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女性向け“近未来おもてなしアドベンチャー”ゲーム『18TRIP』制作陣インタビュー

リベル・エンタテインメントより5月23日リリースの『18TRIP』制作陣インタビュー! 「聖地巡礼に行きたくなるようなコンテンツにしていきたい」

MVつき、制限なしで読めるフルボイス200話超えのメインストーリー

──メインストーリーの構成など、お話できる範囲で教えてください。

沖田:『18TRIP』は200話超えのフルボイスのストーリーを、解放条件なしで、どこからでも読める仕様になっています。

まずはプロローグがありまして、そこから朝・昼・夕・夜の4つの班が結成される全4章が始まり、そしてエピローグ、といった構成がリリース時に実装されるストーリー です。

朝・昼・夕・夜班それぞれにフォーカスする各4章は、A面とB面、2つの物語が展開されます。これはカセットテープになぞらえて構成しました。A面では班のメンバーが研修旅行に向かい、様々なトラブル、出来事を乗り越えておもてなしの心を学び、成長していきます。そしてB面ではHAMAに戻ってきまして、今度は自分たちが観光客へどういったおもてなしができるかという、観光企画を行っていくパートとなります。A面はロードムービー的な情緒があり、B面は街興しのようなムードもあり、それぞれ違った側面が楽しめるストーリーになっているかなと思います。

また、カセットテープのアイデアは他にも活かしていて、A面ではそれぞれの班のオープニングムービーを見ることができます。こちらはすでに公式XやYouTubeで公開されておりますので、まだ見ていない方はぜひ見ていただけると嬉しいです。B面の方もエンディングテーマが流れる仕様となっておりまして、ストーリーを読んだ後だとグッとくる内容になっているので、こちらもミュージックビデオ含めて楽しみにしていただければと思います。

──1章ごとに2つもミュージックビデオがあるんですね。

沖田:今回、音楽方面に強いポニーキャニオンさんと協業させていただけるということで、音楽まわりのクリエイターさんのアサインなどもお世話になりました。ポニーキャニオンさんのおかげで素敵な楽曲が作れたと思います。

──ストーリーも曲も、カセットテープのA面B面構成が着想としてある、というお話でしたが、近未来都市が舞台の中、すでにレトロとなりつつある平成のガジェットを取り入れたアイデアはどのようにして生まれたのでしょうか。

沖田:舞台が近未来なので、当然ワクワクする未来のビジュアルは作りたいと思っていたのですが、あまりに見慣れない物だけで未来が構成されているのもちょっと寂しいかなと思ったんです。ホログラムが浮いていたり、ドローンが飛んでいたりと、未来的な風景がある中に、今の自分たちが知っている物も紛れ込ませたいという思いがありました。本作の世界では、何周目かの“平成ブーム”が起こっているという設定でして、キャラクターたちの間でカセットテープを始めとしたレトロ寄りなガジェットが流行っているんです。ポケベルとか、ガラケー風のデバイスとか。昼班の衣川 季肋もポケベルを首からぶら下げていたりします。実際、現実世界でも若い子の間でフィルムカメラなどが流行ってますよね。近未来で、色々な物が便利になっているからこそ、ちょっと不便なアナログ寄りのデバイスにときめきと感じる、ということが未来の人にはあるんじゃないかなぁと想像して、このアイデアを取り入れました。

※開発中の画像です。

※開発中の画像です。

──全4章とことですが、あらすじをお聞きしても?

沖田:まずは第1章『Sun will R1ze!』ですが、こちらは朝班の物語となっています。朝班が他の班と違う部分は、すでに現職の観光区長たちが所属しているという点ですね。バラバラに活動していた4人にミステリアスな叢雲 添を加えて、ユニットとしてひとつにまとめるところから物語がスタートします。現職区長は4人ともHAMA出身であり、それぞれHAMAへの思い入れが深い。ですが、あらすじでも触れている通り、HAMA18区は観光面で落ちぶれてしまっている状態でして、朝班と言いつつもまだ夜明けが遠い、朝をじりじりと待つような状態から始まります。中でもリーダーの西園 練牙というキャラクターが、誰にも言えない複雑な事情を抱えておりまして。最初はハリネズミのように周囲へ当たり散らかすようなコミュニケーションしか取れないんですけど、誰にも見えないところですごくもがいているんですね。そんな練牙の成長が第1章の重要な部分となってくるかと思います。最初は「何だコイツ」って感じられるかもしれませんが成長を見守っていただけたら嬉しいです。メンバー同士の掛け合いで言うと、練牙と鹿 礼光(ルー リーグァン)が、大黒 可不可と神名 雪風が、それぞれ事情があってバチバチしておりまして、そんな中で飄々とした立ち回りをする添が面白かったりします。火種が尽きない朝班の関係性に笑ったり泣いたり、ときめいていただけたらなと思います。

藤井:第2章『Bitter Sweet Sixteen』は昼班にフォーカスしたストーリーとなっております。昼班はメンバー全員が同じ高校に通う高校生なんです。ある夜、旧校舎が爆発するという事件が発生し、その現場に居合わせた5人がユニットを結成する、というシーンから第2章は始まります。旧校舎が爆発した夜、彼らがなぜ居合わせたのかという理由がキーポイントとなっており、彼らそれぞれの事情を読み進めていくと全貌が明らかになる、という構成です。16歳という彼らの、まだ何者にもなれていないもがき、苦しみなどが中心となって描かれています。おそらくプレイヤーの皆さんの多くは16歳という時期を経験しているかと思うので、自分が16歳だった頃と昼班のメンバーを重ねつつ、ストーリーを体験していただけると嬉しいです。全4章の中でもポップで、ギャグ感の強い章でもあり、そういった側面も楽しんでいただければと思います。

