音楽
『リコレ』第2シリーズ:男性声優陣がカバーした楽曲への想いを語る

『Re:collection』第2シリーズ:2ndライブに向けて大河元気さん、菊池勇成さん、鈴木崚汰さん、高塚智人さん、ランズベリー・アーサーさんら男性声優陣がカバーした楽曲への想いを語る/インタビュー

豪華男性声優陣が、1980年代~2000年代を代表する名曲を歌うJ-POPヒットソングカバーアルバム『[Re:collection] HIT SONG cover series feat.voice actors』シリーズ。

その第2シリーズとなる全3枚のアルバムのリリースイベントが6月30日に都内某所で開催され、同アルバムに参加した声優のなかから、大河元気さん、菊池勇成さん、鈴木崚汰さん、高塚智人さん、ランズベリー・アーサーさんの5名が登壇し、大勢のファンが見守るなか、作品にまつわる興味深いトークを行った。

今回はイベントを終えたばかりの5人に直撃取材! 誰もが知る名曲をカバーするにあたって意識したこと、2025年1月に開催される2ndライブへの意気込みなどについて話を聞いた。

 

『リコレ』第2シリーズでカバーした楽曲への想い

ランズベリー・アーサーさん(以下、ランズベリー):今回の企画は、声優本人の歌声と原曲の歌の絶妙なバランスがいい塩梅で出るのが、聴いていてとても面白いと感じました。

自分が好きなアーティストの楽曲を歌う場合、リスペクトの気持ちがあるので、歌い方が似てくる部分が出てくると思うのですが、そこが逆に良いエッセンスになっているなと、他の方たちのカバーを聴いても感じました。

鈴木崚汰さん(以下、鈴木):声優は歌が上手い方が多いんですよね。しかも皆さん本当に耳が良いので、原曲に寄せて歌うこともできるし、自分の気持ちや思い入れを乗せて歌うこともできる。声優らしい多種多様なアプローチを楽しめる企画だと思います。

 

 
高塚智人さん(以下、高塚):めちゃくちゃ素敵なコンテンツだと思います。名曲は名曲でも人によってはその曲を通ったり通らなかったりがあると思います。

このコンテンツで自分の応援してる人が歌っているから聞いてみたという理由で、自分の知らなかった曲の魅力にも気づいてもらえたらとても嬉しいです。

菊池勇成さん(以下、菊池):(カバー対象楽曲の)年代を絞っているのもいいところで。例えばカラオケ企画のお仕事で歌う場合は「いまの流行りの曲を歌ったほうがいいのかな?」と考えがちですけど、この企画ならそういうことを意識しなくていいし、昔の素敵な楽曲をいろんな人に知ってもらえるきっかけになれると思うと、自分も歌うときにさらに力が入りました。

大河元気さん(以下、大河):ただ、シンプルに緊張しますよね。もちろん歌うときは自信を持って歌いますけど、やっぱり有名なヒット曲を自分名義でカバーするなんて恐れ多いことなので。でも、それと同じくらい、お話をいただいたときは「やったぜ!」と思いましたし、嬉しかったですね。

――皆さんが今回の第2シリーズでカバーした楽曲の印象や歌ってみた感想を教えてください。原曲へのリスペクトと自分らしい歌の折り合いに関しては、どんな意識で歌われたのでしょうか。

菊池:僕がカバーさせていただいた「虹」(Aqua Timez)は、自分が専門学校に通っていた頃、学校での課題が上手くいかなくて悩んでいたときに、友達がカラオケで歌っているのを聴いて胸に刺さった曲です。

 

 
“大丈夫だよ”という言葉はもちろん、“靴紐を結びなおす時 風が僕らの背中を押す”という歌詞が、また新たなスタートに向かう「再出発の歌」という捉え方もできると思ったときに、すごく勇気をもらえたんです。

大河:いい話。

菊池:そんな思い入れのある楽曲をカバーさせていただくにあたって、もちろん原曲の歌という指標はあるのですが、今回はキャラソンではなく自分として歌う以上、歌詞や楽曲を自分なりに解釈したうえで、とにかくストレートに自分を出して歌うことを意識しました。

高塚:僕は曲の相談をいただいた時に、迷いなくGLAYさんの楽曲が良いです!とお願いしました(笑)小学5年生の頃から大ファンで、自分の人生にGLAYさんの楽曲はあまりにも大きな物なのでもし機会があるならこんなに嬉しいことはないですからね!

