『キングダム』龐煖(ほうけん)とは? 王騎や信のゆくてに立ちはだかる“武神”。その勝敗は?
アニメで龐煖を演じていらっしゃるのは高塚正也さん
さて、次はアニメ版の『キングダム』を見ていきましょう。
高塚正也さんのプロフィール
高塚正也さんは、兵庫県にて8月15日のお生まれです。
代表作は、『戦国無双』直江兼続など。その他、NHKのテレビ番組『歴史秘話ヒストリア』『新美の巨人たち』ボイスオーバーの、ご出演などもされています。
『キングダム』では、「龐煖、ナレーション、徐完、ランカイ、左慈、尚鹿、尾到、松左、番陽、王建王、考烈王」と、複数の役を演じられています。それぞれの演じ分けがお見事なので、気付かれていない方も多いのではないでしょうか。
高塚さん演じる龐煖は、まさに得体の知れない強敵という怖さでした。龐煖が出てくると、“うわっ、嫌なのが、来た!”と思いながら、自然に主役側を応援する流れに導かれた方、多いのではないでしょうか。(筆者だけ?)
こういった導きができるのは、高塚さんが、ご自身の演じるキャラクターが作品中でどんな役割を求められているのかを、しっかり把握されているからこそですよね。さすがです。
映画版で龐煖を演じていらっしゃるのは吉川晃司さん
次は、実写映画版『キングダム』です。
実写映画版は、2019年公開の無印『キングダム』、2022年公開の『キングダム2 遥かなる大地へ』、2023年公開の『キングダム 運命の炎』と3本があります。この中で、龐煖が出ているのは『キングダム2 遥かなる大地へ』です。加えて、2024年7月12日公開予定の『キングダム 大将軍の帰還』では、王騎との一騎討ちが見られる模様です。
吉川晃司さんのプロフィール
吉川晃司さんは広島県にて8月18日のお生まれです。俳優、ミュージシャンとしてのご活躍ぶりは、もはや紹介する必要がないのではというくらいです。
俳優としての代表作は、NHK大河ドラマ『天地人』織田信長、NHKの朝の連続ドラマ『舞いあがれ!』大河内教官役、など。
映画版『キングダム』では、シークレットキャストとして『キングダム2 遥かなる大地へ』からご出演。ちなみにこの時のシークレットキャストは、吉川さんのほかに、李牧役の小栗旬さん、カイネ役の佐久間由衣さん。粋なサプライズでした。
吉川さんの龐煖は、もうその立ち姿から強そうで、存在感が圧倒的でした。
原作の原先生も、「“武神”とうたわれるホウ煖役の吉川晃司さんは、漫画原作でも描いてきた最強の武人という迫力を存分に出して下さっていますし、とにかく恐ろしい」とおっしゃっています。(2023/08/28マイナビニュースより)
また、原先生は単行本72巻のあとがきにて、来月公開の映画に関して、「映画1、2、3は、サイコーに面白かったのですが、4はちょっと“別格”です! 邦画史に残る感動の大作になっております」とも。
これは、非常に楽しみですね。
まとめ
ここまで、『キングダム』龐煖を取り上げてきましたが、いかがだったでしょうか。
“なんか戦場で突然出てくるやっかいなやつ”と思っていた龐煖ですが、改めて見直すと、一人閉じた世界では、本当の強さは得られない、ということを私たちに教えてくれる人物だったような気がします。
この龐煖のエピソードの数々には、原先生ご自身の指針が表れているのではないでしょうか。龐煖と信を対極に置いた上で、“人との絆を勝たせた”というのは原先生のお仕事の姿勢であり、作品にかかわる方々にも通じるものなのでしょう。
『キングダム』は原先生はじめ、演者の方々、スタッフの方々、編集の方々、など多くの方々の力の相乗効果あっての名作なのですね。
一読者として、かかわられているすべての方々にありがとうと言いたいです!
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