『呪術廻戦』領域展開一覧! 発動条件やメリット・デメリット、対抗策などもまとめて解説します!
「週刊少年ジャンプ」で連載中の漫画『呪術廻戦』。芥見下々先生によるダークファンタジー作品で、人の負の感情から生まれる化け物・呪霊と戦う呪術師たちの奮闘が描かれています。
独特の世界観や残酷な描写とユーモアのあるシーンのギャップなどが人気を呼び、アニメ化、映画化、舞台化など様々な形で展開されています。
呪術師たちの激しいバトルシーンも見どころの本作。本稿では、彼らが使う必殺技とも呼べる術「領域展開」について解説していきます。
※本稿はネタバレを含みます。
目次
- 「領域展開」とは?
- 「領域展開」のメリット
- 「領域展開」のデメリット
- 「領域展開」一覧
- 伏魔御厨子(ふくまみづし)/両面宿儺
- 蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)/漏瑚
- 無量空処(むりょうくうしょ)/五条悟
- 自閉円頓裹(じへいえんどんか)/真人
- 嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)/伏黒恵
- 名称不明/疱瘡婆(疱瘡神)
- 蕩蘊平線(たううんへいせん)/陀艮
- 誅伏賜死(ちゅうぶくしし)/日車寛見
- 真贋相愛(しんがんそうあい)/乙骨憂太
- 坐殺縛徒(ざさつばくと)/秤金次
- 時胞月宮殿(じほうげつきゅうでん)/禪院直哉
- 胎蔵遍野(たいぞうへんや)/羂索
- 三重疾苦(しっくしっくしっく)/万
- 朶頤光海(だいこうかい)/花御
- 詳細が明かされていない「領域展開」の使い手
- 「領域展開」への6つの対抗策
- 「領域展開」は難しいけど面白い!
「領域展開」とは?
「領域展開」とは、「術式を付与した生得領域を呪力で周囲に構築する」こと。もっと嚙み砕いて言うと、「呪力によって心象風景を具現化した結界を作る」ことで、その中に相手を閉じ込め攻撃します。
大量の呪力と高い技術を必要とするため、呪術戦の頂点とも言える戦い方であり、使える術者もごく一部のみ。場合によっては「領域展開」ひとつで勝敗が決してしまうこともあります。
発動に必要なのは術式と生得領域
「領域展開」を発動するには、術式と生得領域の2つが必要です。術式とは、呪力を流して発揮される特殊能力のことであり、その多くが生まれつき持っているものとされています。どんな能力かは個々人で違い、千差万別です。
そして、生得領域とは術者の心の内、独自のイメージ、精神世界とも言えるものです。それを現実世界に呪力で構築し、そこに術式を付与すると領域を展開することができます。
種類は「必中」と「必中必殺」の2つ
「領域展開」には「必中」タイプと「必中必殺」タイプの2種類があります。「必中」タイプは、領域に閉じ込めた相手に自分の術式(ルール)を強制(必中)させるのみに留まります。
昔は「必中」タイプが一般的であり、「領域展開」は現在よりもスタンダードな技術だったそうです。しかし、次第に「必殺」にも重きが置かれるようになり、展開するには高度な技術が必要となりました。結果として、現在は「必中必殺」タイプが増え、使い手となれる術師が減少したのです。
「領域展開」のメリット
「領域展開」の効果は大きく2つ。1つ目は、ステータスの上昇です。自分と相性の良い環境を作り出すことで自分のステータスを底上げすることができます。
2つ目は、領域内で発動した術式が必ず命中すること。術式が付与された領域内に閉じ込められた時点で、「術式が命中している」状態であるため、術式を発動させれば必ず当たるというわけです。これは戦闘において大きなアドバンテージになります。
「領域展開」のデメリット
メリットが大きければ、当然デメリットもそれ相応のもの。「領域展開」は莫大な呪力を消費するという欠点があります。基本的には短時間で何度も使用することはできない奥の手なのです。
さらに、強力な力ゆえに術式そのものにも負担がかかり、「領域展開」直後は術式が焼き切れてしまい、一定時間使用が難しい状態になります。術式の特性によって、あるいは焼き切れた術式をリセットする手段を用いることによって短時間のうちに使用することもできるようですが、そう簡単にできるものではありません。