レコーディングの時は緊張もあったんですが、「SOUL LOVE」はもうどれだけ歌ったのかわからないくらい口ずさんできたのでとにかく幸せな時間で、沢山のリスペクトと愛を込めて歌わせて頂きました!!

 

 
大河:自分は「もう恋なんてしない」(槇原敬之)を歌唱する提案を頂いたのですが、おそらく原曲のアーティストの方々はご自身のいろんな経験を歌にしているわけじゃないですか。その歌詞からいろんなことを連想して歌うというのは、僕らが普段キャラソンでやっていることと似た作業だとは思うのですが、この曲の場合、僕は“いつもよりながめがいい 左に少し とまどってるよ”という経験がないので難しくて(笑)。

――この曲は“もう恋なんてしないなんて 言わないよ絶対”という有名なフレーズを含め、解釈の余地が広い歌詞ですよね。

大河:もともとの印象では、あまりプラスな思考の登場人物だとは思えなかったのですが、カバーするために改めて向き合ったなかで「この歌詞は強がりだったんだ」ということを感じて。もちろんその解釈が正解とは限らないですが、今回の僕はそういうイメージで歌わせていただきました。その意味では、カバーはその人の解釈が入るおもしろさがあるんだなって思いました。もちろん基本的には皆さんがどう受け取るかが一番大切だと思うので、ご感想をいただけると嬉しいです!

 

 
ランズベリー:僕の場合、今回カバーした「イケナイ太陽」(ORANGE RANGE)はもともと複数人のボーカルで歌っているグループ曲なので、原曲に寄せるのではなく、自分の中で一本軸を立てるスタンスで歌わせていただきました。

自分なりのロックテイストを出しつつ、歌詞にちょっとセクシーなフレーズがたくさん入っているので、ヤンチャな、少し危げなお兄さんのイメージで歌っています。

――『リコレ』の公式サイトに掲載されている楽曲コメントによると、最近観ていたドラマで登場人物がこの楽曲をカバーしているシーンが出てきたらしいですね。

ランズベリー:そうなんですよ。少し前に放送されていたとあるドラマで、プロのアーティストを目指している登場人物がこの曲を歌うシーンが何度も出てきて。それを観ていた直後に今回のオファーをいただいたので、もしかしたら『リコレ』のスタッフさんもこのドラマを観ていたのかな?と思いました(笑)。自分の中でもホットなタイミングだったので、楽しく歌うことができましたね。

 

 

――鈴木さんは、子供の頃から親の影響でよく聴いていたという「Tomorrow never knows」(Mr.Children)をカバーされています。

鈴木:Mr.Childrenさんは大好きで楽曲もめちゃくちゃ聴いていたので、桜井(和寿)さんの歌い方に寄せて歌うことは可能なんですよ。例えばイ行の喉の絞り方とかを寄せれば桜井さんっぽくなるんですけど、『リコレ』はモノマネを披露する場所ではないので、それは違うなと思って。ただリスペクトは含めたいので、桜井さんらしい抑揚や雰囲気は踏襲しつつ、鈴木崚汰としての真っ直ぐな歌い方で歌おうと思って取り組みました。

歌詞も最初は大人になってくすぶっている雰囲気だったのが、最後には“果てしない闇の向こうに”“手を伸ばそう”と前向きに進んで行く内容なので、ラスサビの転調するところで歌の雰囲気もガラッと変えてみたり、歌詞の内容に合わせて歌い方を構築していきました。

――昔から好きな曲を改めてカバーすることで、楽曲自体の捉え方や感じ方に変化はありましたか?

鈴木:すごく簡単な言い方になりますけど、「難しい楽曲なんだ」ということに気づきました。

大河:わかる! 自分も「ここはこういう音だったんだ」っていう気づきがたくさんあった。

鈴木:カラオケだと自分が気持ちよく歌えればそれでいいので、そんなに音を大事にして歌わないじゃないですか。でも実際に商品になるものとして完璧な音でカバーさせていただくとなると、その難しさを実感して。

例えば“償う事さえ出来ずに”のところはカラオケだとスッと歌いがちですけど、実は譜割りや抑揚がかなり細かいんですよね。改めて難しい曲だと思いましたし、そんな楽曲を作って歌っている桜井さんはやっぱりすごいなと思いました。

 

 

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