『東京カラーソニック!! the BUDDY』が始動──「東京カラーソニック!! the BUDDY CASE by BUMPEACE」発売! 瀬文永久役・梶原岳人さん&財前未來役・木村良平さんインタビュー
音楽学校を舞台に、学生たちが楽曲を共作するオンリーワンの青春エンターテインメント『東京カラーソニック!!』。
2021年より1stシーズンのCDリリースがスタートし、音楽フェスの頂点を目指す4組のバディの青春ストーリーが描かれていきました。昨年2023年の3rdシーズン『東京カラーソニック!! Trust』では、2度目の「東京カラーソニック」が開幕し、キングの座が選ばれた。そして4年生の春飛、海吏、神楽は祭典を終え卒業。様々な問題、キャラクターの心情や成長を繊細な物語で描かれています。
そして今年、ドラマに特化した新しいスタイルの最新シリーズがスタート。「バディ達が過ごす、それぞれの時間」をテーマに、様々な季節、場所、時間の中で、5組のバディの新たな物語が紡がれます。
今までのCDシリーズとは異なり、各配信サービスにてドラマの配信販売。アニメイトでは、本編のドラマシリアルコードの入ったグッズ付きセットも発売!
今回は、6月13日にリリースされる「東京カラーソニック!! the BUDDY CASE by BUMPEACE」の収録を終えたばかりの瀬文永久役・梶原岳人さん、財前未來役・木村良平さんにインタビューを実施! 新シーズンが始動した今のお気持ちをお伺いしました。
僕と良平さんは感覚が近しいのではないかと思っています
──収録お疲れさまでした。3rdシリーズの二人の物語を経て少し先の物語が描かれましたが、まずは今回の永久と未來のエピソードについてどう感じたかお聞かせください。
瀬文永久役・梶原岳人さん(以下、梶原):今回のお話は、ユートピアな雰囲気を強く感じました。永久にとって財前家は心安らげる居場所になるだろうと思えました。
家族という存在は、苦しかったことを含め永久にとってキーになるもので……。そんな中、永久が未基人からあの言葉をかけてもらえたことは彼にとっても大きかったと思います。財前家のみんなも新しい家族なのだと感じられて嬉しかったです。
僕はお金持ちの家に対しては、みんなが仕事に忙しく殺伐としているイメージを持っていたんです。けれど未基人(未來の兄)はとても未來くんのことを思っているし、執事の太田さんも本物の家族のような関わり方をしていて。永久がそんな財前家の一員になれて良かったと感じました。これが新しい家族の形であると嬉しく思いましたし、しっかりと未來のことを見ていて、素敵だなと思いましたね。
財前未來役・木村良平さん(以下、木村):永久と未來、2人の世界を思う存分楽しめる話だと思いました。未來と永久の関係性も前と比べて随分と変化しましたよね。日常のシーンも多く、岳人と一緒に収録できて嬉しかったです。掛け合いならではの空気感を皆さんにぜひ楽しんでほしいです。
収録を重ねてくると、キャラクターの演じ方に対してこれでいいのかと思うときもあるのですが、未來の場合は自然に未來になっていく気がしています。話がとても自然なので、演じていても楽しいです。
──収録している中で、最も心に残っているセリフ・シーンはございましたか?
梶原:未基人から「家族みたいなものだよ」と言ってもらえたシーンです。僕自身も家族という存在はとても大事だと思っています。家庭環境も比較的円満な方でした。両親は仲が良くて、いろいろな場所に連れて行ってもらっていたので、永久の事情は心苦しくありました。
そんな彼が新しく家族を見つけて、新しい居場所を作ることができてよかったです。永久には心から幸せでいてほしいなと思います。
木村:アビスの跡地に行ったシーンです。物語の裏で、未來が解体作業を一人でやっていたのかと思うと、辛かっただろうなと思いグッときました。永久も永久なりにその事情を汲み取ったのだろうなと感じられて、二人の絆を感じました。
──作品が開始してから約3年。永久と未來で掛け合いのお芝居をする時間も長い中、相手のお芝居のどういった部分に魅力を感じられますか?
梶原:いつも「良平さんとのお芝居が一番やりやすい」とお話させていただいているんですが、何がそう思わせるのか言葉にしようとすると難しくて。僕はお芝居しているとき、何か考えてしまったら逆に崩れるタイプです。違う事柄を頭に浮かべたり、次はどうしようかなと考えると、感覚が切れてしまうと思っていて。
家で台本を読んでいるときは演じ方について考えますが、収録のときはできるだけ考えるという作業をしないようにしています。
良平さんと掛け合いしていると、無になれるというか、無駄な考えが浮かばないんです。僕と良平さんは感覚が近しいのではないかと思っています。辿っているルートがすっと入っていくというか……。今どういう感覚でなにを考えているか、言葉を交わさずとも伝わってくるから、それが自分のやりやすさにつながっていると思います。
木村:岳人に対してはいつも演技が上手だと感じているのですが、それはお芝居上手な役者という意味とは別なんです。
昔、塾の講師をしていたことがあります。僕が一番得意だったのが現国ですが、教えるのが一番難しかったのも現国でした。苦手な人は本当に苦手な教科でした。問題を解く上でも、文章を読み取る感覚が重要になってくると思います。
でも岳人と芝居していると、きっと現国が得意なのだろうなと感じることが多いです。僕の演出を自然と汲み取ってくれるところもありがたい。共に収録する中で、年々スムーズに芝居ができるようになっていっていると思います。