この記事をかいた人
- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
2024年4月より放送がスタートした『怪獣8号』(原作:松本直也先生)。怪獣が発生する日本で、それらを討伐する「日本防衛隊」の戦いが描かれている話題作です。
主人公・日比野カフカ(ひびのかふか)は、一度諦めた防衛隊員になる夢を再び志します。しかしその矢先、突如現れた小型怪獣により怪獣化され、「怪獣8号」と呼ばれ防衛隊に追われることになります。
本稿では、日比野カフカの性格や人柄、怪獣8号になった経緯や能力、亜白ミナとの関係などをまとめてお届けします。
※本稿はネタバレを含みます。
年齢:32歳
誕生日:8月5日
身長:181cm
好きなもの:防衛隊、カレー、ハンバーグ、お酒、タバコ(防衛隊を再び目指し始めてからは控えている)
怪獣専門清掃業者「モンスタースイーパー」で働く32歳。防衛隊員になる夢を諦め、防衛隊第3部隊隊長として脚光を浴びる幼馴染の亜白ミナを横目に、悶々とした日々を過ごしていたが、アルバイトとして入社してきた市川レノとの出会いをきっかけに再び夢に挑戦する決意をする。
防衛隊が倒した怪獣の死骸を片付ける仕事に就くカフカ。出現する怪獣は大型のものが多く、解体作業は危険を伴う重労働です。会社の古参だというカフカはみんなが嫌がるような作業でも決して逃げることはせずやり遂げます。
嫌がりながらも担当した仕事をきちんとやり抜く責任感の強さは、まさに良き社会人であり、立派な大人。32歳という年齢は伊達じゃありません。
後輩・市川に生意気な態度を取られても冷たく接することはなく、新人として気にかける優しさ、寛容さも持っています。また、市川が怪獣に襲われた際、丸腰にもかかわらず立ち向かうなど勇敢さがあるものの、自分の身を顧みない危なっかしいところも。
防衛隊の新人隊員の中で当然のごとく最年長のカフカですが、明るく気さくな性格であるため若い同期隊員たちとも問題なく打ち解けています。
市川との出会いによって、再び防衛隊員を目指すことを決意した矢先、カフカの目の前に突如小型怪獣が現れます。小型怪獣は「ミツケタ」と言うと、驚くカフカの口に飛び込みます。
するとカフカは怪獣の姿に変貌。姿だけでなくパワーも怪獣級であり、少し手を突いただけで建造物を大破させてしまいます。怪獣化したカフカを見た住民が通報したため、カフカは混乱しつつも、カフカの正体を知る市川とともに逃走し、ひとまず防衛隊からは逃げ切ることに成功。
カフカの一件は防衛隊発足以来初の未討伐事件となり、「怪獣8号」として追われる身となりました。しかし、防衛隊になる夢を諦めきれないカフカ。自力で人間の姿に戻れるため、怪獣8号であることを隠して防衛隊の選抜試験を受けることを決意します。
カフカが防衛隊を目指す理由は、防衛隊第3部隊隊長・亜白ミナとの約束です。小学生の頃からの幼馴染だった2人は、怪獣に破壊された自分たちの街を前に、悲しみを共有し、共に防衛隊員になることを約束します。
「二人で怪獣を全滅させよう」と誓いあったものの、ミナが若くして隊長の座についている一方、カフカは夢を諦めてしまっていました。
脚光を浴びるミナの活躍に悶々とする日々を送っていたカフカは、市川との出会いによって再び夢への情熱を取り戻し、約束通りミナの隣に並ぶため防衛隊員になることを決意します。
選抜試験は不合格になったものの、第3部隊副隊長・保科の目に留まったため候補生として入隊することに。3ヶ月以内に正隊員として認められなければクビになってしまうため、決して安心はできないポジションですが、最後のチャンスを掴んでいます。
カフカは若い新人隊員たちに比べて体力面や攻撃スキルなどでは劣るものの、解体作業員として数多くの怪獣を処理してきた知識や経験を持っています。