「領域展開」は、呪術戦において有効な手段である一方、何らかの形で破られてしまった場合、大きな隙ができてしまうというリスクを伴っています。
「領域展開」一覧
ここからは作中に登場した順番に各キャラクターの「領域展開」を一覧で紹介していきます。
伏魔御厨子(ふくまみづし)/両面宿儺
呪いの王と称される両面宿儺。圧倒的な力を持つ宿儺の領域は他のものとは別次元のものです。一般的な領域は、一定の範囲をドーム状に囲い、他者を閉じ込めるものですが、伏魔御厨子は結界で空間を分断しない“閉じない領域”です。
相手に逃げ道を与える“縛り”を作ることで必中効果範囲が底上げされており、最大200mという広範囲への攻撃が可能。領域内のものには絶え間なく斬撃が浴びせられます。
閉じない領域の展開は、キャンバスなしで絵を描くに等しく、まさに神業。宿儺だからこそ可能な最上級の「領域展開」です。
蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)/漏瑚
大地から生まれた特級呪霊・漏瑚の蓋棺鉄囲山は、溶岩地帯を周囲に構築します。並みの術師であれば領域に入った時点で焼け切れてしまうそう。さらに、周囲を覆う溶岩から灼熱の炎やマグマが噴出され、対象者を襲います。まさに「必殺」の「領域展開」です。
無量空処(むりょうくうしょ)/五条悟
最強の呪術師・五条悟の無量空処は、相手を無下限の内側に引きずり込みます。領域内は宇宙のような空間が構築されており、生命活動におけるあらゆる情報を無限に与えられ続けます。その膨大な量を、対象の脳は処理しきれず、全てを認識しながら何もできないという状況に陥ります。
動けなくなってしまったが最後、そのままゆるやかな死を迎える、あるいは五条の手でとどめを刺されて勝負が決してしまいます。
自閉円頓裹(じへいえんどんか)/真人
掌で触れた生物の魂に干渉し自在に弄ぶことができる術式を持つ特級呪霊・真人。その領域・自閉円頓裹は、無数の腕と手で構築されています。対象は領域内に入った時点でその掌に触れられている状態となるため、あとは真人の思うがまま。文字通り「掌の上」状態になるのです。
嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)/伏黒恵
式神を使役する術式「十種影法術」の使い手である伏黒恵の嵌合暗翳庭は、影の沼で満たされた領域です。しかし、この領域はまだ未完成。結界を閉じ切れていないため「必殺」はおろか「必中」の効果も付与されていません。
伏黒は、「十種影法術」の潜在能力を120%引き出すことに重きを置いているのです。これからの成長が期待される「領域展開」といえるでしょう。
名称不明/疱瘡婆(疱瘡神)
渋谷事変の際に、一級術師・冥冥と交戦した特定疾病呪霊である疱瘡婆(疱瘡神)の「領域展開」は、対象を棺桶に拘束したのち墓石で埋葬し、そこから3カウント以内に脱出できなければその病に罹って死んでしまうというものです。
埋葬までが必中であり、脱出するにもかなりのパワーが必要なようで、徐々に相手の体力を削っていきます。喋ることのなかった呪霊だったためか、その名称は明かされていません。
蕩蘊平線(たううんへいせん)/陀艮
海への畏怖の気持ちから生まれた特級呪霊・陀艮の蕩蘊平線は、南国のビーチのような領域。一見穏やかに見える領域ですが、海洋生物の姿の式神による攻撃や大量の水を使った攻撃が標的を襲います。それらの攻撃は当然必中のものであり、避けることは非常に困難です。
誅伏賜死(ちゅうぶくしし)/日車寛見
呪術師でありながら弁護士でもある日車の誅伏賜死は、現在では少ない「必中」タイプの「領域展開」。領域内はまるで裁判所のようになっており、対象者は過去に犯した罪について言い分を述べて疑いを晴らさなければなりません。
当然、日車からも反論がなされ、それを踏まえてジャッジマンが六法に基づき判決を言い渡します。有罪となった場合、一定時間呪力を練ることができなくなり、命は取られないものの、呪術戦において非常に不利な状況に。有能な弁護士である日車が相手となるので、無罪を勝ち取ることは困難を極めることになります。