『魔王学院の不適合者Ⅱ』楠木ともりさんが感じた、2ndクールEDテーマ「シンゲツ」の歌詞にも通じる作品の見どころとは?|こだわりのサウンドとミックスで完成した《新しい楠木ともりワールド》
楠木ともりさん自身も出演するTVアニメ『魔王学院の不適合者Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』の2ndクールEDテーマ「シンゲツ」が完成した。この曲を作曲したのは、彼女がリスペクトするL’Arc-en-CielのTETSUYA。はたしてどんな楽曲になったのか、レコーディングはどのようなものだったのか。2024年5月8日にリリースされるシングル「シンゲツ」について、たっぷりと語ってもらいました。
『魔王学院の不適合者Ⅱ』2ndクール、「シンゲツ」の歌詞にも通じる見どころは?
――「シンゲツ」は月をテーマにした曲ですが、楠木ともりさんのイメージとして「月」というのがありましたよね?
楠木ともりさん(以下、楠木):昔、MCで言ったことがあるんです。それを覚えていてくれていた人もいて、言ってくれたりしました。
――めぐり合わせかもしれませんが、それを見越した上で、月が印象的な『魔王学院の不適合者Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』の2ndクール(以下、2ndクール)のタイアップを歌うことになったのかなと思いました。
楠木:確かに、1stクールであったらこの曲は書けなかったと思うので、すべてのタイミングがベストマッチでした。2ndクールは月がすごく印象的だったので、月をテーマにしようと決めてから、そう言えば、前そんなことを言ってたなと思い出したんです。だからちょっと感慨深かったです(笑)。
――現段階で言える2ndクールの見どころというと、どういったところですか?
楠木:楽曲を書くにあたって原作を読んだときは、今まで絶対大丈夫枠であったアノス・ヴォルディゴード(CV.梅原裕一郎)が、ちょっとそこから外れるのが魅力なのかなと思いました。
今まではアノスがこの世のすべてのことを知っていて、あまりの強さで全部を解決してくれたんですけど、2ndクールの冒頭では一部の記憶がないという状態から始まり、アノス自身が不確定要素になってくるんです。なので「アノス大丈夫かな?」というドキドキハラハラ感が今までになかったところなのかなと思いました。
これは「シンゲツ」にもつながってくることなんですけど、今まではアノスがすべてを導いてあげていたのが、2ndクールでは、みんながアノスと関わることで自分で気づいて、自分の意思を持って願いを叶えようと動くんです。そこで、それぞれの力強さが描かれていくと思ったので、共感できるところも多いですし、アノス以外のキャラクターも見どころなのかなと思います。
――楠木さん演じるミーシャはどうですか?
楠木:毎話出てきてはいるんですけど、ミーシャとサーシャ(CV.夏吉ゆうこ)は第1期とか1stクールから比べると、ある意味絶対大丈夫要素に近くなってきている感じがします。出てくると安心するというか、この子たちが出てきたってことは、ちょっとギャグが始まるな…とか(笑)。でも、皆さんには2ndクールのミーシャにも注目して見てほしいです!
――デビュー曲「ハミダシモノ」は第1期のEDテーマで初タイアップ曲でした。楠木さんにとって思い入れ深い作品だと思うのですが、この曲自体も、ライブでさまざまなアレンジが存在したり、よく歌われる曲になっています。改めて「ハミダシモノ」は楠木さんにとって、どんな曲になっていますか?
楠木:やっぱり圧倒的に人気曲ではありますし、知ってくださっている方も多いし、この曲を聴きたくてライブに来ている方もいるんじゃないかな? デビュー曲だったというのもあるんですけど、楠木ともりを象徴する代表曲には絶対になっていると思います。
たくさん歌う機会があるからこそ、いろんなアレンジを試みてきた楽曲でもあって、毎年新鮮に聴こえるように演出込みでやってきた楽曲なので、いろんな変化を経てきていますし、自分の中で、歌詞を書いてた頃とは解釈が変わってきてるところもあるんです。それはきっと、皆さんの中でもそうなんじゃないかと思っていて、今は皆さんの中で、それぞれの「ハミダシモノ」が存在しているんだろうなって感じています。
――そんな大きくなった楽曲の同じ作品でのEDテーマとして、やはり気合も入ったのではないですか?
楠木:めちゃくちゃ気合は入っていました。自分の大切な作品の2回目のタイアップだし、すごく大事なタイミングだとも思ったので、変なプレッシャーはありました。それもあってTETSUYAさんにというのもあったのですが、今はまだ発売前なのでドキドキしています。