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『ギヴン』佐藤真冬(さとうまふゆ)解説&情報まとめ

『ギヴン』佐藤真冬(さとうまふゆ)の情報を一挙にご紹介! プロフィールや性格、音楽や恋への向き合い方から、注目シーンまでまとめて解説します!

キヅナツキ先生が描くロックバンドのメンバーたちを中心とする青春群像劇『ギヴン』。新書館「シェリプラス」にて2013年~2023年5月号まで連載、現在は高校時代から10年後を描いたストーリー『ギヴン 10th mix』が連載中です。
 
『ギヴン』は至高のBL作品としてファンも多く、2024年は本編最後のストーリーが2部作で映画公開となり、話題の尽きない年となっています。9月20日から公開される最終章『映画 ギヴン 海へ』の公開を記念して、主要な登場人物のプロフィールや性格、注目シーンなどをまとめてご紹介します。
 
※本稿にはネタバレが含まれます。
 
 

目次

基本プロフィール

佐藤真冬(さとうまふゆ)

バンド「ギヴン」のボーカル&ギター
(ギターはギブソン ES-330の赤)
誕生日:2月28日(16歳・高2)
星座:魚座
血液型:AB型
身長:173cm
 
 

性格と家族構成、幼馴染の存在

母と犬の“毛玉”との3人家族。毛玉は元気がなかった真冬のために母親が誕生日に買ってきたポメラニアンで、真冬は“たま”と呼んでいます。


 
大人しく内向的で無口。鹿島柊、八木玄純、そして吉田由紀とは幼馴染。小さい頃から母子家庭の鍵っこで、由紀も同じく母子家庭で育ち、2人はお互いの欠けたところを埋め合うように時間を共にしていました。
 
真冬は1人だけ違う高校に通い、由紀・柊・玄純は3人でバンドを結成。物理的な距離が生まれたことで真冬と由紀がほんのちいさな喧嘩をしてしまい……。真冬は柊たちと連絡を絶っていましたが、音楽をきっかけにまた仲の良い幼馴染の関係に戻ります。
 
 

真冬と音楽

呪いのように思っていた、由紀の母親からもらったギターが真冬の音楽の原点。壊れたギターをきっかけに立夏に出会い、音楽に触れ、初めてのライブを終えた真冬は「もっと歌いたい」「曲を作りたい」と思うように。
 
「ギヴン」というバンド名で本格的に活動をすることになり、真冬はどんどん音楽を吸収していきます。秋彦に連れられクラシックのコンサートにまで行くほど。そこでヴァイオリニストの村田雨月の演奏に魅入られます。
 
ハスキーで綺麗めなのに、歌うと激情を感じる印象的な声の持ち主。元々耳がよく、そこに努力で音楽を聴き込んだ真冬。音楽がわかるようになった彼は、まさに“天才”でした。
 
 

真冬の恋

大好きだった元恋人、吉田由紀

幼馴染の由紀と恋人同士だった真冬。子どもの頃からお互いがお互いを必要とし惹かれ合っていた2人でしたが、高校に入って由紀がバンドを始めたことで“ひとりぼっち”のような淋しさを感じてしまい、ちょっとしたことで由紀と言い合いに……。そして由紀は突然真冬の前からいなくなってしまいます。
 
由紀と過ごす時間に真冬がよく口ずさんでいたフレーズ。真冬の脳内ソングをアレンジし曲にしてくれた立夏から歌詞を書いてみないかと言われます。自分には無理だと抵抗していた真冬でしたが、頑張ってみること。それは、本当に、本当に好きだった由紀に伝えたいことがあるから……。
 
真冬の気持ちがこもった歌「冬のはなし」は『ギヴン』最大の見どころです。
 
 

新しい好きな人、上ノ山立夏

ギターを教えてほしいと自分からお願いしながらもバンドに入ることから逃げていた頃、立夏から真冬の歌が好きだと言われ、ギター&ボーカルとしてバンドに参加。
 
いつも少し強引に真冬を引っ張る立夏に、真冬はいつしか救われ、自分の気持ちを言葉にして伝えられるところまで連れてきてくれたことに感謝します。この気持ちが恋だと自覚した真冬は、淋しさの詰まった顔ばかりだった頃とは一変、立夏に笑顔を向け――そして2人は晴れて恋人同士に。


 
 

