この記事をかいた人
- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
2024年4月より放送がスタートした『怪獣8号』(原作:松本直也先生)。怪獣が発生する日本で、それらを討伐する「日本防衛隊」の戦いが描かれている話題作です。
保科宗四郎は、第3部隊副隊長であり、刀のスペシャリスト。近接戦闘に長けており、小・中型怪獣の討伐においては隊長・亜白ミナをしのぐ実力を持っています。
本稿では、保科宗四郎の性格や人柄、強さに加え、主人公・日比野カフカや隊長・亜白ミナとの関係、今後の注目シーンなどをまとめてお届けします。
※本稿はネタバレを含みます。
年齢:不明
誕生日:11月21日
身長:171cm
好きなもの:読書、コーヒー、モンブラン、単純な奴
日本防衛隊第3部隊副隊長。刀のスペシャリストで近接戦闘が得意。小・中型怪獣の討伐においては保科の右に出る者はいない。隊長・亜白ミナに特別な敬意を抱いており、刃物の扱いが苦手な彼女を補佐している。
普段は明るく人当たりの良い保科。面倒見も良く、新人隊員たちの訓練にも立ち会っている他、保科個人でも剣道の稽古を開いており、後輩たちに剣術の稽古をつけています。指導自体は一切手を抜かないものの、精神面の配慮も忘れないため、カフカら新人隊員たちにとっては厳しくも温かい上官。
単純な人や面白い人が好きで、入隊試験の際にはがむしゃらに奮闘するカフカを笑いながらも気に入り、カフカ入隊後も「お笑い枠」と呼ぶなど保科本人もユーモアに富んだ人物です。
一方、表面的にはお調子者のようにしていても、頭は常に冷静。怪獣に対しては非常に冷酷で、怪獣8号の姿で彼と対峙したカフカは、そのプレッシャーに恐れをなしています。勘も鋭く、8号の正体が露見する前から察知していたようです。
室町時代から続く関西でも有数の怪獣討伐の家系の出である保科は、家に代々伝わる保科流刀伐術の使い手であり、今では刀において右に出る者はいないほどのスペシャリストです。
その武器の特徴から大型怪獣に対しては不利。しかし、小・中型怪獣の討伐においては隊長・亜白を凌ぐ実力を誇っています。
防衛隊スーツの解放戦力(強さを表す指数)は90%を超えており、専用武器は双刀。素早い身のこなしは目が追い付かないほどで、相手をしたカフカは「人間の動きじゃない」と感じています。
刀伐術は双刀を用いた二刀型、討伐術は一刀型で使用します。
●刀伐術1式 空討ち
●刀伐術2式 交差討ち
●刀伐術3式 返し討ち
●刀伐術4式 乱討ち
●刀伐術5式 霞討ち
●刀伐術6式 八重討ち
●刀伐術7式 十二単
●討伐術1式 朧抜き
●討伐術2式 風穴
●討伐術3式 逆拍子
自身が死闘の末に討伐した「怪獣10号」を元にした怪獣兵器「ナンバーズ10」と適合し、使用者となります。
10号の意志が残った状態で兵器化されているため、始めは意思の疎通がうまくいかず、ちぐはぐな動きを見せますが、戦闘を通して息の合った名コンビとなっていきます。保科・10号コンビのファンという読者も少なくありません。
入隊試験では合格基準に達しなかったカフカを、保科は候補生として自分の小隊で預かることを申し出ます。それは保科がカフカを人間的に気に入っているためでもありますが、実戦試験で起きたハプニングにカフカが関わっていることを感じて、その正体を突き止めるためでもありました。
カフカに疑念を抱きつつも、懸命に努力する姿を見て少しずつ情が芽生え始める保科。初任務でのカフカの成果を評価し、正隊員への昇格を推したのも彼でした。
カフカの正体が露見し、正式に怪獣兵器として運用されることが決定した後も、何かとカフカのことを気にかけており、強化するため隊式格闘術と保科流格闘術を叩き込みます。
カフカにとって保科は師であり、誰よりも認められたい相手であり、自身が目標とする「亜白ミナの隣」に立つライバルです。
元々は関西で入隊していた保科でしたが、刀よりも銃器による怪獣討伐が主流となった現代では、周囲から口々に「時代遅れ」「現場から退いて指導者に回れ」「諦めろ」と言われ続けていました。
そんな保科を初めて認めてくれたのがミナでした。包丁も握りたくないほど刃物が苦手な自分を、近接戦のエキスパートとしてサポートしてほしいというのです。スカウトを受けた保科は第3部隊に異動し、その後副隊長の座に就くこととなりました。
誰も口にしなかった言葉と機会をくれたミナに特別な敬意を持ち、その期待に応えることに全身全霊をかけています。また、ミナにとっても保科は心強い副官であり、厚い信頼を寄せています。
ミナの留守中に多数の翼竜系怪獣により襲撃を受けた立川基地。群れることのないはずの翼竜系怪獣を束ねる「怪獣10号」を1人で相手する保科。人語を操る知性と隕石のような威力の攻撃に加え、巨大化した相手に苦戦を強いられます。
しかし今は、初めて自分を評価してくれたミナに任された留守。死んでも守る、と満身創痍で戦いを続けますが、ついに10号に捕らえられ、一巻の終わりかと思われたところでミナが現着。怪獣に強烈な一撃を与え、保科は解放されます。
隊長に繋ぐという副隊長としての務めを果たしたのです。それでも10号は手強く、ミナの弾道を早々と見切り始めます。すると、保科はボロボロの身体に鞭打ち、10号の脚を斬り付け機動力を削ぎます。
さらに隊員・四ノ宮キコルが加勢に入り、見事な連携で強敵を撃破! 保科を頼りに思うミナと上官を誇りに思う保科の強い信頼関係に胸が熱くなります。
怪獣10号の意志を残したスーツ「ナンバーズ10」を着用するも、いくら訓練を積んでも解放戦力が83%を超えない保科。
そんな中、保科を倒すために作られた「怪獣12号」と戦うことになります。10号いわく、12号は全てのスペックが10号の上を行く完成品だと言うのです。
保科自身、物心ついた時から保科家の完成形と呼ばれている兄がおり、自分は出来損ないという認識でした。10号の立場に自分の境遇を重ね、余計に負けられないと決意。
普段の二刀型に一刀型を交えて応戦するも予想以上に強い相手に絶体絶命の危機に陥ります。もう打つ手はないと戦意を喪失する保科に、「あんなに強ぇ奴が目の前にいるんだぜ 最高じゃねーか」と信じられない言葉をかける10号。
自分がここまで刀を振り続けてきた動機が他でもなく「楽しかったから」だということに気付かされ、ハッとする保科。すると、解放戦力は急上昇し、ついに100%に到達。
戦いを楽しむ10号と戦う動機が一致し、両手と10号の尻尾を使った三刀流で、強敵12号を撃破! 名コンビによる見応え抜群の共闘です。
保科宗四郎を演じるのは河西健吾さん。2月18日生まれ、大阪府出身。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の三日月・オーガス役をはじめ、『鬼滅の刃』の時透無一郎役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
どれだけ周囲に反対されても諦めることなく己の道を極め続ける保科。副隊長というポジションに就いても、防衛隊の道をその手で斬り開くため鍛錬を怠ることはありません。見事な剣技をお見逃しなく!
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。