過去-現在-未来へと繋ぐステージとなった NEST Production主催音楽フェス 「STRIX FES.VOL.4 UPDATING To NEST BASKET」 ライブレポートをお届け!!

2024年8月24日(土)に「STRIX FES.」のVOL.4となるライブ「STRIX FES.VOL.4 UPDATING To NEST BASKET」がアニメイトシアターにて開催された。

参加メンバー、そしてこのフェスを主催した事務所「NEST Production」ともに新たなステージへの声明となるような印象的なライブだった。今回はその模様をお届けする。

　
【開催概要】
開催日時：2024年8月24日(土) 18:00〜19:30
開催場所：アニメイトシアター

出演：
STRIX（匠、isamu、Ray）
ANIMA(FUMI、匠、isamu、Ray、サポートBa.コバ）
HANA
陽
ゲストボーカル：瑞葵（UNIDOTS）

STRIX FES.VOL.4 UPDATING To NEST BASKET

　
開演のアナウンスが流れ、暗転の中登場したSTRIXのメンバー。穏やかでありつつも泣くようなギターリフとそれを支えるキーボード、ドラム、ベースの調和非常に取れており、このライブの始まりを迎えるにふさわしいオープニング曲が流れている。観客もこれから始まるライブへの没入感に誘われたことだろう。

　
オープニングが終わると同時に登場したトップバッターのHANA。STRIX Featuring Vocalとして最年少シンガーの彼女が歌う「PEACEFUL WORLD」は聴き親しんだファンは笑顔になり各々のリズムとクラップで迎えた。楽曲はそのままMVが印象的な「After blue-虹をかけて-」と続きMCへ。

今回の公演で配布された短編小説は３曲目で披露された「僕らの夏」の物語が描かれており、なんとHANA自身による著作のものだという。彼女の新たな才能の片鱗を見せた「僕らの夏」は在りし日の友人との夏の思い出を綴った内容である。この楽曲を聴いて懐かしき友人へ連絡が取りたくなるような想いを覚えた人も少なくはなかっただろう。そう思わせるようなエモーショナルな楽曲だった。

　
続いて登場したのは、新たにNEST Production所属となった新人シンガーの「陽(ひなた)」。その名を表すような太陽のような衣装に花を彷彿とされるようなティアードスカートはまるで太陽のもとに咲く花のような出で立ちだ。一見可愛らしい見た目とは反したソウルフルな歌声で始まった「YUUNAGI」「 Re:mind」に驚いた人も少なくはなかった。

その後、女の子の可愛らしい恋心を描いたアップテンポな楽曲「KO・KU・HA・KU」ではアイドルさながらに観客を巻き込み会場は一時クラップで溢れかえった。

MCが始まりバンドメンバーは去り、ラストの楽曲「Polarization」「きみにうたう詩」が始まる。陽の等身大の感性で綴られた歌詞と歌声は強く、心に直接響くような光となって会場に降り注ぎ、感情を大きく揺さぶった。様々な可能性を見せることが出来たインパクトのある初の登壇となった。歌唱後、最後のあいさつの際に家族への温かい想いを告げた一言に陽の人柄の良さに好感もまた一塩だ。

　
静寂の後、現れたのは今回ゲストとして招かれたUNIDOTSの瑞葵。独特の世界観を醸し出す彼女の登場に一瞬にして会場の空気が変わり、飲み込まれていく。「溺れた魚」「メメント」「ヘブンリー？」の３曲を披露したが、それまで静寂だった水面に飛沫が上がるほど激しい波紋を生むような感情の一石は筆舌に尽くしがたく、ただただ圧巻のステージであった。MCでは自身の地元にあった「アニメイト」に対する思いを語る場面も有り、アーティストとしてと一個人としての瑞葵の一面をそれぞれ垣間見ることが出来、その魅力に引き込まれた観客も多々居たことだろう。

　
瑞葵の後、衣装も新たに登場したのはHANA。

これまでFeaturing Vocal として参加してきた HANA が一人のアーティストとして自ら作詞作曲した楽曲「Paper Moon」と「楽園」を披露した。今まで白く明るい印象で表舞台に出てきていたが、一転し黒一色となり女の子から女性へのメタモルフォーゼ。恋い焦がれる男性への色気やメロウさなど今までとは違う歌声にドキッとした方もいるだろう。これまでとのギャップに驚きつつもHANAとしての新たな顔、そして大人へと一歩一歩進んでいる様を感じた。これからどんなアーティストへと向かっていくのか、その可能性は計り知れない。

　
ライブの掉尾を飾るはFUMI率いるレトロフューチャーロックバンド「ANIMA」。高鳴るクラップと鼓動を打つようなドラムのビートに会場の空気は一気にボルテージを上げた。未公開であった新曲「ATHENA」「 Black Star」「 Beyond the door」「 Tonight」を筆頭に会場の熱を最高潮にまで盛り上がる。FUMIの会場内全員を巻き込み、貫くようなシャウト、それに呼応するような Ray のエッジの聴いたギター、そこに拍車を駆ける嵐のような isamuのドラム、それら全体の調和を取り一つ上の高みへと昇華させる匠のキーボードはまさに最強と言える絶対空間だった。

　
どこかで燻っていた過去の熱い気持ちに再び火を灯し極限まで燃え上がらせる音楽を奏でられるバンドはANIMAならではの強みだろう。ぜひともライブ会場で体感していただきたい。ステージは「SHADΦWS」「 DREAM CHASER」で締めくくりANIMA、観客共に全てを出し切った最高のライブとなった。

　
怒涛の勢いでライブは全工程を終了し、今後の各メンバーの予定が告知映像にて発表がされ本ライブは幕を下ろした。

今回見に来ることが出来なかった諸君には10月19日(土)に行われる次回のライブにきて、本物の音楽とも呼べるライブ感を是非とも体感していただきたい。

告知映像

セットリスト

M1 inst OP （STRIX）
M2 PEACEFUL WORLD（HANA）
M3 After Blue-虹をかけて- （HANA）
M4 僕らの夏（HANA）
M5 YUUNAGI（陽）
M6 Re:mind（陽）
M7 KO・KU・HA・KU（陽）
M8 Polarization（陽）
M9 きみにうたう詩（陽）
M10 溺れた魚（UNIDOTS 瑞葵）
M11 メメント（UNIDOTS 瑞葵）
M12 ヘヴンリー？（UNIDOTS 瑞葵）
M13 paper moon（HANA）
M14楽園（HANA）
M15 ATHENA（ANIMA）
M16 Black Star（ANIMA）
M17 Beyond the door（ANIMA）
M18 Tonight（ANIMA）
M19 SHADΦWS（ANIMA）
M20 DREAM CHASER（ANIMA）

　
■NEST Production
ミュージシャン、音楽作家を初めとした新進気鋭のアーティストのマネジメント、音楽及び、プロモーション事業を主軸としたプロダクション。

HP：https://nestpro.co.jp/
NEST Production 公式アカウント：https://twitter.com/NEST_Pro_Staff
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