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『ヤマト3199』第一章初日舞台挨拶&上映記念舞台挨拶レポート

『ヤマトよ永遠に REBEL319』第一章 黒の侵略、初日舞台挨拶&上映記念舞台挨拶の公式レポートが公開! 中村繪里子さん、福井晴敏監督ら登壇

2024年7月19日(金)より上映を開始した『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』の初日舞台挨拶と上映記念舞台挨拶レポートが到着しました!

桐生美影役の中村繪里子さんがMCを務める両舞台挨拶。7月19日(金)に実施された初日舞台挨拶では、中村さん、福井晴敏監督、ヤマトナオミチ監督、脚本の岡秀樹氏が登壇しました。

また、7月21日(日)に実施された上映記念舞台挨拶では、中村さんと福井監督に加え、キャストの畠中祐さん、村中知さん、羽多野渉さん、森永千才さん、伊東健人さんが登壇し会場を盛り上げました。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』初日舞台挨拶オフィシャルレポート

本編上映後、おそろいの法被姿で登壇した福井晴敏(総監督)、ヤマトナオミチ(監督)、岡秀樹(脚本)。上映初日を迎え、「長かったですね」と福井がしみじみと語れば、ヤマト監督も「完成するかどうか分からないと思っていました」。さらに岡が「きっとお客さんもそう思っていましたよね。色々ありましたけど、初日を迎えられてよかった。多くの人がこの12年間、ヤマトに寄り添って、観てくださるというのはすごいこと。今日もこんなおじさん3人の舞台挨拶なのに全席完売ですからね」と感慨深い様子を見せた。

本作は、1980年公開の劇場映画第3作『ヤマトよ永遠に』に新解釈を与え、全七章(全26話)のリメイクシリーズとして再構成した作品の第一章。今年は「宇宙戦艦ヤマト」のテレビ放送から50周年という節目でもあり、岡は「50周年に『3199』がスタートするとは夢にも思いませんでした。当初の予定では、もっと早く始まる予定でしたが、ある意味、ベストタイミングに始動できたと言えるかもしれません」と語った。

この日の司会は、桐生美影役の声優を務める中村繪里子が担当。2023年12月に『宇宙戦艦ヤマト 劇場版』『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』が4Kリマスター版で公開されたことに触れて、「これまでずっと(鑑賞せずに)取っておいたんです。艦長の(古代進役の)小野大輔さんが、オリジナルは収録が終わるまで触れないで、自分のタイミングで触れていきたいとおっしゃっていたので、わたしもそれに見習ってずっと我慢していたんです。実際に観てみて、そこには別の宇宙が広がっているんだと感じました」という中村に対して、岡も「やはりオリジナルシリーズで描かれた物語やテーマ、登場人物たちのセリフや思いというのは、リメイクシリーズとしても当然無視はできない。もちろん全然違うものに仕上がっているはずだけど、間違いなく細胞レベルでオリジナルシリーズの登場人物たちの遺伝子や考え方、体験などは受け継がれているはず。そうしようと思わなくても、呪いがかかったかのようにそうなってしまう」とオリジナルへの思いを語った。

その上で「まずは福井さんがストーリーの構成案を書くけど、それをシナリオに直すのが僕の役割。皆さんご覧になっていただいたからお分かりだと思いますが、本作のメインタイトルが出るカットは、原作の『ヤマトよ永遠に』を完全に踏襲しています。福井さんの最初の文章の段階で“完コピ”とありましたから」と明かした岡の言葉に会場は拍手。ヤマト監督も「このシリーズの制作を通じて、基本的には総監督の福井さんがリードしてコンテなどを発注しています。今回、第一章にあたる第1話と第2話は僕がコンテを描いたんですが、福井さんがひとつひとつチェックしていきました。メインタイトルのカットも、原作にタイミングを合わせて、自分で尺を確認しながら、同じように再現しています」と明かした。

第二章「赤日の出撃」は11月22日より上映が決定している。「今回は仕掛けが多いんですよ」という福井は、「もともと原作がビックリ箱みたいな作品なので驚くポイントが多いんですよ。正直これを、もう一度同じタイミングで箱を開けていっても原作の確認作業にしかならない。それは意味がないので。今回は『3199』としてのビックリ箱を用意しています。だから原作で仕掛けられたビックリ箱は、第二章の早い段階で全部開けちゃいます」と宣言。それを聞いたヤマト監督は「そのたびに、ひとつひとつの設定をつくったり、カットの材料をたくさんつくっていかなきゃいけないので。次々と出したら量が増えちゃって」と苦笑い。福井も「第一章はアイドリングなので、第二章からギアを上げていきます」と意気込んだ。

