としての譲らない信念を持つ男前なドラケンをぜひお楽しみください!
目次
- 龍宮寺堅の基本情報
- 龍宮寺堅の魅力
- マイキーとドラケン
- 龍のタトゥーと三ツ谷(ネタバレが含まれます。ご注意ください!)
- エマとドラケン(ネタバレが含まれます。ご注意ください!)
- ドラケンの最期(ネタバレ内容です。ご注意ください!)
- アニメで演じているのは福西勝也さん
- 実写版映画で演じているのは山田裕貴さん
- 心惹かれるドラケンの魅力とは
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龍宮寺堅の基本情報
誕生日:1990年5月10日
身長:185㎝
体重:75㎏
血液型:O型
メージカラー:ピンク
好きなもの:バイクいじり
嫌いなもの:香水付けすぎのおじさん
特技:人生相談(毎日店の子の話を聞いてるから)
尊敬する人、憧れの先輩:佐野万次郎
苦手な人、怖い人:一虎(東卍創設メンバー・羽宮一虎)
夢:下半身をバイクに改造したい
龍宮寺堅の魅力
龍宮寺堅は“東京卍會”創設メンバー。東京卍會副総長を務めます。185㎝の高身長で体も大きく、東卍メンバーの中でもマイキー(総長・佐野万次郎)に続く圧倒的な強さの持ち主です。同時に、どこか大人びた面も持ち合わせているドラケン。そんな彼の魅力について紹介していきます。
圧倒的な強さ
芭流覇羅(バルハラ)との抗争“血のハロウィン”では、東卍150人に対し芭流覇羅は300人、更に年上、という不利な状況の中、東卍は苦戦を強いられていました。そんな中、タケミチがボロボロになりながらも「オレが全員ぶっ飛ばす」と叫び諦めない姿に、東京卍會全体の士気が上がります。それをきっかけに「攻めあるのみ 目ぇ覚めたぜタケみっち」(コミック7巻第53話引用)とドラケンは本来の力を発揮します。参番隊隊長の三ツ谷隆が「アイツは一人で戦況を変える!!」と話すように、一瞬で10人をぶっ飛ばし“これが東卍No.2 龍宮寺堅”と、周囲に圧倒的な強さを見せつけました。
それ以前にも“8・3抗争”では不意打ちで後ろからバットで殴られ頭から流血しているにも関わらず、仲間が来るまで1人で20人を倒し、“聖夜決戦”ではドラケン1人で十代目黒龍(ブラックドラゴン)の精鋭100人を倒し、圧倒的な強さを見せつけました。
驕らない熱い男
“8・3抗争”でドラケンが殺されることを阻止するため、タケミチが未来からタイムリープして来ます。ドラケンの死を阻止する事は容易では無く、ドラケンから「逃げろタケみっち」と言われたにも関わらず、タケミチは逃げずに一人で清水将貴(キヨマサ)達相手に立ち向かいます。結果ドラケンは一命をとりとめ、入院中お見舞いに来たタケミチに“東卍の恩人”だと頭を下げて「ありがとう」とお礼を言います。
また“天竺編”での抗争“関東事変”では、バイクにタケミチを乗せ、逃げる稀咲を追います。更に途中からは、足を怪我して走れないタケミチを、背中におぶり追いかけます。その時に“8・3抗争”の時と逆だな、と当時の借りを返しました。
ドラケンは副総長という立場でありながらも、年下のタケミチに頭を下げてお礼を言える男。更に彼を負ぶって走るなど、絶対に敵を逃がさない熱い面も持ち合わせます。総長マイキーの仲間を大切にする信念と、立場や強さに驕らない筋を通す副総長ドラケンがトップにいるからこその、仲間想いの熱いチーム“東京卍會”が成り立っているのでしょう。
大人びたドラケン
喧嘩は強いですが、基本的にいつも冷静で落ち着いているドラケン。そんな彼の生い立ちは複雑でした。