沖田:第3章『Chained up Scarlet』は夕班が活躍する内容で、メンバーが全員囚人ということもあって、海に囲まれた監獄島からストーリーが始まります。他の班とだいぶ雰囲気が違うのと、監獄内の派閥が絡むストーリーは展開が読みづらいところもあって、楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。監獄島にいた囚人たちがひょんなことからHAMAのご当地アイドルとして選抜されるんですが、当然世間の風当たりが強かったりするんですね。 その中で彼らがどうやって輝いていくのか、というのが第3章の見所かなと思います。囚人という以外にも、夕班のメンバーはそれぞれ“夕焼け”に対して傷を抱えているというのが共通項としてあります。アイドル活動をする中で、彼らがその傷をどうやって塗り替えていくのかにも注目していただければなと思います。

藤井:第4章『Designs of Happiness』は、双子の兄・白光 琉衣が失踪し、弟の白光 糖衣が兄を探してほしいと依頼する場面から物語が始まります。夜班のリーダー・蜂乃屋 凪はリーダー気質からかけ離れた性格をしておりまして、理不尽な目にあっても諦めて受け入れてしまう性格の持ち主なんですが、彼がリーダーとして成長するというのが物語のひとつの軸になってきます。ストーリーは無軌道だったり、時系列が入り乱れたりと、チャレンジングな構成となっています。他の3章が色濃く、それぞれ魅力ある中で尻すぼみにならないように意識しました。夜班のメンバーは双子の2人を除いて、ほとんどシナジーがない面々なんですけれども、彼らが共通して考えているのが「幸福って何だろう」ということなんですね。その問いと各自のアンサーが読者の皆様の心に残ってくれるんじゃないかなと期待しております。

※開発中の画像です。

※開発中の画像です。

掛け合わせ次第で化学反応を起こす魅力的なキャラクターたち

──キャラクターたちはそれぞれ朝班、昼班、夕班、夜班と、4つの班に分けられていますが、班ごとの特徴をデザインするときに意識したことを教えてください。

沖田:企画の早い段階で「時間帯でグループを分けよう」というのは決めていました。どん底からHAMAに夜明けをもたらすという意味で最初は朝班、昼間の明るさから若さを象徴とした昼班、刹那的で寂しさを感じる夕方を盛り上げるようなライブをする夕班、旅先で不安な夜も照らしてくれる明かりのような存在の夜班、といった風に、それぞれのコンセプトを作り込んでいきました。

──キャラクターたちに18の質問をする「18の質問動画」が印象的でした。質問でルームメイトに関することがありましたが、観光区長たちは共同生活をしているんでしょうか?

藤井: “HAMAハウス”という社員寮があって、そこで観光区長たちはルームシェアしています。元は旅館だったところを、0区長の可不可が買い上げて改装した形ですね。各班メンバー、コンダクターを含めた24名、それからプレイヤーの分身となる主任と、犬(?)の“しゅうまい”などが住んでいます。主人公以外は2人部屋か3人部屋の共同部屋となっています。

沖田:部屋ごとに住人であるキャラクターたちの個性が出ているので、背景イラストも楽しみにしていただければと。

藤井:そうですね。小物までこだわってイラストを製作したのでぜひ隅々まで見ていただきたいです。

沖田:2人部屋は均等に分かれてたりするんですが、3人部屋は結構カオスですよね。あと、元旅館ということもあり、ルームキーが旅館の鍵のような形になっています。これもレトロでかわいいんですよ。部屋ごとに干支にちなんだトンチキな名前が付けられているのも特徴でして、誰がどの名前の部屋に住むことになるかも楽しみにしていただけたらと思います。

藤井:夜班を例に挙げると、双子は2人部屋でなく夜半 子タろも含めた3人部屋に配置されているんですが、ここの化学反応が面白いと思います。双子の2人は強い兄弟愛で結ばれていて、2人だけの世界を作ろうとするんですけど、そこに子タろがどう関わってくるのか、というのが面白ポイントですね。

──夜班のメンバーは、それぞれペットロボを飼っているんですよね。

沖田:はい。先ほど挙がった犬(?)のしゅうまいは可不可のペットなんですが、夜班メンバーはそれぞれお店を経営しているということもあり、生身のペットとは違うロボットがいます。

藤井:ペットロボという名前の通り、生き物ではなくロボットなんですが、AIが内蔵されていて、人間とも会話ができる仕様になっています。お店の手伝いをしてくれていて、キャラクターによっては友達や、家族のような存在として扱われていますね。ペットロボ同士でしゃべるシーンもあって、とてもかわいいんですよ。

──『18TRIP』の世界では、ペットロボはごく普通に普及しているんでしょうか。

沖田:そうですね。ペットロボは接客や店番などをしてくれるので、お店を経営している人たちにとって、なくてはならない存在です。もちろん、ペットのように飼っている人もいますね。

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