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夏アニメ『逃げ上手の若君』足利尊氏役・小西克幸に聞く演じるキャラクターの不気味さ

ずっとニコニコしていて誰にでも優しいのが揺るがないから不気味|TVアニメ『逃げ上手の若君』連載第4回:足利尊氏役・小西克幸さんインタビュー

『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』を手掛けた人気作家・松井優征先生が描く歴史スペクタクル漫画『逃げ上手の若君』がTVアニメ化。2024年7月よりTOKYO MX・BS11ほか全国30局にて放送中です。本作の主人公は、信頼していた幕臣・足利尊氏の謀反によってすべてを失った北条時行。時行は逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で仲間と出会い、訪れる困難を「逃げて」「生きて」乗り越えていきます。

アニメイトタイムズでは、本作の魅力を深掘りする連載インタビューを実施! 第4回目は、足利尊氏を演じる小西克幸さんにお話を聞きました。尊氏の印象を「人のよさがかえって不気味」と語る小西さん。ディレクションでは、「もっと子供でもいいです」と言われたそう。果たして、そのディレクションの意図とは?

 

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逃げ上手の若君
時は西暦1333年、武士による日本統治の礎を築いた鎌倉幕府は、信頼していた幕臣・足利高氏の謀反によって滅亡する。全てを失い、絶望の淵へと叩き落とされた幕府の正統後継者・北条時行は、神を名乗る神官・諏訪頼重の手引きで燃え落ちる鎌倉を脱出するのだった…。逃げ落ちてたどり着いた諏訪の地で、信頼できる仲間と出会い、鎌倉奪還の力を蓄えていく時行。時代が移ろう大きなうねりを、「戦って」「死ぬ」武士の生き様とは反対に「逃げて」「生きる」ことで乗り越えていく。英雄ひしめく乱世で繰り広げられる、時行の天下を取り戻す鬼ごっこの行方は―――。作品名逃げ上手の若君放送形態TVアニメスケジュール2024年7月6日(土)〜TOKYOMX・BS11ほかキャスト北条時行:結川あさき雫:矢野妃菜喜弧次郎:日野まり亜也子:鈴代紗弓風間玄蕃:悠木碧吹雪:戸谷菊之介諏訪頼重:中村悠一足利高氏:小西克幸小笠原貞宗:青山穣諏訪盛高:石黒史剛市河助房:山本高広瘴奸:東地宏樹スタッフ原作:松井優征(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)監督:山﨑雄太シリーズ構成:冨田頼子キャラクターデザイン:西谷泰史副監督:川上雄介プロップデザイン:よごいぬサブキャラクターデザイン:高橋沙妃色彩設計:...

 

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足利尊氏の人のよさが逆に怖い

――最初に原作を読んだときの感想をお聞かせください。

足利尊氏役・小西克幸さん(以下、小西):歴史が題材の作品って、戦うことがメインという場合が多いと思うのですが、本作は主人公が子供で、しかも「逃げる」ことが主軸なんですよね。加えて、この時代で北条側をピックアップしているという点にも新しさと面白さを感じました。「この時代にはこういう人がいたんだ」という発見もあって、読んでいて楽しいです。

――原作者・松井先生の作品には触れてきましたか?

小西:『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』を読んでいました。先生の作品は不思議と言うか、ちょっとおどろおどろしいというか。一筋縄ではいかないという雰囲気がどの作品にも漂っていますよね。あとはクセの強い愛されキャラクターが多いという印象もあります。

 

 

――そんな松井先生が描く足利尊氏については、どのような人物だと感じていますか?

小西:あの“人のよさ”が逆に怖いです。ずっとニコニコしていて誰にでも優しい。それが揺るがないというのが、かえって不気味なんですよ。

――そういう不気味さこそが、尊氏のカリスマ性と言えるのかもしれません。

小西:たぶん、そうだと思います。まだ物語が始まったばかりの現段階では、尊氏の真意がどこにあるのか分かりません。それでもあれだけ彼を支持する人がいて、どんどん色々なことを進めていきます。何をしたいのか全く分からない謎の人物なのになぜか付いていきたくなるのは、愛される要素やカリスマ性があるからなんでしょうね。

――演じるなかで、どのようなディレクションがありましたか?

小西:カリスマ性があって、いつもニコニコしていて誰からも慕われている人物ですが、「もっと子供でいいです。例えば、子供がおもちゃを与えられて楽しんだり、好きなことをずっと考えていてテンションが上がったりみたいな感じ。無邪気さがあってもいいです」というディレクションがありました。あのディレクションによって、余計に不気味さを感じるキャラクターになった気がします。

――実際のアフレコはいかがでしたか?

小西:本作では尊氏サイドの方々と一緒になることが多くて。ただ、尊氏はセリフが多いキャラクターではないので、あまり芝居のかけ合いはできなかったんですよね。

 

 

――時行役の結川あさきさんとは現場で一緒になることはありましたか?

小西:最序盤の収録で一緒になりました。確か、アフレコをまだあまり経験したことがないとおっしゃっていた記憶があります。それからは本作で一緒になる機会がなかったので、彼女がどれくらいアフレコの仕方が変わったのか、オンエアを見るのが楽しみです。

――本連載のインタビューで結川さんは、1000本ノックを受けたとおっしゃっていました。

小西:そうなんですね。でも、最初だからということで何となくOKを出されるより、何度も粘ってもらえたほうがありがたいと僕は思っています。ずっと粘ってもらえたということは、もっといいお芝居ができると思っていただけたということでしょうし。

――なるほど!

小西:アフレコの時間には限りがあるので、スタッフの方々が「もうこれ以上はできなさそう」と思ったら、その時点でよかったテイクを採用されると思うんです。テイクを重ねてあれもダメ、これもダメとなるとどう芝居をすればいいか分からなくなってしまいがちですが、それを自分のなかでコントロールしながら、「どう違っているんだろう」と考えるのが大事な気がします。

 

 

(C)松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会
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