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花澤香菜が『おでかけ子ザメ』を通して“クリエイティブ”を実感【インタビュー後編】

作品を通して実感した、声優業のクリエイティブな一面――最終回を迎えた『おでかけ子ザメ』を花澤香菜さんが振り返る【インタビュー後編】

エンディングの細かい遊びから感じたスタッフさんの作品愛

――第20話のエンディングでは、本編で子ザメちゃんが作ったカエルちゃんとトカゲちゃんのアクリルキーホルダーが早速マイクスタンドにかけられていて。

花澤:そうなんです! あれもすごく粋ですよね。本編で登場したものがエンディングで反映されていて。第23話の「お年玉」でも、おじさんにもらったお年玉で、羽子板を買って、二人で羽子板をして、負けたほうの顔に墨を塗っていたんですけど、エンディングで墨を塗られた子ザメちゃんが歌っていて。とてもかわいかったです。スタッフさんの細かい愛情を感じました。

――それと子ザメちゃんとカモ親子しか出てこなかった第8話の「雨やどり」など、まったく人間の言葉が出てこないまま終わるお話があるのも『おでかけ子ザメ』ならではですね。

花澤:日本語がまったく出てこないまま進行していくので、映像を見ないで音声だけ聞いていると不思議な感覚になると思うけど、私たちは当たり前すぎて、まったく疑問や違和感を感じませんでした(笑)。字幕もないのに、何となく何を言っているのか、わかるし、成立するのはすごいですよね。

第9話の「ハイキング」が子ザメちゃんしか登場していなくて、途中にお腹がすいて、持ってきたおむすびを食べるか、食べないか悩む子ザメちゃんの頭上に、天使の子ザメちゃんと悪魔の子ザメちゃんが現われましたが、それも私が演じているので、やり終わった時は達成感がありました。ある意味、シュールですよね(笑)。

スタジオに響き渡ったビーバーの鳴き声!?

――あとレギュラーキャラ以外のキャラが出てくるのも楽しみでした。

花澤:第51話の「小さなダム」では、何と新キャラのビーバーちゃんが登場して。(槙 麻里奈)監督が考えたオリジナルキャラで、ビーバーのお母さんと子供が二人出てきましたが、まさか子供を私が兼ね役することになるとは(笑)。楽しかったです。ビーバーの鳴き方が何とも言えなくて、ちょっと本物に寄せて、鼻声みたいにして、台本に書いてあった「ウィー」を現場でみんなと練習しました。

――ビーバーの動画を現場の皆さんでご覧になったりしたとか?

花澤:いえ、監督の中に既にイメージがあったみたいで、「ちょっと鼻声で、『う』と『ん』の間ぐらいの音を出してほしいと。アフレコ現場には「ウィー」の声が響き渡ったりました。これは言葉では表現できないので、ぜひ第51話をご覧になってください(笑)。

――これまで春から夏、秋、冬と四季を巡ってきましたね。

花澤:二度目の春を迎えた、第50話の「春が来た」では、かえるちゃんと、とかげちゃんが冬眠から目覚めて。この頃のお話は桜も印象的に描かれていました。

あと子ザメちゃんが公園で砂遊びをしていて、泥だらけになって一緒に遊んでいたあおいお風呂に入れてもらった12話の「どろんこ」もかわいかったですね。「熱湯に入れていいのかな? ゆで上がらないかな?」と心配になりましたけど、めちゃくちゃ気持ち良さそうだったので、きっと大丈夫なんでしょう(笑)。次から次へと印象的な話が浮かんできて、止まりませんね。

――こうして振り返ってみるといろいろなタイプのお話がありましたね。

花澤:そうですね。でも基本的には遊んでいるか、食べているかという感じですけど(笑)。

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