注目シーン

「冬のはなし」を歌うまで

真冬の歌詞が完成しないまま迎えたライブ当日、しびれを切らした立夏と真冬が言い合いに。力が入った真冬はギターの弦を切ってしまい……2人の心がダメになりそうになった時、春樹の言葉で立夏が正気を取り戻し、最初にギターを直してあげたときのように弦を張り替えます。
 
弦を直すように真冬の傷が少しでも癒えたらと、真冬と出会ってからの自分のことを話す立夏は「俺も言葉にして伝えるの 下手くそだな」と言うのです。その言葉を聞いた真冬は、上手く感情を出せない自分をわかってくれた立夏に応えるように歌い出します。


 
「さよならできずに立ち止まったまま」だった大好きな人との恋。この恋を「さみしいよ」という言葉でとじた真冬。自分の気持ちに向き合うことから逃げていた真冬は、歌い終えたあと、やっと涙を流すことができたのでした。
 
 

真冬と雨月の関係性

音楽にのめり込む真冬は、早朝から秋彦の家を訪ねます。そこで対面した秋彦の同居人、雨月。作りかけの曲を雨月に聞いてもらっていると、雨月が秋彦との関係について話し始めます。自分になぜ話したのかと聞く真冬。すると雨月は「誰かにわかってほしかった」と言います。「すこしだけでいいから」と。
 
初めてのライブのときに自分が思っていた気持ちと同じものを雨月も抱えていると感じた真冬は、コンサートで雨月が魅せたような共鳴させるやり方で歌を届けます。雨月に「大丈夫だよ」と伝わるように。
 

背中を押され、また世界へと羽ばたいて行った雨月。後に2人は再会し、デビューの話しが舞い込み立ち止まる真冬に、今度は雨月が「大丈夫」と背中を押します。音楽の天才児同士、共鳴する力が強いからこそお互いの言葉が心に強く響きます。
 
 

音楽を拒んでしまう真冬

メジャーデビューが決まった柊たちのバンド「syh〈シー〉」のサポートにつき、ライブの準備に追われる立夏。真冬は由紀たちの時みたいに自分だけが置いていかれたような淋しさを覚え、気づけば歌えなくなっていました。
 
人よりも考えるのに時間がかかり、不安に思ったり怖いと感じてしまうと立ち止まってしまう真冬。突然「さみしい」「会いたい」と連絡し、終電間際なのに駆け付けてくれた立夏にホッとする真冬でしたが、ライブに来てほしいと誘われた瞬間、立夏の前で“音楽”を拒んでしまいます。


 
柊が立夏をサポートに誘ったのは“ある曲”を完成させたかったから。結果的に真冬に淋しい思いをさせてしまったものの、柊が、立夏が、真冬に聴かせたくて完成させたラブソング。この歌につまった想いとは……。スクリーンで見られる歌唱シーンに注目です!
 
 

声優は矢野奨吾さん


 
アニメで真冬を演じるのは矢野奨吾(やのしょうご)さん。1989年3月19日生まれ、徳島県出身。
 
出演作品には、『美少年探偵団』の足利飆太役をはじめ、『ツルネ ―風舞高校弓道部―』の如月七緒役、『Paradox Live』の円山玲央役などがあります。
 

 

 
 

終わりに

衝撃的なシーンから始まる本作品。一瞬にして真冬に感情移入した自分は、ライブの歌唱シーンで感情が溢れた真冬を涙なしでは見ていられませんでした。
 
由紀との恋に決着をつけ、立夏との新たな恋を始めた真冬は笑顔も多く、奥手の立夏に対して意外にも真冬がリードする情景にほっこりします。原作のラストシーンも2人らしいやり取りで終わるので、ぜひそこにも注目していただきたいです!


 
 

アニメイトタイムズのお仕事のほか、旅行、グルメ、ウェディング、テーマパーク系のライターをしています。 旅行に行けなくなって、漫画やアニメにハマリ、今はもっといろんなジャンルを知るべく武者修行中! スポコンアニメを見て、一緒に泣いたり熱くなったりするのが最近のストレス発散方法。 ネコとハワイと『バクテン‼︎』が大好き☆

この記事をかいた人

万木サエ
旅行、グルメ、テーマパーク系のライターを経て、アニメのジャンルへ出向。ネコとハワイと『バクテン‼︎』が大好き☆

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