そんな第二章について「少しでも早く第二章に触れたいと思っているヤマトファンの皆さまにとって11月22日は待ち遠しいですよね……」と中村が期待を寄せるも、まだまだ膨大な作業が残っているというヤマト監督は苦笑いで「もう、すぐですよ」と返して会場は大笑いとなった。

最後に第二章を読み解くためのキーワードとして、「波動カートリッジ弾、アルフォン、水色の……、グロデーズ……そんなものが下りてきました」といった具合にヒントをいくつか挙げた岡。続くヤマト監督は「『3199』から制作体制が変わりました。それによってスタッフが入れ替わったりもして。それらの模索がいい風に発揮されています。第二章からヤマトが登場するということで、第二章の方がCGの制作期間も長く、その間に何度も積み重ねてつくられた動きになっています。ひとつひとつ、ドラマもキャラクターも合わせて楽しんでいただけたら」とメッセージ。

 そして最後に福井が「今は作画でつくる、メカもののアニメが少なくなっています。今、宇宙もので、作画でアニメをつくるというのは本当に大変な状況になっていて。作れる人が少ない。そういう中でも、一定以上のクオリティをやることを何とかやっていかないと、このジャンルが滅亡してしまう。そういうことに対するREBEL(抵抗)でもあります。長い航海がはじまりましたが、引き続き応援よろしくお願いします」と決意を語った。

初日舞台挨拶 情報

■日時
7月19日(金) 初日舞台挨拶 20:25~20:55
※上映後舞台挨拶

■場所
新宿ピカデリー シアター1(新宿区新宿3-15-15)
       
■登壇者
福井晴敏(総監督)
ヤマトナオミチ(監督)
岡秀樹(脚本)

・進行
中村繪里子(桐生美影役)

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』上映記念舞台挨拶レポート

いよいよ劇場上映となった第一章。そのことについて畠中は「とにかく今もアフレコが続いている状態。長きにわたる戦いの最中なので、その出発点である第一章というのはすでに懐かしいと言いますか。それくらい今後の展開が白熱していきます。ですから、あらためてこうやって観てくださる皆さまと一緒に、これからヤマトの物語がどうなっていくのか、もう一度考えたいなと思いました」と今後の展開の期待をあおった。

会場には熱心なヤマトファンはもちろんのこと、この日はじめて「宇宙戦艦ヤマト」を観るという初心者もチラホラ。そんな彼らに向かって畠中が「もしかして、“続編だから分からないかも”みたいなことを思う方もいらっしゃると思いますが、そんなことはありません。すごく親切なつくりになっていますから。僕自身も50年というヤマトの歴史を浴びていると、『これってどういうことだったっけ?』ということがよくあるんですけど、それをきちんと整理して見せてくれるので。はじめての方も安心して観ていただきたいですね」と明かした。

また、本シリーズの「3199」というタイトルについて伊東は「最初に情報が出た時は何も知らなくて、世代が1000年後に変わって、登場人物が総入れ替えになるのかと思っていました。でもそういうことじゃなくて、また坂本たちを見れるのはうれしかった。では、この『3199』というのは何なのか、という疑問は当然皆さん持たれているかと思いますが、これはまだ言えません。僕も気になっています。気になるポイントというのが、タイトルだけでもたくさんあります」とコメント。

『3199』で気になるキャラクターについて質問された村中が「わたしは『2205』にも出ていた同期たちの集合写真で、いい感じのシュッとした彼がいたので、その彼が出てくるのかな、出てこないのかな、というのは気になっています」と語ると、複雑な表情を見せた畠中。土門の気持ちになってヤキモチを焼きながら「じゃ、(村中演じる)みやこ的にはあの男が気になる感じ? 全然いいんだけど……男として気になる感じ?」と尋ねた畠中に会場も大笑い。“そのキャラクター”について、あらためて畠中が「もともと土門とも親友だったという話も聞いてますけどね。これから先に“彼との物語”もあるので、そこは楽しみに待ってもらいたいなと思います」と会場に呼びかけると、「キーワードはカップ麺ですね」と付け加えた福井。ネタバレギリギリのトークで会場を盛り上げた。

イベント終盤、最後のメッセージを求められた伊東が「『宇宙戦艦ヤマト』の新シリーズがはじまりました。前作はガミラスとイスカンダルにスポットが当たっていましたが、今作は、宇宙や他の惑星だけでなく、地球にスポットが当たっています。地球がどうなるのか、ということは現代の皆さんにも身近に感じられると思うので、自分の心境に当てはめながら、これから何を守り、何を助けるのか、そんなことを考える一助になればと思っております」と呼びかけると、森永も「皆さんも、早く観たくてソワソワしていることでしょう。第一章とは言いながらも、物語がものすごく動いていきますので、皆さんにもまばたきをしないくらいに目を開けて観てほしいです。音もいい、芝居もいい、画もいい、脚本もいい、全部が詰まっていますので、ぜひ楽しんでください」とメッセージ。それに補足して「これは余談なんですが、今日、キャラクターページの雷電のところをふと見ていたら『アメリカの西海岸生まれ』と書いてあって。実はわたしもそこに住んでいたので、意外な共通点があってうれしいなと思ました」と語り、会場を驚かせるひと幕もあった。

