『Unnamed Memory』連載第5回:ラナク役・柳田淳一さんメールインタビュー|第7話の詠唱シーンは「いよいよ自分の悲願が達成される高揚感・全能感みたいなものが表現できたらいいなと思って演じました」
6・7話は気合を入れて収録したので、何度も見てもらえたら嬉しいです
――ラナクはティナーシャをアイティと呼び、過去に何らかの関係があったことがわかっています。彼女と掛け合うシーンはどんなことを意識されましたか?
柳田:ラナクには大きな目的があり、そのためにティナーシャに近づくわけですが、純粋な彼女を利用するため、表面上は優しさ・愛情ある態度を崩さないようにしました。
ただ、計画に乱れが生じ、彼に余裕がなくなってからは、それまでの態度と全く違ったものに見えるように意識しました。
――第7話ではラナクのかなり長い詠唱シーンがあったように思います。こだわったポイントをお教えください。
柳田:神に等しい力を得るための呪文を詠唱するシーンなので、重厚感・スケールの大きさがベースにありつつ、いよいよ自分の悲願が達成される高揚感・全能感みたいなものが表現できたらいいなと思って演じました。
ですので、このシーンを演じるポイントは「自分に酔うこと」ですかね(笑)。
――第7話の終盤ではティナーシャを小娘と謗ったり、手足がなくなっても構わないと言ったりするなど態度や言葉遣いがこれまでとかなり変わる場面も。彼女と対峙することになった後は、どんなことを意識して演じていましたか?
柳田:ラナクにとってティナーシャは婚約者ではなく、力を得るための「道具」に過ぎなかった。従順だと思っていたその道具に裏切られ、悲願成就を阻止されたという怒りを前面に押し出すように演じました。
他にも、力を失い余裕がなくなった焦り、身体の苦痛など複数の感情も同時に意識しました。
それらの結果、それまでの優雅で上品な態度との落差が大きくなっていると良いなと思っています。
――第7話までで印象に残っているシーン、ファンのみなさんに見返してもらいたいシーンを教えてください。
柳田:どのシーンも見どころがあって難しいですが…。
やはり6・7話は気合を入れて収録したので、何度も見てもらえたら嬉しいです(ショッキングな回ではありますが)。
そのうち皆さんもソラで呪文を詠唱できるようになってほしいと思います(笑)。
――最後にファンのみなさんへのメッセージと今後の見どころをお願いします。
柳田:『Unnamed Memory』をご覧いただきありがとうございます。
誠心誠意演じさせていただいたラナクもぜひ見ていただきたいですが、やはりこの物語はオスカーとティナーシャの関係性がどう変わっていくかが一番ステキな部分だと思います。
2人の物語を最後まで見届けてください。
『Unnamed Memory』作品情報
あらすじ
大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。
どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。
魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。
二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。
オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。
キャスト
(C)2022 古宮九時/KADOKAWA/Project Unnamed Memory