渋谷の風俗街で生まれ、父親は不明。母親は風俗嬢で2歳のドラケンを残して消えました。家はそのままファッションヘルス。お店の一部屋に自分の部屋があり、壁には大切な仲間達の写真が沢山貼られ、ドラケンは「住めば都」とタケミチに話しています。
店長をはじめお店の人達に育てられ、お店のお姉さんたちの話を毎日聞いているため、ドラケンは年齢よりも大人びているのでしょう。また、自分の境遇を悲観せず信念を持ち逞しく生きるドラケンは、副総長として人の上に立つに値する人間性と真の強さを持ち合わせているからこそ、総長のマイキーはじめ東卍メンバーから厚い信頼を寄せられているのでしょう。
不良の信念を持ち筋を通す男
“8・3抗争”前に、パーちん(東京卍會参番隊隊長・林田春樹)は親友の仇を取る為に愛美愛主(メビウス)の長内を刃物で刺し、少年院行きとなりました。その際、パーちんの自首した覚悟を大事にし、筋を通したドラケン。また、“不良の世界での出来事は不良の中だけで片付ける”という信念を重んじ、マイキーに人の心を持つよう大切なことを伝えています。
マイキーとドラケン
出会いは小学生
東京卍會トップ2の出会い、それは2人が小学5年生の時でした。体も中学生並みに大きく、小5で龍のタトゥーをしたドラケンに逆らう者など、ほとんどいませんでした。それでも一度袋叩きにされた“鮫山一派”には逆らえなかったドラケン。その鮫山にマイキーを連れてくるよう言われ、ドラケンは初めてマイキーに会います。
実際マイキーに会うと、ドラケンが想像していた“強い奴”とは全く違い、小柄な穏やかな小学生でした。しかし鮫山のところへ連れて行くと一瞬で鮫山を倒し、圧倒的な強さを見せつけ「オマエみたいにカッケー奴がさ なんでこんなカス共とつるんでんの?オレの友達になれ!ケンチン!」(コミック2巻番外編引用)とドラケンに笑いかけます。これが2人の最強コンビの始まりでした。
マイキーの保護者?!痒い所に手が届くドラケン
ドラケンの日常は、まずマイキーの家に行き髪を結んであげ、学校に行くか、他の不良を潰しにいくか、バイクをいじるか、マイキーの気分に合わせて行動します。2人でファミリーレストランへ行くと、お子様セットを注文するマイキー。その際、旗が乗っていないと拗ねてしまうマイキーに素早く旗を差し出し、食後に寝始めるマイキーをおぶって移動するなど、ドラケンはまるでマイキーの保護者のようです。
不良の世界では“無敵のマイキー”と“東卍No.2”と恐れられる2人ですが、普段はこのように微笑ましい2人。お互い信頼し合っている事が一目瞭然ですね。
マイキーの生涯の友であり唯一無二の存在
パーちんが少年院行きになった時、ドラケンとマイキーは意見が分かれ、喧嘩をしました。ドラケンはマイキーに絶大な信頼と尊敬の気持ちを抱いていますが、自分が違うと思うことは、このようにしっかりとマイキーに意見する事が出来る仲です。
また、メビウスの揉め事に巻き込まれた女性のお見舞いに行き、女性の両親に誤解され責められた際も、反発しそうになるマイキーを制し、こう言います。
「“不良(オレら)の世界”は不良の中だけで片付ける
東卍(ウチ)のメンバーはみんな家族もいるし大事な人もいる
一般人に被害出しちゃダメだ 周りの奴泣かしちゃダメだ
下げる頭もってなくてもいい 人を想う“心”は持て」(コミック2巻第12話引用)
マイキーもこれに対し「ケンチンが隣にいてくれてよかった」と返しています。これはドラケンの言葉がマイキーの心に響く大切なエピソードの一つでした。
未来に戻るたびに闇落ちしていくマイキーにも、策略に巻き込まれずにドラケンがずっとそばにいる事が出来たならば、未来は変えられていたかもしれない。ドラケンはそう思わせるほど、マイキーにとって重要な存在でした。
――マイキーの闇落ちと魅力についてはこちら