さらに波多野が「ヤマトに参加して、大先輩の千葉繁さんや、江原正士さん、玄田哲章さんなど、それこそ子どもの時に見ていたアニメに出演されていた、そうそうたる先輩方とご一緒できることが本当に光栄です。この間もアフレコでご一緒させていただいたんですが、気さくに話しかけてくださって。こういう先輩方とお仕事の現場でお会いできる機会というのは多くはないので、本当にうれしいことでありますし、その中でひとりのキャラクターの人生をまっとうできるというのは本当にしあわせなこと。これからはじまる第一章ですが、最後まで長い旅ですから。最後までごゆっくりご覧いただきたいと思います」。

そして村中が「今年、放送開始50周年。当時から観ている方もいらっしゃると思いますが、これからまた長い旅がはじまります。先ほどヤマトを始めて観るという方もいらっしゃいましたが、どう感じていただけるのか、わたしもドキドキしています。これだけの皆さまが応援してくださるのは心強いことなので、これからもヤマトと一緒に歩んでいただけましたら嬉しいです」。

最後に畠中が「今から観る物語は、旅のはじまり、これから長い旅が始まります。個人的な話になるんですが、『2205』の時はほぼひとりでアフレコを録りました。それが徐々に、すごい先輩方と一緒にアフレコをさせていただくようになって。一緒にかけあっていくことを経験すると、家で台本を読んでいたら、今までそこまで気にしていなかったところで、急にワーッと気持ちの波が来て、涙が出そうになる瞬間があったんです。それってその人たちが投げかけてくれた愛みたいなものに心が反応した瞬間だったと思うんです。そうやってつながっていくことの積み重ねを『ヤマト』に感じるんです。それはフィルムの中に宿っていると信じていますし、そう思ってこの作品づくりに携わっていきたいと思っております。ぜひそうした『ヤマト』の愛を受け止めてくれたら嬉しいです」と会場に呼びかけた。

上映記念舞台挨拶 情報

■日時
7月21日(日) 上映記念舞台挨拶 19:45~20:15
※上映前舞台挨拶

■場所
新宿ピカデリー シアター1(新宿区新宿3-15-15)
       
■登壇者
畠中祐(土門竜介役)
村中知(京塚みやこ役)
羽多野渉(板東平次役)
森永千才(キャロライン雷電役)
伊東健人(坂本茂役)
福井晴敏(総監督)

・進行
中村繪里子(桐生美影役)

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』作品情報

ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略

あらすじ

時に西暦2207年。あのガミラス本星とイスカンダル星が消滅した事件から二年 ――。突如、太陽系に謎の巨大物体〈グランドリバース 〉が出現した。地球防衛軍の善戦虚しく、幾重もの防衛網を易々と突破した〈グランドリバース 〉は 、悠然と地球の新首都へと降下したのである。音も無く出現する降下兵の群れ。上陸する多脚戦車。瞬く間に首都は制圧されてゆく。もはや地球には抗う術はないのか ――。そのとき旧ヤマト艦隊クルーに極秘指令が下った。「ヤマトへ集結せよ!!」そこに聞こえてくる謎の歌声。「帰ってきた」と呟く謎の男。果たして侵略者の驚くべき正体とは!?人類の命運を賭けて、いま未踏の時空へと宇宙戦艦ヤマトの航海が始まる 。

キャスト

古代 進:小野大輔
森 雪:桑島法子
真田志郎:大塚芳忠
島 大介:鈴村健一
土門竜介:畠中祐
徳川太助:岡本信彦
板東平次:羽多野渉
京塚みやこ:村中知
坂本 茂:伊東健人
キャロライン雷電:森永千才
北野哲也:木島隆一
南部康雄:赤羽根健治
太田健二郎:千葉優輝
相原義一:國分和人
藤堂早紀:高垣彩陽
芹沢虎鉄:玄田哲章
藤堂平九郎:小島敏彦
北野誠也:鳥海浩輔
揚羽 武:上村祐翔
南部康造:松本忍
島 次郎:古屋亜南
アルフォン:古川慎
イジドール:堀江瞬
ランベル:江口拓也

(C)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会
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