春アニメ『黒執事 -寄宿学校編-』渡部俊樹さん・榎木淳弥さん・武内駿輔さん・橘 龍丸さんインタビュー|セバスチャンとシエルはどこかいちゃついているようにも見える
シリーズ累計3,500万部を超える『黒執事』(著:枢やな先生)のアニメ新シリーズ『黒執事 -寄宿学校編-』が、2024年4月13日(土)よりTOKYO MX・BS11ほかにて放送スタート。
「寄宿学校編」では、13歳のシエル・ファントムハイヴとその執事であるセバスチャン・ミカエリスが、奇妙な事件が起きた英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に潜入します。
アニメイトタイムズでは、物語の鍵を握るプリーフェクト・フォー(P4)を演じる渡部俊樹さん(エドガー・レドモンド役)、榎木淳弥さん(ロレンス・ブルーアー役)、武内駿輔さん(ハーマン・グリーンヒル役)、橘 龍丸さん(グレゴリー・バイオレット役)にインタビュー。それぞれが演じるキャラクターへの印象や、これまでの人生で「完璧だと思った人」などについてお聞きしました。
『黒執事』は若男女問わずに楽しめる作品
――これまでも様々なメディアミックス展開をしてきた人気作『黒執事』にどんな印象をお持ちでしたか?
エドガー・レドモンド役の渡部俊樹さん(以下、渡部):僕は元々漫画をぜんぶ持っていて、アニメも見ていたんです。初めて『黒執事』を見たとき、「こんなにオシャレな作品があるんだな」と思いました。個人的にイギリス系のファッションが好きというのもあって、自分のなかでは『黒執事』の世界観がすごくキャッチーだと感じたんです。
――「寄宿学校編」では制服姿の生徒たちが登場します。
渡部:あのスラックスの千鳥柄がすごくいい。クラシック感のある制服は、自分的にはすごく刺さるポイントですね。
ロレンス・ブルーアー役の榎木淳弥さん(以下、榎木):声優になる前から知っていた作品で、「あくまで執事ですから」ってセリフがとても印象に残っています。作品に参加が決まってから原作にも触れたのですが、まず絵がすごくきれいで性別問わず幅広い人に楽しんでもらえそうな作品だと感じました。中でも「寄宿学校編」はミステリーな要素もあってすごく面白かったです。
ハーマン・グリーンヒル役の武内駿輔さん(以下、武内):確かアニメ第2期が直撃の世代なんです。実際、僕もアニメ第1期・2期ともに見ていましたし、友達のなかにも『黒執事』の原作を読んだり、アニメを見ていたりする子が多かったですね。当時すごく衝撃を受けたのはキャラクターデザイン。華やかなのですが色遣いは非常にシックと言いますか。そんなに発色が強いわけじゃなく、とても幻想的で印象に残るデザインだと感じていました。一方で、登場人物はわりと現実的というか、泥臭い部分があって。『黒執事』の世界に表現者として関われることに、とてもやりがいを感じています。
グレゴリー・バイオレット役の橘 龍丸さん(以下、橘):『黒執事』はきれいな世界観のなかにちょっとグロさみたいなものがある作品だと思います。シリアスパートとキャラクターたちが織り成すバラエティーに富んだ立ち回り方のメリハリが見ていて気持ちよかったですね。最初は姉の影響で見始めましたが、僕もすっかりはまってしまって。我が家では母親も見ています(笑)。それくらい老若男女問わずに楽しめる作品ですよね。
――みなさんは、名門寄宿学校ウェストン校の4人の監督生、通称P4を演じられます。それぞれのキャラクターの紹介をお願いします。
渡部:エドガーは特別高貴な人しか入れない「深紅の狐(スカーレット・フォックス)」寮の監督生で、P4のなかでも特に美しさ、きれいさが目立つキャラクターです。上品で飛びぬけてナルシストっぽいところもありますが、決してそれが嫌な感じではないんですよね。
榎木:ブルーアーは勉学が得意な「紺碧の梟(サファイア・オウル)」寮の監督生です。校則や規則にすごく厳しくて、シエルにも指摘する場面があります。ただ、演じていくうちにただ単に厳しいだけではなくて、彼なりの学校への想いや他者への優しさみたいなものも見えてきて。人を寄せ付けない冷たさを最初は感じていましたが、物語が進むにつれて段々と人間らしい人情味を感じるようになりました。そこが彼の魅力だと思っています。
武内:グリーンヒルは身体能力に優れる生徒が集まる「翡翠の獅子(グリーン・ライオン)」寮の監督生です。ブルーアーが規則・規律を大切にしているのに対して、彼はわりと倫理観やスポーツマンシップにこだわっている実直な人間。「こういう振る舞いがいいんじゃないか」という理想像がしっかりしている人物だと思います。人に対しても、自分に対しても厳しい真面目なところが彼の魅力じゃないかな。
橘:バイオレットは一芸に富んでいれば認められる「紫黒の狼(ヴァイオレット・ウルフ)」寮の監督生で、恐らくP4のなかでは一番の変人(笑)。オーディションのときからあまり声を張らずに演じていましたが、実際のアフレコでは音響監督さんから「もっと音にしなくていい、もっとやらなくていい」というディレクションがあって。僕が思っている以上に陰の要素が強いキャラクターなんだなと感じました。ただ、彼は彼なりに熱いものを持っているんです。俯瞰で周りを見ているときもあるので、意外と大人な部分もあるんですよね。でも、猪突猛進で誰よりも子供な面もあって。その瞬間、瞬間で何を考えているか分からないミステリアスなキャラクターだと思います。