子ザメ旋風を自身のライブで体感？　70ワード近い“子ザメ語”をインプットして挑んだ『おでかけ子ザメ』最終回配信記念・花澤香菜さんインタビュー【前編】

収録の想い出はかえるちゃんを演じる渡辺さんの苦悩とガメラとのコラボ、そしてグッズの山分け!?

――ご自身でも周りの方に宣伝されていたそうですが、『おでかけ子ザメ』が広まっていったり、反響などを感じられましたか？

花澤：私の元に子ザメちゃんスタンプが集まってくるという（笑）。SNSでやり取りする時、みんなが子ザメちゃんスタンプを押してくれるので、広まっているなと常に感じています。それはアニメを見てくれていて、私が子ザメちゃん役をやっていると知っているからだと思うので。あと最近のライブでも、ファンの方が子ザメグッズを身に付けてくれているのをよく目にして、「あっ、広まっているな」と感じます。

――全60話の収録を通しての印象的だった出来事やおもしろかったエピソードや裏話などお聞かせください。

花澤：毎回収録終わりに、作られたグッズを持ってきてくださって、「みんなで山分けしましょう」と。スタッフさんたちは既に持っている方が多いので、主にキャスト4人で分けることになるんですけど、みんな欲しいのになぜか遠慮がちになってしまって。だからじゃんけんで勝った人から選んだのは楽しかったです（笑）。参加しているみんなが子ザメちゃんのことを大好きだから、そういうやり取りですら微笑ましくて。

あと、かえるちゃんのセリフは「ケロ～」のひと言で成立しますが、とかげちゃんはそういうひと言がないから、とかげちゃんを演じる渡辺（優里奈）さんが毎回、「どうしよう!?」と言っていて。日本語っぽくしちゃうと子ザメちゃんに寄ってしまうし、かえるちゃんとは　違うようにしないといけないし……と悩みながら演じられていました（笑）。

それとガメラ（『GAMERA-Rebirth-』）とのコラボなど、おもしろいコラボがあるのも子ザメちゃんならではだなと思います。まさか子ザメちゃんがガメラと掛け合いできるなんて、思ってもみませんでした（笑）。しかも、『GAMERA-Rebireth』の瀬下（寛之）監督が収録をリモートで見てくださったみたいなんです。

『GAMERA -Rebirth-』Netflixにて世界配信中
https://gamera-rebirth.com/

大ザメ回の収録秘話と戸松さんのゲスト回について

――あと第16話の「おでかけ大ザメ」では、子ザメちゃんが大きくなったのも衝撃的でした。あれも花澤さんが演じられたんですよね？

花澤：加工なしの私の声です。あのお話はめちゃめちゃ印象に残っています。最初にあの姿を見た時、「どう演じればいいんだろう？」と思ったら、ディレクションも「本当に大きくなってください」と（笑）。最初は典型的なふくよかなキャラみたいにやっていましたが、「もうちょっと、全体的にドシンと大きくして」と言われたので、あんな感じになりました。

――あんな声を出せるんですね？

花澤：そうですね。あまり使うことはないですけど（笑）。でも中身は子ザメちゃんなので、ちゃんとセリフの感じとか、アメをペロっと舐める感じも同じようにしようと心がけたりして、考えるのが楽しかったです。

――あと収録の想い出と言えば、戸松 遥さんをゲストに迎えた回ですよね。

花澤：子ザメちゃんを演じることになった時から戸松に見てほしいと思っていましたが、まさか現場で一緒に収録できるとは思いもしなかったので、サプライズゲストで嬉しかったです。

――戸松さんは声優界随一のサメ好きですからね。

花澤：戸松からも「香菜が演じる役の中で一番好きかも」と言われて、すごく嬉しかったです。

（後編に続く）

『おでかけ子ザメ』作品情報

あらすじ

「今日はどこにおでかけしようかな」

夏の日のサイダーにチューチューアイス、映画館にお祭りの屋台、そしてお友達とのとっておきの場所。

子ザメちゃんの小さな大冒険が始まる！

キャスト

子ザメちゃん：花澤香菜