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『マケイン』人気の理由6つ

話題になりすぎて聖地も大はしゃぎ!? TVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』の人気が広がる6つの理由

 

人気の理由➍:制作スタッフのこだわりが詰まったアニメとしての面白さ

 
製作スタッフのこだわりが詰まった本作は、原作の魅力を表現しつつ、アニメとしての面白さが爆発しています。

まず注目したいのは、原作を再構成し、アニメとして面白くなるようテンポよく書かれた、横谷昌宏さんによる脚本の妙。

エピソードや会話の取捨選択が絶妙で、原作の良さが全く損なわれることなく、アニメへと昇華されている点は印象的です。

中でもTVアニメ第4話では、小鞠の恋愛の行く末から温水と八奈見の関係性の変化まで、多くの要素を描きつつも駆け足にはならず、良い映画を見終わったかのような清々しさと充足感が視聴者の心を満たしました。

 

 
そして、ため息がもれるほど素晴らしいのが、妥協なく作り込まれた映像です。

負けヒロインの微妙な心の揺れ動きが伝わる豊かな表情、可愛く何気ないしぐさ。

それぞれの特徴をとらえつつ、細部にまでこだわり抜いた描写は、キャラクターをより魅力的に輝かせます。

 

 
さらに、本作では背景や音へのこだわりも強く、温水達が過ごす教室や文芸部の部室、セミの鳴き声、入道雲と空など、その美しさやリアルさは尋常ではありません。

アニメを見ていると、夏の日差しによる暑さ、教室や部室の匂い、空気感まで伝わってきて、懐かしい記憶や感情が刺激されます。

また、学校に登場するその他の学生達にしっかり個性が出ているのもポイント。

彼ら彼女らにも友人関係や物語があり、それぞれの青春を過ごしていることが分かります。

 

 
最後に忘れてはならないのが、見るたびに発見があるOPとEDです。

ポップで賑やかなOP映像では、作品を盛り上げるキャラクターが所狭しと動き回り、楽し気な雰囲気を漂わせています。

スタッフクレジットの使い方にも遊び心があり、何度も繰り返し見たくなる仕掛けが至る所に散りばめられている点も魅力です。

対するED映像では、各負けヒロインのために用意された毛色の違うアニメーションが、見る者の心をつかんで離しません。

・八奈見杏菜(第1話~4話):実写とセル画(透明なシート上に絵が描かれたもの)を組み合わせたアニメーション

 
・焼塩檸檬(第5話~7話):SF仕立てのアニメーション

 
・小鞠知花(第8話~):全てを水彩で描いたアニメーション

 
どのED映像においても、生き生きと躍動するアニメーションは1つの作品として完成されていて、負けヒロイン達が胸に秘めた切実な思いが痛いほど伝わってきます。

こうしたアニメとしての完成度の高さと面白さは、本作の人気を広げた要因の1つと言えるでしょう。

 

人気の理由➎:今すぐ聖地巡礼したくなる作品の舞台・愛知県豊橋市の凄まじい再現度

 
本作の人気を実感するのが作品の舞台・愛知県豊橋市や、周辺都市への聖地巡礼者の増加で、TVアニメにおける凄まじい再現度を見れば現地に行きたくなるのも納得です。

豊橋市は原作者・雨森たきびさんの出身地。

原作の中でも、実際に存在する現地スポットや食べ物が数多く登場し、作品と豊橋市の結びつきをより身近に感じられます。

 

 
TVアニメでは、豊橋市を象徴する多くの景色が並々ならぬ熱量で再現され、聖地巡礼欲を駆り立てるリアリティの高さは圧倒的です。

OP映像を見てもその凄さは一目瞭然で、さながら豊橋市のプロモーション映像と言っても差支えないほど、次々と現地を代表するスポットが目に飛び込んできます。

下記は一例ですが、これを上回る情報が1分30秒前後の映像にぎっしりと詰め込まれているんです。

・愛知県立時習館高等学校
・精文館書店豊橋本店
・豊橋駅ビル カルミア
・のんほいパーク(豊橋総合動植物公園)
・豊橋市地下資源館

 

 
また、作中では八奈見が美味しそうにほおばる、愛知県豊橋市を代表する練り物専門店・ヤマサちくわの「特選ちくわ」(第1話に登場)や、勝ちヒロインの朝雲千早が口にくわえていた、有楽製菓の豊橋工場(現・豊橋夢工場)生まれの人気チョコ菓子「ブラックサンダー」(第5話に登場)の姿も。