選抜試験では解体経験のある怪獣の討伐が課題だったため、怪獣の弱点を攻撃手に伝えてサポート。さらに、入隊後の初任務では、倒された怪獣を解体し、その核の位置や特性を解明します。カフカは防衛隊の誰よりも怪獣の中身を知っているのです。
初任務での働きが認められ、カフカは無事正隊員に昇格! 正式に防衛隊第3部隊の隊員として迎えられることになりました。
人間としては怪獣を討伐するにはまだまだ力不足のカフカですが、前述のとおり怪獣8号の姿に変身すれば大型の怪獣も一撃で木端微塵にしてしまう威力を持っています。また、他の怪獣を察知する能力も備えており、怪獣の奇襲を仲間に伝えることも。
防衛隊が観測している怪獣8号のフォルティチュード(エネルギー指標値)は9.8。8.0以上が大怪獣クラスに分類され、怪獣8号の9.8は歴史に残るような大怪獣の値なのです。
防衛隊選抜試験の最中に討伐リストにない正体不明の人型怪獣(のちに怪獣9号と命名)が出現。受験者の中でトップの実力を誇る四ノ宮キコルが奇襲され、重傷を負います。さらに、怪獣9号はキコルが倒したはずの怪獣たちを蘇らせてその場から姿を消します。
キコルは他の受験者たちが避難する時間を稼ぐため、ボロボロの身体で蘇った怪獣と応戦。ついに力尽き、とどめを刺されそうになったところに、怪獣8号に変身したカフカが到着。怪獣を討伐し、キコルを救出します。
防衛隊のお膝下であっても、仲間のためなら迷いなく怪獣化し戦うカフカ。まだ入隊していなくても、その心は立派な防衛隊員です。
防衛隊入隊後の初任務の最中、再び怪獣9号が姿を現し、カフカの同期である市川と古橋が襲われます。9号によって通信も遮断された中でカフカは怪獣8号の姿となり、他の怪獣を感知する力で市川らのもとに駆け付けます。
カフカは9号の強烈な攻撃を受け傷を負いますが、怯むどころか「お前はこんなもんをアイツらの体に何発も撃ち込んだんだな」と激昂。畳みかけるように9号に攻撃を浴びせ、圧倒します。
あと一撃で完全に仕留められる、というところで防衛隊に見つかり銃を向けられたカフカ。その隙に9号には逃げられてしまいます。しかし、カフカの奮闘により市川・古橋は一命をとりとめたのでした。
多数の翼竜系怪獣により襲撃を受けた立川基地。基地にいる第3部隊は激しい戦闘を強いられるも、なんとか怪獣を討伐し、立川基地を守り切ります。
難を逃れたと思った矢先、上空から巨大な怪獣の塊が基地目掛けて落下してきます。先の戦闘で隊員は隊長・副隊長含め全員が満身創痍で戦える状態ではありません。しかし、このままだと基地はおろか、ほぼ全ての隊員が命を落とすだろう危機的状況です。
カフカは全隊員が見ている目の前で怪獣8号に変身し、巨大な怪獣の塊を破壊します。無事立川基地とそこにいる全隊員の命を守ったものの、攻撃の反動を受けてカフカの身はボロボロに。さらに、正体が明らかになった怪獣8号、もといカフカはミナによって身柄を拘束されてしまうのでした。
日比野カフカを演じるのは福西勝也さん。2月24日生まれ、奈良県出身。『東京リベンジャーズ』の龍宮寺堅役をはじめ、『KING OF PRISM』の天下左京役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
一度は夢を諦めたものの、再び情熱を思い出し防衛隊を志した日比野カフカ。怪獣8号になるというハプニングに見舞われても、諦めることなく夢を追い続ける姿に胸が熱くなります。果たして彼はミナとの約束通り、彼女の隣に立つことができるのでしょうか。彼の活躍と奮闘を見守りましょう!
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。