豊橋を代表する食べ物の存在も必見で、八奈見だけでなく視聴者も食欲をそそられることでしょう。

こうした魅力をしっかりと表現するべく、制作スタッフは何度も地元に通いつめ、緻密で美しい映像をもって豊橋市を再現しました。

 

人気の理由➏:作品に関わる全ての人達の熱すぎるマケイン愛

 
本作の人気が広がる理由には様々な要素が存在しますが、その土台にはスタッフやキャスト、ファンに至るまで、本作に関わる全ての人達の作品愛の強さがあります。

下記は、強い作品愛で本作を支える人達の一例です。

・熱心に現地へと足を運ぶなど、作品愛の強い制作スタッフ
・体当たりの演技でキャラクターの魅力を引き出す声優陣
・アニメ化より前にいち早く原作とコラボしていた、のんほいパーク
・原作を全力で応援する精文館書店豊橋本店
・豊橋市のバックアップ
・有志でアニメ化を祝う広告を出した原作ファン

 

 
例えば、アニメOPにも登場する動物園・植物園・遊園地が一体となった「のんほいパーク」は、いち早く原作に注目し、アニメ化が発表されるより前にコラボを実現しています。

のんほいパーク植物園で、原作イラストを使用した「樹名板」(樹木の名前を記したもの)が展示されたのが2021年。

その後、同植物園で2022年4月23日~5月29日に屋内周遊型イベント、2022年10月21日~2023年3月26日には謎解きイベントが開催され、盛況となりました。

※現在上記コラボは終了しており、こちらの樹名板は設置されておりません。

 

 
また、豊橋市からは、原作とJR東海とのコラボキャンペーン内でキャラクター達が自称した「豊橋応援隊」の公認や、豊橋市役所や公用車などへのキャラクターをあしらった装飾によるPRなど、強力な後押しもなされています。

 

 
そして、原作ファンはその作品愛の強さから有志を募り、お祝い広告を配信。

2024年6月30日から1ヵ月にわたり、JR豊橋駅にある「カルミアビジョン」(アニメにも登場)には、アニメ化を祝い、作品を応援する温かい広告が映し出されました。

このように、作品に関わる全ての人達のマケイン愛の強さが、今のアニメ人気を支えていると言っても過言ではありません。

 

最後に

 
TVアニメ『負けヒロインが多すぎる!』は、ラブコメ作品としての面白さをギュッと詰め込みつつ、負けヒロイン達が繰り広げる青春ドラマに胸を打たれる作品です。

物語を重ねるにつれ、新しい部分があらわになり、さらに愛おしくなる負けヒロインたち。

作中では個性的な勝ちヒロイン達も登場するのですが、タイミングが違えば立場は変わっていた可能性もあり、その事実がまた切なさを加速させます。

また、温水を愛してやまない中学2年生の妹・温水佳樹、生徒会に所属する高校2年生のゾンビ系女子 ・志喜屋夢子など、一癖も二癖もあるキャラクターからも目が離せません。

 

 
物語、キャラクター、豊橋市など、数えきれないほど多くの魅力がある本作。

作品を愛する人達の熱は新たなファンを生み出し、今さらに多くの人達へと広がりを見せています。

本作はTVアニメ、原作ライトノベル、コミカライズで展開されているので、ぜひこの機会に『負けヒロインが多すぎる!』の世界に浸ってみてください。

そして、一緒に負けヒロイン達の青春を応援しましょう!

 
[文/シモヤマ ヨウ]

作品情報

負けヒロインが多すぎる!

あらすじ

第15回 小学館ライトノベル大賞《ガガガ賞》受賞作、待望のTVアニメ化!想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!負けて輝け、マケインたち!

キャスト

温水和彦:梅田修一朗
八奈見杏菜:遠野ひかる
焼塩檸檬:若山詩音
小鞠知花:寺澤百花
温水佳樹:田中美海
月之木古都:種﨑敦美
玉木慎太郎:小林裕介
袴田草介:逢坂良太
姫宮華恋:和氣あず未
綾野光希:小林千晃
朝雲千早:上田麗奈
甘夏古奈美:上坂すみれ
権藤アサミ:関根明良
放虎原ひばり:七海ひろき
馬剃天愛星:諸星すみれ

(C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会
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